ニッキー「タイトル争いは刺激的！」 ２００６年１０月１４日 ポイントリーダーの座をシーズン最後までまで守りきりたいレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンは、ラストから２戦目となるポルトガルGPの初日総合順位を２番手で終えた。ヘイデンのタイムは、この日の総合トップタイムをマークしたホンダLCRのケーシー・ストーナーから僅か0.05秒差の1分38秒268だ。 ■ロッシの表情を曇らせたヘイデンの好調な初日 ランキング２位の立場からヘイデンを追うキャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、この日午前のフリー走行でトップタイムをマークしており、今回も初日からヘイデンにプレッシャーを与え続けるかに見えた。しかしながら、ロッシは午後には砂の多い路面でのタイヤ選択に苦しみ、またマシンにトラブルが発生するなどして最終的に初日を総合８番手で終えている。 午後にロッシがタイムを伸ばせなくなる中、ヘイデンが順調にタイムを記録し続けた事で、逆にバレンティーノ・ロッシやキャメル・ヤマハ・チームにプレッシャーを与える結果となったようだ。 ■好調なレプソル勢、ペドロサは５番手タイム また、ヘイデンのチームメイトのダニ・ペドロサは、初めてMotoGPバイクで走行するエストリル・サーキットの学習とマシンのセッティングに集中しており、午後には本人の納得のいくタイムである1分38秒586を記録した。この結果、ペドロサは初日総合順位の５番手につけている。 ■ヘイデン「刺激的なチャンピオン争いを賢く戦いたい」 久しぶりにレースウイーク初日の金曜日からタイムシート上の高い順位につけたニッキー・ヘイデンは、残りの２戦を賢く走りたいとコメントしている。チャンピオン争いは刺激的だとヘイデンは語る。 「ここ何戦かの中では最高の金曜日でしょうね。それに今までエストリルで経験した中でも最高のスタートが切れましたから、すごくいい一日になりました。」とヘイデン。 「午前中にバイクに乗ったら、いきなり調子が良かったんです。チームがバイクをうまく仕上げてくれていたので、今日はみんなと一緒に作業がはかどりました。」 「しばらく乗ってからよりも、すぐに好感触が得られる時の方が激しく攻められるし、調子も上がるんです。だから明日も必要なだけ調子を上げられるかが楽しみですね。」 「チャンピオン争いは本当に刺激的ですよ。とにかく頑張ってライディングを楽しむようにします。残りの２レースが本当に大切だって事は十分理解していますから、賢い走りに徹してミスをしないように心がけて、後はどうなるか様子を見るだけです。」 ■ペドロサ「心身ともに調子が良くなった」 初日の結果に満足するダニ・ペドロサは、MotoGPバイクで走るエストリルは250ccの時とは必要とされる走り方が異なるため、MotoGPバイクでの攻略を進めたいとコメントしている。 「今日のフリー・プラクティスはうまく行きました。」とペドロサ。 「今日はいいタイヤを探して、バイクのセッティングを探ろうとしていたところです。もちろんまだいくつか改善点があるので、明日は大きく進歩させたいですね。」 「過去数戦に比べて、バイクに乗っていても心身ともに調子はだいぶ良くなりました。」 「ここのサーキットは250と比べてバイクの乗り方がかなり異なります。MotoGPバイクはこのコースだとすごく暴れる感じがしました。少し走るのにコツの必要なサーキットですから、簡単にはいいラップタイムが刻めないんです。」 「まだまだここには秘密のラインがありそうですから、MotoGPバイクでも見つけないといけませんね。」