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ロッシ「チャンスは1回のみ」
インテリマーク編集部
2006年10月24日

キャメル・ヤマハバレンティーノ・ロッシが、ポイントリーダーとして最終戦に挑むと予想した人はそれほど多くないだろう。だが、前回までのポイントリーダーだったレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンが、エストリルでチームメイトの転倒に巻き込まれるというアクシデントにより、ロッシは最終戦のバレンシアをランキングトップの座をかけての防衛戦に持ち込む事に成功した。
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■ロッシをトップの座に押し戻したヤマハ

ヤマハは、シーズン前半は2006年型YZR-M1の不調と度重なるトラブルにより、ロッシの年間ランキングを低迷させるという事態に苦しんだが、夏休み以降はマシンの改善に成功し、最終戦までにロッシをランキングトップの座に押し戻す事に成功した。キャメル・ヤマハ・チームは、今週末のバレンシアでは最高の2006年シーズンのフィナーレを飾るべく、全力でホンダ・ワークス勢を抑える準備に取りかかっている。
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■990ccクラスの完全制覇を狙うロッシ

写真バレンティーノ・ロッシは現在、エストリルでのまさかのノーポイントによりランキング2位に後退したヘイデンから8ポイントの差を開いて、ランキングトップに立っている。すなわち、シーズン最終戦となる今週末のバレンシアで優勝を飾れば、彼の年間タイトルが確定し、今年が最後の年となったMotoGP990ccクラスの完全制覇を達成する事になる。

ヘイデンがトップの座を奪還し、年間タイトルの座をロッシから奪い取るには、現実的にはバレンシアでの優勝しかあり得ないだろう。ただし、ヘイデンは優勝するだけではタイトルに手が届かない。ロッシが2位表彰台を獲得すれば、3ポイント差でロッシの年間タイトルが決まる。

■最終戦でもロッシを最大限にアシストしたいエドワーズ

ポイント差だけではなく、ロッシがバレンシアを優位に戦う上での要素はもう1つある。コーリン・エドワーズという頼もしいチームメイトの存在だ。もてぎでのテスト以降はシーズン中の不調を全て払拭するかのような走りを見せるエドワーズは、前回のエストリルで見せた見事なロッシへのアシスト走行を、今週末のバレンシアでも見せるに違いない。
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■ロッシのタイトル防衛に向けて結束が強まるホンダ勢

ロッシやエドワーズがエストリルでのレース後に「ヤマハのチームワークの勝利」を誇示していたように、終盤戦のチームとしての戦いは、完全にヤマハの方がホンダ・ワークスよりも勝っていたのは言うまでもない。
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しかしながら、ロッシと言えどもバレンシアで簡単に年間タイトルを獲得できる保証は、当然の事ながらどこにもない。前回のヘイデンとペドロサの転倒劇という大打撃を受けた事で、ホンダワークスだけではなく、ホンダ全体の結束が強まった向きもあるからだ。

■ヘイデンの優勝を願い、ロッシの2位を奪いたいホンダ

具体的には、バレンシアでヘイデンが表彰台の頂点に向けての全力走行を行う中で、ロッシから2番手を奪おうとするライダーが多く存在するという事実だ。
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エストリルではロッシを抑えて初優勝を飾っただけではなく、来期のシートを獲得する事にもなったトニ・エリアス、ヘイデンに深く同情しているマルコ・メランドリや、同郷のアメリカ人としてヘイデンのタイトル獲得を願うだけではなく、ホンダとの親密な関係を維持したいケニー・ロバーツ・ジュニアなど、ホンダに関係するライダーがこぞってロッシの前でチェッカーを受けようとする可能性は十分にある。

■エドワーズとペドロサのアシスト合戦
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そして誰よりも、エストリルで受けた汚名を返上したいダニ・ペドロサが、間違いなく死に物狂いでヘイデンの走りをアシストする以上、ロッシの勝利を狙うキャメル・ヤマハにとっては、今週末のバレンシアではエドワーズの働きが前戦よりもさらに重要となる筈だ。

■ロッシ「チャンスは1回のみ」

最高峰クラス6連覇をかけて今週末のバレンシアに挑むバレンティーノ・ロッシは、今回の優勝決定戦は、昨年までと比べてプレッシャーの大きい「1回きりのチャンス」だと語った。

写真「エストリルが全てうまくいったので、残るは年間タイトルをかけての戦いだけです。これにはチームのメンバー全員に感謝しないといけませんね。」とロッシ

「このポジションに戻ってくるために全員が100%の力を出しきりました。最後のレースに向けてみんなの期待はすごく高いですよ。今回は今までのように何レースも残して少ないプレッシャーの中で勝った時とは違いますからね。チャンスは1回のみです。」

「誰にとってもプレッシャーは大きいですよ。でも、見せ場としては最高でしょう。」

「バレンシアはそれほど好きなサーキットではありませんし、おまけにヘイデンがとても得意なサーキットですから、そう簡単に思い通りにはいかない筈です。でも、M1はここではすごく調子がいいんです。去年は特にレースの後半が絶好調でした。」

「もし1列目からスタートできれば、優勝も狙えると思いますが、何がどうなろうとエキサイティングなレースになるのは間違いないでしょうね。」

「エストリルの時みたいにコーリンとそろって1列目に並べるといいですね。あとは全力で走るのみです。」

■エドワーズ「今期最後の表彰台のチャンス」

最終戦でも、前回のエストリルと同様にロッシのアシストに徹する事を誓う好調のコーリン・エドワーズは、本人にとってもこれが今期最後の表彰台のチャンスだとコメントしている。

「今シーズンの最後のレースをすごく楽しみにしています。予想通りの接戦になりそうですよ。」とエドワーズ
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「エストリルはチームにとって最高の結果でした。チームの第一目標通りに、バレンティーノの手助けができましたからね。表彰台に乗れなかった事についてはひどく残念でしたが、バイクの調子は最高ですから、バレンシアでもまた同じ走りができる筈です。」

「バレンシアでは何年もレースの経験がありますから、あのサーキットは良く知っていますし、いつもすごく速く走れるんです。」

「エストリルと同様に、バレンシアでの目標はバレンティーノと一緒に一列目に並び、できる限りの事をしてレース中に彼を助ける事です。もちろん自分にとっても、これが表彰台の今期最後のチャンスですよ。ヤマハのワン・ツー・でシーズンの最後を飾れたら最高ですね!」


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