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中野選手はホプキンスと接触、ジベルナウとストーナーは同時に転倒 |
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2006年10月16日
シーズン終盤のタイトル争いのまっただ中、レプソル・ホンダの2名のライダーが悲惨な転倒劇を見せて騒然としたが、彼ら以外にも昨日の10月15日に行われたポルトガルGPの中で転倒したライダーは3名いる。
ホンダLCRのケーシー・ストーナー、ドゥカティー・マルボロのセテ・ジベルナウ、それに来期のホンダ入りが濃厚になったカワサキ・レーシング・チームの中野真矢選手だ。
■混戦の中、ホプキンスの後輪に押し出された中野選手
カワサキの中野真矢選手はオープニングラップの混戦の4コーナーにおいて、リズラ・スズキのジョン・ホプキンスと接触し、激しくコースから押し出されてマシンごと頭からグラベルに飛び込んでいる。グラベルの中で身動き1つしなかった中野選手はエストリル・サーキットのスタッフより担架でメディカル・センターに担ぎ込まれたが、幸い大きな外傷や骨への以上は見つからずに、その後は自身の足でカワサキのピットボックスに戻っている。
ホプキンスは、「オープニングラップ中の任務は少しでも多く前に出る事でしたが、シンヤ(中野選手)と他の数人のライダーの外側にまわりこんだ時に、運悪くシンヤと自分の後輪が接触したんです。それで彼がひっくり返ってしまいましたが、無事でいてくれるといいのですが・・・」とレース後にコメントしている。
■中野選手「何が起きたのか分からない」
中野選手は、何が起きたのか分からないと以下の通りコメントしている。
「本当に何がどうなったのか分かりません。」と中野選手。
「4コーナーでいいラインが取れて、全て順調でした。でもそこで誰かが自分のリアタイヤにぶつかってきて、バイクの自分の下から突然いなくなりました。」
「チームの全員にとって残念な結果でした。半分の周回を走るためだけに今週を通してみんなで頑張った事になりましたからね。」
「もう今回の事は忘れて、シーズン最後のバレンシアのレースでいい成績を残す事に集中したいと思います。」
■ストーナーとセテがほぼ同時に転倒
ホンダLCRのケーシー・ストーナーとドゥカティーのセテ・ジベルナウは、2ラップ目の4コーナーでほぼ同時に転倒している。ストーナーは右足を打撲するだけで済んだが、ジベルナウの怪我は深刻な様子だ。激しくグラベルに叩きつけられて転がったジベルナウは、手のひらの骨と鎖骨に埋め込まれていた金属プレートにダメージを受けている。
■ストーナ「転倒前にすごい衝撃を受けたが状況は良くわからない」
誰かに追突された事で転倒し、倒れてからジベルナウのバイクが飛び込んできた事は記憶しているケーシー・ストーナーだが、本人も状況を詳しくは把握できていないようだ。
「コーナーの中央でリアを失ったのかどうか良く分かりません。少し滑るような感じがしていたところでグリップが戻り、突然振られた気はしました。」とストーナー。
「覚えているのは他のバイクが自分にぶつかってきた事です。すごい衝撃でした。何がどうなったのか全くわかりません。」
「セテのバイクが右足の下の部分に当たったんだと思いますが、すごく痛みます。どこも折れてないといいんですけど。」
「リアタイヤのグリップが最高の状態とは言えませんでしたが、トップ集団について行くのは簡単でした。追い上げを開始するタイミングを待っていたところですが、結局そのチャンスはつかめませんでした。」
■ジベルナウ「骨折したが、まだ運は良かった方」
ストーナーと一緒にアスファルトを滑りながらグラベルに飛び込んだセテ・ジベルナウは手のひらを骨折し、さらに今期のカタルーニャの事故の後で鎖骨を固定する為に埋め込んだ金属片も曲がってしまったようだ。
シーズンの最終戦を前に大きな怪我を負ってしまったジベルナウだが、彼が事故後に残したコメントは前向きだ。さらに深刻な事態もあり得た中では運が良かったと、ジベルナウは述べて言る。また、最終戦の出場可否については今のところ触れられていない。
「チームと一緒に前日までの2日間を頑張り、調子はどんどん良くなってきていました。」とジベルナウ。
「スタートがうまく行って、その後は気分良く乗れていました。オープニングラップでは数人を交わしましたが、その後でストーナーが自分の目の前で転倒してしまい、追突は避けようがありませんでした。」
「手のひらの右手の五本目の骨が折れてしまい、鎖骨を固定していた金属プレートも曲がってしまったようです。」
「でも、それ以上に深刻なダメージじゃなくて、まだ運が良かったです。もっと最悪なケースもあり得た訳ですからね。とにかく今は前向きに物事を考えて仕事を続けるだけです。」
「今日は不運な日でしたが、最終的にはいい方向に進むと信じています。」
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