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２００６年１０月２４日
今期１年はSBKで戦い、２年目もSBKでタイトル獲得を狙うと公言していたアレックス・バロスの、来期からのMotoGP復帰が決定した。
■バロスはプラマック・ダンティーンからMotoGPに参戦
クラフィ・ホンダ・チームで今期のSBKシーズンを戦い、２年目となる来期もSBK出場の意志が固いと見られていたブラジル人のベテラン・ライダーであるアレックス・バロスだが、ここに来て突然のMotoGP復帰を表明した。
チーム・プラマック・ダンティーンMotoGPの公式発表によると、バロスは同チームとの来期に向けての契約書にサインを交わしており、2007年シーズンはサテライト仕様のドゥカティー・デスモセディチGP7を駆ってMotoGPクラスに出場する事が確定している。バロスがMotoGPに出場するのは、2005年のホンダ・ポンス・チームでの出場以来、約１年ぶりとなる。
■イルモアのオファーを辞退し、SBK継続が噂されていたバロス
アレックス・バロスは今年の８月初旬にイルモアからのオファーを辞退した事が知られており、その当時は「チャンピオンを獲得できるバイクを提供してくれるチームのオファーを受けたい。来期はSBKで年間タイトルを狙うつもり。」と述べていた事から、来期はSBKに出場する事が確実視されていた。
■第２ライダーやタイヤに関する発表はなし
プラマック・ダンティーン・チームは、現在のエースライダーであるアレックス・ホフマンとの来期に向けての契約更新が確実だとこれまでに噂されているが、今回はバロスとの契約しか発表されていない。少なくとも、ホセ・ルイス・カルドソが同チームに残留する事はなさそうだ。
一時期は現コニカミノルタ・ホンダの玉田誠選手のプラマック・ダンティーン入りも噂されていたが、バロスの移籍発表により、来期の玉田選手のMotoGPでのシートの行方はますます不透明になったと言える。
また、来期はタイヤをダンロップからブリヂストンに変更する事が噂されるプラマック・ダンティーンだが、特にそれらに関する発表は今回特に行われていない。
■バロス「MotoGPでトップ争いをするのが今から楽しみ」
１年ぶりに最高峰クラスに戻る事が決定したアレックス・バロスは、MotoGPへの復帰を喜び、2007年はトップ争いに加わる事が楽しみだと語った。
「最高峰クラスに戻ってチーム・プラマック・ダンティーンと共にレースができる事を、大変に嬉しく思います。」とバロス。
「新しいドゥカティー・デスモセディチGP7はすでに完成度が高いようです。チームとは共にいい仕事ができる事を信じていますし、大変に自信があります。MotoGPに戻ってトップ争いをするのが今から待ちきれません。」
■ルイス･ダンティーン「来期は表彰台の常連を目指す」
 プラマック・ダンティーンのチーム監督であるルイス・ダンティーンは、アレックス・バロスの参画を歓迎し、来期は安定した好成績と表彰台の獲得が狙えるとコメントしている。
「アレックス・バロスのような戦闘力の高いライダーをチームに迎える事ができて、大変に満足しています。」とダンティーン。
「彼の参画により、チームは来期に向けて大きな自信を抱いています。バロスは経験豊富なライダーですから、多くの素晴らしい走りを見せつけてくれる事は間違いありません。」
「プラマック・ダンティーンMotoGPの来期目標は、シーズンを通して高い成績を維持し、常に表彰台を獲得する事です。」
■プラマック・グループ「近いうちに重大な発表を行う」
プラマック・グループのCEOであるパオロ・カンピノーティは、今回のバロスの契約発表に際し、以下のコメントを発表している。
「優勝経験者であるアレックス・バロスを迎え、MotoGP最高峰クラスで戦いを続ける事への意欲が大きく高まっています。」とカンピノーティ。
「彼の経験により、私達の努力に見合った成績を獲得する事が可能になるでしょう。プラマック・グループは深い情熱と共に、今後もレース活動への参画を続けて参ります。」
「近いうちに、2007年シーズンに向けての重大な発表を行う予定です。」
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