MotoGP 速報ニュースサイト インテリマーク
  新着ニュース 2006年冬季データ 2006年のMotoGP年間予定、及び各クラスの結果 2006年のMotoGP各クラスのポイントランキング ライダー情報 - coming soon - サーキット情報 - coming soon - インテリマークフォーラム/2輪ロードレースカレンダー/MotoGP天気予報/世界サーキット時計 お問い合せ  
Apple Store(Japan) All About スタイルストア
  元のページに戻る          
ダニ・ペドロサ、エストリルについての本心を語る
インテリマーク編集部
2006年10月24日

前回のポルトガルGPでのレース5ラップ目、チームメイトのニッキー・ヘイデンに追突し、最終戦を前にしてヘイデンのポイントリーダーの座をキャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシに渡すという結果を、レプソル・ホンダのダニ・ペドロサは招いた。
写真
ペドロサや彼のマネージャーであるアルベルト・プーチへの批判が世界中で高まる中、レプソルYPFは、ダニ・ペドロサの独占インタビューを公開している。

ここでは、ダニの心中を赤裸々に語った本音のインタビュー全文を紹介する。

月曜日の朝に起きた時はどんな気分でしたか?

写真とんでもない事態になったと思いました。特にチームメイトのニッキーにとっては当然の事ですが、自分にとっても、ホンダにとっても、レプソルにとっても、メカニックたちにとっても、シーズンを通して応援してくれたファン全員にとってもそうです。

エストリルの出来事を本当に悲しく思います。もう取り返しがつきませんが、チームメイトのニッキー・ヘイデンには世界タイトルを獲得するチャンスがまだ大きく残っています。

いつもそうでしたが、レプソル・ホンダが1つのチームである事を、バレンシアで見せたいと思います。彼を助けられるのなら、できる事は何でもするつもりです。簡単な挑戦ではありませんが、やってみせます。

ニッキーの日曜日の午後のふるまいは、非常に紳士的で立派なものでした。もしあなたがニッキーと同じ立場だったら、具体的にはあなたがポイントリーダーで、ヘイデンが追突してきたら、あなたはどういう態度を取ると思いますか?

それについてもたくさん考えました。

彼はあの結果についてひどく怒っていたにもかかわらず、メディアが騒ぐのを好みませんでした。極力落ち着くように心がけて、プロとしての態度に徹しています。ニッキーの高いプロ意識を目の当たりにして、自分もプロとして多くの事を学ばせてもらいました。

写真彼のモーターホームに行った時、ニッキーは謝罪を受け入れてくれました。彼は今回の件が騒ぎに発展するのを望みませんでしたし、それを助長する事もしていません。ニッキーが記者会見で喋った内容は知っています。メディアは最高の見出しを期待していましたが、ニッキーは一言も自分に対する否定的な発言をしませんでした。

正直に言えば、彼には自分を非難する権利があったと思います。

日曜日の出来事について、本音を話してみませんか。あれから何日か時間も経過しましたから、冷静にあの時の状態を今なら分析できるのではないでしょうか。エストリルでのレース中の5ラップ目に、第6コーナーで一体何が起きたんですか?

スタートがうまくいって、ニッキーを追い抜いてから、激しく攻めるロッシの後ろにつけました。ロッシが逃げ切れない事は分かっていたし、エドワーズがロッシを助ける為に後続を抑えようとしていた事も知っています。
写真
そこで突然エドワーズが自分を交わしてきて、ラインから危うく押し出されそうになりとても怖い思いをしました。そのすぐ後でニッキーとも同じような事があったので、このバトルからは一歩ひいて4位を維持しようと決めました。まだレースは序盤だったし、無意味なバトルはしたくなかったんです。

バレンティーノは逃げ切り体制に入れなかったので、4位につけていれば十分だと思いました。そのままバレンティーノをコントロールして、レースの終盤にアタックをかけるつもりでした。

その最後のアタックの目的はレースでの勝利ですね?

はい、その通りです。

アルベルト・プーチと自分は、(ニッキーのタイトル獲得とは)異なる可能性について話し合っていました。自分たちの目標は残りの2レースで50ポイントを獲得する事でした。

ホンダは自分たちの意志にまかせていましたし、計算上はまだ自分にもタイトル獲得のチャンスがあったんです。ニッキーが1レースを落とす可能性もあった訳だし、今シーズンを通してヤマハのエンジンは不安定ですから。

写真残りの2つのサーキットでは勝利をかけて戦えるレベルにあったので、ロッシとニッキーの動きを見た上で、50ポイントの獲得を目標としました。

自分はレーサーですから、当然勝ちたいんです。ただ、自分をよく知って応援してくれる人は、自分が卑怯な勝ち方をだけはしない事を良く分かってくれています。世界選手権で戦った6年間に、誰かを押し出すような行為は一度もしていません。

この前の日曜日のような出来事は、自分では想像する事さえできなかった最悪の事態です。チームメイトのタイトル争いを妨害してまで勝ちたいとは思っていません。ニッキーは今シーズン中にすごい努力を重ねて安定した成績を保ち、タイトル獲得のまたとないチャンスを迎えていました。

また、自分だって勝ちたい訳ですから、ホンダが何かを言ってこない限り、諦める事はできないんです。

あなたは4位のポジションから様子をうかがっている状態で十分だと言ったばかりですが・・・

そうです。それが作戦でしたし、レース展開を自分の手中に収めた上で、様子を見ながら終盤に最後のカードを出すつもりでした。

でも、2つ目の長いストレートの後の第6左コーナーに差し掛かった時、ブレーキングポイントに早く到達しすぎてしまい、ブレーキをかけた時にリアタイヤが浮き上がってしまいました。僅か2〜3秒の間の出来事でした。

危険を感じて、ブレーキングに十分なスペースを探そうと内側に入りましたが、フロントタイヤがグリップを失ってしまい、その直後は誰も巻き込まずにクラッシュする事を神に祈るばかりでした・・・。ほんのコンマ何秒かの一瞬の事でしたが、チームメイトが絶望の中でアスファルトを滑る姿を鮮明に覚えています。
写真
ここしばらく、多くの人たちがダニ・ペドロサに向けて非難を浴びせています。それらの記事の全てに対して、ダニとしては何を言うべきでしょうか。

今回の件については、恐ろしく申し訳ないとしか言いようがないです。ニッキーはあんな目にあうために努力を続けてきた訳ではありません。

謝るべき方達への謝罪はすでに済ませましたが、公的にも自分がチームメイトのタイトル獲得のために全力を尽くす事を約束します。

バレンシアでは、ニッキーの最大の力になります。


新着ニュース 元のページに戻る
オフィス・デポ ジャパン
Apple Store(Japan)
インテリマーク - Copyright (c) IntelliMark All Rights Reserved. -
オフィス・デポ ジャパン