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バレンシア予選 ヘイデン悲劇の最終区間
インテリマーク編集部
2006年10月29日

最高峰クラス6連覇を狙う現在のポイントリーダー、キャメルヤマハのバレンティーノ・ロッシと、初の年間タイトルをかけて8ポイント差からの逆転勝利を狙うレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンの戦いが、ついに2006年MotoGPシーズンの最終戦となる本日のレースでクライマックスを迎えようとしている。
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■最後の予選を制したのはロッシ

990ccクラス最後の年に相応しい、かつてない白熱した年間チャンピオン争いは、2006年全17戦の最後の17戦目の今日決着がつく。日本時間の本日午後10時、スペイン現地時間の午後2時から開催される緊迫の最終レースに向けて、1列目ポールポジションを昨日10月28日の最終予選で獲得したのは、ディフェンディング・チャンピオンのバレンティーノ・ロッシ(1分31秒002)だった。
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■ロッシ「レース戦略にポールは不可欠だった」

好天に恵まれドライ・セッションとなった予選開始時の気温は31度、路面温度は34度、湿度は全く雨の心配がない14%だった。念願のポールポジションを獲得したロッシは、翌日の決勝レースがこの日と同じくらいの天候である事を願っている。

「予選タイヤで自分たちの力を発揮できる事は分かっていました。午前のフリー・プラクティスでも試していましたからね。午後のセッションの最後の3周回は全てうまくいって、周回の度にタイムが上がりましたし、一番最後は本当に速かったです。」とロッシ
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「今日の1分31秒0台は本当にすごいですよ。レース戦略の中で不可欠な要素でしたから、今回のポールポジションは自分にとってすごく重要なんです。ニッキーと自分の間に3人のライダーが入りましたから、自分たちにとってこれ以上の結果は望めなかったでしょうね。その中にコーリンがいないのが残念ですが、彼のレースペースは悪くないので、エストリルの時みたいに手伝ってもらえると嬉しいです。」

「今週のチームの仕事は素晴らしかったです。特にバイクのバランスがすごく良くなりました。数箇所だけ小さな変更を明日に向けてするつもりですが、後は様子を見るだけです。」
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「ライダーたちとファンの為にも、明日は今日と同じくらいいい天気になって欲しいです。観客はもの凄い数になりそうですしね。」

「自分たちの目標達成に向けて、今シーズンは重要な30周回を残すのみです。」

■ロッシの隣につけたのはスポット参戦のベイリス

ポールポジションのロッシに続く1列目2番グリッドを獲得したのはニッキー・ヘイデンではない。先の展開の予想が毎回つかない傾向にあった今シーズンは、最後の予選まで予想外の結果が待っていた。本日の決勝レースでロッシの隣に並ぶのは、セテ・ジベルナウの代役としてドゥカティー・マルボロ・チームから最終戦にのみスポット参戦している2006年度SBKチャンピオン、ブリヂストンタイヤを初めて履いて2日目のトロイ・ベイリス(1分31秒210)だ。
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■最終戦も予選で好位置につけるカピロッシと中野選手

1列目3番グリッドにつけたのはベイリスのチームメイト、ドゥカティー・マルボロ・チームで好調なブリヂストンタイヤの仕上がりを年間を通して見せつけたロリス・カピロッシ(1分31秒307)だった。この結果、熾烈なバトルが予想される最終戦の1列目からスタートするのは、ポール・トゥー・ウインに持ち込みたいロッシと、現役SBKチャンピオンを含むドゥカティーの2名のライダーだ。
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2列目4番グリッドにつけるのは、年間を通して予選での好成績を誇るカワサキの中野真矢選手(1分31秒341)。

■ヘイデンは2列目スタート

ロッシを本日の決勝レースで3位に押さえ、ヘイデンを表彰台の頂点に送らなければ年間タイトルを獲得できないレプソル・ホンダ・チームの2名、ランキング2位のニッキー・ヘイデン(1分31秒378)とそのチームメイトのダニ・ペドロサ(1分31秒385)は、それぞれ2列目5番グリッド6番グリッドからのスタートとなった。
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■悔しい午前中のフリー・セッション

残りの全てのセッションで1位を狙いたいと初日に発言していたニッキー・ヘイデンは、この日の午前中のフリー・プラクティス3で予選タイヤを装着し、1分31秒854の好タイムを記録したが、同じく予選タイヤを履いたバレンティーノ・ロッシが1分31秒817のフリー・プラクティス総合でのトップタイムをマークした事から、惜しくもフリー総合でもロッシに敗れている。
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■1列目確保を目前に悲劇の最終区間

予選ではどうしてもロッシを破りたいヘイデンは、予選残り3分の時点でロッシが1分31秒002という驚異的なタイムを記録してトップに立った周回とほぼ同時期に、最後のタイムアタックを開始していた。
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ニッキー・ヘイデンは、母国アメリカのケンタッキーから駆けつけた家族全員の見守る中、全4区間中の3区間の全てでトップタイムを更新し、1列目の確保は確実に見えた。その最終区間、突如ヘイデンの目前に最後の周回を開始した他のライダーが現れ、それを避けて大回りをしたヘイデンは一気にタイムを落とし、1分31秒378の自己ベストを更新する事ができずに2列目となる5番手に終わった。

■ヘイデン「速いライダーが多いと面白い」

ロッシが確実に表彰台を狙ってくる以上、ヘイデンが年間タイトルを獲得するにはこのバレンシアで優勝する以外に方法がない。

会心のアタック中に他のライダーに進路をふさがれる形となり、2列目スタートとなったニッキー・ヘイデンは、1列目を逃した以上、レースでは最高のスタートを決める必要があるとコメントする。

「2列目からのスタートですから、明日は稲妻スタート(lightning start)が必要です。」とヘイデン
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「あとは勝利に全てをかけて戦うだけです。他にも何人か速いライダーたちがいるので、面白いレースになると思いますよ。自分には速いライバルが必要なんです。ただ、自分より速く走られるのは困りますけどね!」

「どうしても必要だった1列目を逃したので、自分にとっては少し辛いし、あまり面白くありません。」

「予選の最後のアタックは快調だったのに、最終区間で少し進路に問題が出てしまいました。まだ自分が熱く飛ばしている所に周回を開始しようとしたライダーがいて、それを避けなければいけなくなったんです。結局ラインを外れてしまい、最終区間で大きくタイムをロスしました。でも言い訳はしたくありません。」

「もう少しタイムを上げられないか確認するので、今晩も少し微調整を行います。今はひたすらレースに集中するだけですね。何がどう起ころうとも、一年を最高の形で終えたいと思います。」

■各ライダーの激しい飛び込みが予想される1コーナー

今回の予選でロッシやヘイデンを始めとする多くのライダーが1列目スタートを狙ったのは、バレンシア・サーキットは低速コーナーが連続して続くサーキットであり、追い抜きが簡単ではない事がその理由だった。従って、スタートラインからオープニングラップの1コーナーにかけては、2列目スタートとなったレプソル勢の2名が死に物狂いの追い抜き加速を見せて、ポールポジションから逃げ切ろうとするロッシの独走を阻止しに来る事は間違いない。
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また、1コーナーでの年間タイトル争いをかけたレプソル勢とロッシのホールショット争いにからむドゥカティー2名とカワサキの中野選手の動きにも注目だろう。

■ロッシを3位に抑えるためには2位表彰台が不可欠のペドロサ

ヘイデンとロッシの間に割って入り、年間タイトルの行方をコントロールするという、とてつもなく重大な役割をMotoGPクラスデビューイヤーの最終戦に買って出なければならないダニ・ペドロサは、予選を終えて以下の通りコメントしている。

写真「今朝のフリープラクティスはうまくいって、レースセッティングとタイヤ選択にかなり進展が得られました。」とペドロサ

「セッティングはほぼ完了ですね。ただ、午後にレースペースを上げてきたライダーたちがいるので、自分にはまだコンマ数秒の改善が必要です。」

「午後に予選タイヤを履いた最初のうちはあまり速く走れませんでしたが、後からタイムを改善して6位につけました。でもロッシがポールですから、理想的な結果とは言えないでしょうね。」

「明日は2列目から完璧なスタートをして、先頭集団と一緒に逃げ切る必要があります。ものすごくたくさんのファンの前での重大なレースになりますから、今から楽しみです。」

■後方4列目からのスタートとなったエドワーズ

ヘイデンの逆転タイトルを狙うレプソル勢がタッグを組んで2列目からスタートし、自発的チームワークでロッシ追撃を行う事が予想される今回、ロッシの優勝をアシストしたいキャメル・ヤマハのチームメイトであるコーリン・エドワーズ(1分31秒711)は、昨日の予選では予選タイヤに苦しみ、4列目10番グリッドからのスタート位置しか確保できていない。
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■ロッシのアシストを狙い上位進出を誓うエドワーズ

しかしながら、レースタイヤでのペースに自信を持つエドワーズは、走行経験の多い得意のバレンシアサーキットでレース序盤にポジションを挽回する事に自信を示している。前回のエストリルと同様に一刻も早くロッシのアシストにつく事が彼の使命だ。

写真「レース・セッティングの仕上がりについてはとても満足です。ただ、第2区間ではもう少しタイムを上げられるようにしたいので、明日のウォームアップでも色々試しますよ。」とエドワーズ

「1コーナーへの進入時のブレーキングにもまだ少し問題を抱えていますが、それだけタイムをロスする要因があっても、明日はトップ集団で走れるくらいのいいペースが保たれてるのはいい事です。」

「バイクは昨日よりもだいぶ良くなりました。計画していたセッティングの変更には自信がありましたし、実際にうまく行きましたのでチームには感謝しています。バイクは最高に仕上げてもらいましたので、最後のレースでいいところを見せますよ。」

「残念ながら今日は予選タイヤの性能をフルに使う事ができずに、スターティング・グリッドを予想よりもだいぶ下げてしまいましたが、自分はこのサーキットを良く知っていますから、明日はその知識を使ってレースの序盤から可能な限りの追い抜きをかけて前に出たいと思います。バレンティーノが年間チャンピオンの座を勝ち取るのを助けないとね。」


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