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2006年10月9日
SBKの大物2名が同時に来期に向けてヤマハ・イタリアとサインを交わした。一人は現在のヤマハ・イタリアのエースライダーである芳賀紀行選手、もう一名は今期のアルスター・スズキのエースライダーであるトロイ・コーサーだ。
■コーサーがヤマハに移籍、芳賀選手は契約更新
ヤマハ・モーター・イタリアは10月9日、2007年SBKに向けてのチーム編成は、オーストラリア人のベテランライダーであるトロイ・コーサーと、日本人ライダーの芳賀紀行選手の2名であると発表し、それぞれが契約書にサインを交わした事を明らかにした。
SBK界のスターライダーである2名が同一チームに所属するというビッグニュースは、現在ヨーロッパ中を駆け巡っている。芳賀選手は2005年と2006年の両SBKシーズンをランキング3位、コーサーは33回の勝利と1996年と2005年の2回の年間タイトル獲得を記録しており、2005年はSBKの歴史上4気筒1000ccマシンでの初のタイトル獲得だった。
■ヤマハ・イタリアに最強コンビが誕生
ヤマハと共に初の年間タイトル獲得を狙う芳賀紀行選手と、SBKのレースに250回の出場経験を持つトロイ・コーサーの強力コンビが、2007年シーズン中の他のチームにとって大変な脅威となる事は間違いないだろう。
トロイ・コーサーのヤマハ・イタリアのライダーとしての初登場は、10月25日のムジェロ・サーキットが予定されている。
■好成績のアンドリュー・ピットは解雇
尚、今期は初の優勝を獲得するなど活躍が目立ち、年間ランキング5位という好成績で今シーズンを終えたアンドリュー・ピットは、今回の発表によりヤマハ・イタリアのシートを失う事が確定した。
ピットとの契約更新に至らなかった理由を、ヤマハ・イタリアのチーム監督であるマッシモ・メレガッリ監督は、「2年間のアンドリュー・ピットの努力には深く感謝しなければならない。彼は素晴らしい結果も残した。しかしながら、私たちはコーサーの2回の年間タイトル獲得の経験、およびレースウイーク中のマシン・セッティング能力とタイヤ選択能力を選ぶに至った。芳賀とコーサーが協力することでマシンの開発効率が相乗的に高まる事を期待している。」と述べている。
■コーサー「目標は3度目のタイトル獲得」
来期は初のヤマハからの参戦となるトロイ・コーサーは、R1で年間タイトルを狙いたいと述べ、芳賀選手とのチームワークに期待を示した。
「ヤマハと一緒に活動できる事になり大変に幸せです。」とコーサー。
「チームは非常に経験豊かでプロフェッショナルです。ノリ(芳賀選手)と私は以前から仲良くやってますし、2人が一緒なら開発やセッティングで強さを発揮できると思います。」
「3度目の世界タイトルをR1で達成するのが今の目標です。早くバイクに乗ってみたいですね。」
■芳賀選手「最大のライバルであり最高のチームメイト」
芳賀選手はヤマハ・イタリアとの契約更新を喜ぶと同時に、新チームメイトとなるコーサーの豊かな経験を通して多くを学ぶ事になるとコメントしている。
「ヤマハ・モーター・イタリアに残れた事を大変に嬉しく思います。」と芳賀選手。
「この2年間を通して、私たちは仕事を進める上で非常に良い関係を築いてきましたし、常に自分の第一希望はヤマハに留まっていい仕事を続ける事でした。」
「目標はいつも通り年間タイトルの獲得です。ヤマハはそれを達成する上で最高のチャンスを今後も与えてくれると思います。」
「トロイは経験豊富なライダーですから、彼と一緒に働くのが今から楽しみです。彼からは多くを学ぶ事になるでしょうし、自分たちのバイクはそれによってさらに高いレベルに仕上げられる筈です。」
「彼とはここ何年間、多くの素晴らしいバトルを経験しましたし、心から尊敬しているライダーです。彼は最大のライバルであると同時に、最高のチームメイトになる事は間違いありません。」
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