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メランドリはホンダに残留?グレッシーニの引き留め工作
インテリマーク編集部
2006年10月7日

MotoGPの2006年シーズンも余すところ残り2戦となり、各チームの来期の体制構築に向けての動きが活発化している。

■来期のMotoGP勢力分布に影響するメランドリの決断

現在のヨーロッパでの噂の最大の焦点は、現在MotoGPクラスでランキング3位につけるマルコ・メランドリが、現在の所属チームであるフォルツナ・グレッシーニ・チームとの契約を更新するかどうかだ。
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ドゥカティーのエースライダーであるロリス・カピロッシは、2007年もドゥカティーに残留する事が決定している。従って、もしマルコ・メランドリがカピロッシの来期のチームメイトに確定すれば、ドゥカティー・ワークスの2007年体制も決定する事になり、その他のチームやライダーの契約更新に関する動きがより活性化し易くなる。

仮にメランドリのドゥカティー入りが決まれば、当然セテ・ジベルナウはシートを失う事になり、以前に紹介したジベルナウのカワサキへの移籍話も噂だけではなくなるかもしれない。そうなれば、来期はコニカミノルタ・ホンダ・チームからブリヂストンを履いて参戦すると噂される現カワサキの中野真矢選手の周辺情報や、メランドリのチーム離脱によりスポンサーの獲得すら危うくなるグレッシーニの空席待ちを現在しているライダーは誰なのかといった情報も、自然に浮上してくる筈だ。

■絶望的と思われたグレッシーニチームに希望の光

来期はメランドリがドゥカティーのシートに落ち着く可能性も高いと噂される中、メランドリを離したくないフォルツナ・グレッシーニ・チームは、ここに来てメランドリの契約更新を促す為に、特別の条件を彼に提示したと噂されている。この提示内容は、十分にメランドリを来期以降もグレッシーニ・チームで走らせるだけの魅力があるという。

イタリアのスポーツ・ニュースサイトであるsports.itが10月4日の記事で伝えるところによると、グレッシーニは今期の契約が10月10日に満期を迎えるメランドリに対して、彼が要求する内容をほぼ満たす条件を提示したようだ。

■ジベルナウとの交渉の再現「ワークスバイクが必要」

写真具体的には、2005年のセテ・ジベルナウとのやり取りに近い交渉を、グレッシーニはメランドリと再び行っている事になる。メランドリが最もこだわる契約更新の条件は「ワークスバイクで戦える事」であり、グレッシーニ・ホンダがサテライト・チームである事に不満を持つメランドリが、ドゥカティー・ワークスからのオファーに魅力を感じている最大の理由はそこにある。

sports.itが報じるグレッシーニからの提案内容は、「ホンダはメランドリをトップ・ライダーとして位置づけており、同時にスポンサーもメランドリの要求を全て満たす為の金銭的な準備はできている。すなわち、レプソル・ホンダに提供されるような公式ワークスバイクではなくても、シーズンを通してワークスチームへ提供されるものに等しい技術パッケージをメランドリにも供給する準備は整っており、それを約束する。」というものだ。

■ブリヂストンタイヤに心を動かすメランドリ

これに加えて、「タイヤをブリヂストンに変更する事も可能。」という追加条件もメランドリには提示されており、特にこの内容に彼は大きく心を動かされているという。

■メランドリの動向を見守るデ・アンジェリス

またsports.itは、メランドリがロリス・カピロッシにとってはあまり嬉しくない決断を(ドゥカティーを選択)した場合、ホンダは現在250ccクラスのマステルMVAアスパルチームで戦うアレックス・デ・アンジェリスを、メランドリの後任ライダーとして採用する準備があると報じている。同様にイタリアのロードレースサイトであるmotograndprix.itも、10月6日の記事の中で、アレックス・デ・アンジェリスが現在、マルコ・メランドリの移籍待ちの状態にある事を伝えた。

■ダンティーン入りがほぼ確定したチェカ?

motograndprix.itの同記事は、他にも興味深い内容を掲載している。デ・アンジェリスは先月までプラマック・ダンティーンのチームオーナーであるルイス・ダンティーンとも交渉していたが、現Tech3ヤマハのカルロス・チェカが来期はアレックス・ホフマンのチームメイトとしてダンティーン・チームに所属する事が確実となり、デ・アンジェリスの話は成立しなかったというのだ。

この内容が事実であれば、ブリヂストンタイヤに切り替えようとするダンティーンからのオファーが噂されていた玉田誠選手のMotoGP残留の行方が再び不透明になる。

■2008年、ヒューマンゲストは現体制のままMotoGPに昇格か

なお、デ・アンジェリスよりもMotoGPへのステップ・アップが将来的に安泰とされているヒューマンゲスト・ホンダのアンドレア・ドヴィツィオーゾについては、「ヒューマンゲストがチームとして丸ごとMotoGPにステップアップする2008年を狙い、来期は250ccにそのまま残るだろう」とmotograndprix.itは伝えている。

■今回のメランドリ引き留め工作に期待するグレッシーニ監督
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いずれにしても、今回の条件をメランドリに提示できた事で、グレッシーニは一度は諦めかけたメランドリの残留に再び高い期待を示しているようだ。以下にsports.itが紹介したフォルツナ・ホンダのグレッシーニ監督のコメントを引用する。

「ここ最近は悲観的でしたが、再びマルコと一緒にチームを続けられる可能性が出てきました。今のチームの最優先課題は、来期に向けてマルコと契約を更新する事です。今回の私たちからの提案がマルコにとっても最良の選択肢である事は確実です。」


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