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中野選手「最終戦でマシンの開発成果を見せたい」
インテリマーク編集部
2006年10月26日

今期は日本に開発拠点を置いて開発したNinja ZX-RRでシーズンを戦っているカワサキ・レーシング・チームは、990ccクラス最後となるMotoGP最終戦に明日の10月27日から挑む。
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■目立つ活躍の多かった2006年のカワサキと中野選手

今期は予選でエースライダーの中野真矢選手が1列目2番グリッドを3回獲得し、オランダのアッセン・サーキットではドライ路面のレースで2位表彰台を獲得するという、カワサキ・レーシング・チームの活躍が最も目立つシーズンとなった。

■活躍と同時にトラブルも多かった1年

しかしながら、シーズン全体の成績を見ると、レース中のマシン・トラブルに悩まされる事が多かった中野選手は6回のノー・ポイントを喫しており、現在のランキングはシーズン当初の本人の目標であるトップ5入りからは遙かに通り14位に位置している。トップを独走していたオーストラリアでは白旗ルールが途中で適用された事により快調な走りに水を差されるなど、カワサキにとって運のあまりないシーズンであった事も事実だ。
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中野選手は、過去数戦の不運から本来のマシン開発の成果をレースで見せる事ができなかった事を悔しがると同時に、最終戦でそれを見せつけたいと考えているようだ。

■2年目に向けて調子を上げるド・ピュニエ

また、中野選手のチームメイトであるフランス人ライダーのランディー・ド・ピュニエは、今シーズン前半は他のライダーのクラッシュに巻き込まれるなどして怪我の多いMotoGPクラスのデビュー・イヤーに苦しんだが、後半戦に入ると順調に調子を上げて、前回のエストリルでは念願のトップ10入りを果たし、来期への自信をつないでいる。ド・ピュニエが最終戦で望むのはエストリルの結果よりも高い成績だ。

■中野選手「最後にマシンの開発成果を見せたい」

3年間のカワサキでの活動に終止符を打つ事が決まっている中野真矢選手は、カワサキのライダーとして最後の戦いとなるバレンシアでは確実に完走し、今期のマシン開発の成果を高い成績で示し、シーズンを締めくくりたいとコメントした。

「前の2戦は両方とも転んでしまったので、バレンシアで最優先するのは最終戦をしっかりと完走する事です。」と中野選手
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「今期はシーズンを通して新型エンジンの開発に取り組みましたが、今のNinja ZX-RRはパッケージ全体として戦えるレベルに到達していると思います。」

「最近はいくつか不運があり、本来のバイクの性能を完全に引き出すチャンスが無かったので、最終戦で過去16戦の自分たちの開発成果を発揮して、シーズンを締めくくりたいと考えています。」

「バレンシアはとてもテクニカルなサーキットですので、自分のライディング・スタイルやバイクの特性とは相性がいいんです。以前に250ccマシンでは勝っていますしね。」

「速いタイムを出すのに重要となるのは1コーナーと、2コーナーのヘアピンです。去年はこの2箇所でチャタリングに悩まされましたが、今回は同じトラブルが発生する事はないと思います。」

「日曜日のレースが楽しみですね。最後を飾るに相応しい高い成績を全力で狙いたいと思います。」

■ド・ピュニエ「流れるような走りが重要」

エストリルでは念願のトップ10入りを果たしたランディー・ド・ピュニエは、MotoGPのデビュー・イヤーとなった今期の最終戦を、さらに高い結果で終えたいと語る。

「今回はシーズン最後のレースですから、MotoGPクラスへのデビューイヤーをいい結果で終える事が、自分にとっては重要なんです。」とド・ピュニエ
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「前回のエストリルでは、初のトップ10フィニッシュをする事ができましたので、バレンシアでさらに高い成績が狙えると思います。」

「このコースは好きです。250ccバイクでは速く走れていましたから、MotoGPマシンでも同じだといいですね。バレンシアは全く息が抜けなくて、レース中の全て周回を通して集中力を保つ必要があるんです。テクニカルですし、コーナーに入る度に次のコーナーを意識して、全体を流れるように走らなければいけません。また、コースのどこミスをしても、タイムを挽回するのが殆ど不可能なんです。」

「日曜日のレースは長い戦いになりそうですが、安定した走りが良い結果への鍵だと思いますので、プラクティスと予選を通してそれを心がけるつもりです。」


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