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2006年9月29日
9月27日に、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)は、2007年のMotoGPにおけるタイヤ利用に関してのレギュレーション変更を発表している。
この新レギュレーションは、日本GPが行われた先日の9月23日にDORNA、FIM、IRTA、MSMAなどの関係者が集まった会議の場で、満場一致を持って決定した内容だ。施行は2007年の1月1日からとなる。
■勝利実績のあるタイヤメーカーに厳しい新レギュレーション
今回の最も大きな変更点は、各タイヤメーカーの過去2シーズン中におけるドライ・コンディションでの勝利実績により、各チームへのタイヤ供給量が制限されるという部分だ。なお、この供給量規制はドライ用タイヤ(スリックタイヤ)のみに適用され、レインタイヤについては該当しない。
具体的には、過去2シーズン中のレースで2回以上の勝利(ドライ・コンディションのレースで1位を獲得)を収めたタイヤメーカーと契約しているチームは、1ライダーあたりに1回のレースウイーク中を通してフロントタイヤは14本、リアタイヤは17本の合計31本に使用が限定される。
従って、来期となる2007年の場合は、2005年からの勝利実績がレギュレーション適用の対象となり、これに該当するのはダンロップ以外のタイヤメーカー、ミシュランとブリヂストンだ。
■レースウイーク中の結果に応じて新タイヤを用意する事は禁止
また、今回のルールには、タイヤメーカーがレースウイーク中に31本のタイヤを選定するまでの期限も明記されている。レースウイーク中の最初の公式セッション(初日1回目のフリー・プラクティス)が開始される前日の午後12時から午後5時の間に、テクニカル・ディレクターは申告されたタイヤを確認し、それ以降のタイヤ持ち込みは不可能となる。
■タイヤを使用する前に損傷した際は同仕様のタイヤに交換
ただし、レースウイークの前日までに使用許可を受けた31本のタイヤの中に、何らかの不慮の問題がレースウイーク中に発見された場合については、以下の手順により別のタイヤと交換する事は可能だ。
レースウイークに入ってから、タイヤをマシンにセッティングする過程で意図せぬ形でタイヤに損傷を与える事態が発生した場合、テクニカル・ディレクターの許可の下、元のタイヤと全く同じ仕様のタイヤに交換する事は許される。
■不測の事態によりタイヤの仕様を変更する場合はペナルティーも
なお、仕様が異なるタイヤに交換できるケースは、予測できなかった安全面の問題が浮上した場合にのみ限定されている。詳しくは、タイヤにおける安全面の問題がレースウーク中に発覚した場合、タイヤメーカーは各チームへのタイヤ供給を速やかに中止し、同時に主催者側のテクニカル・ディレクターにこの問題を詳細に報告し、理解を得られなければいけない。
ただし、この場合も申告期限があり、タイヤメーカーは予選当日の午後5時までにテクニカル・ディレクターに対してこの要求を提示している必要がある。
テクニカル・ディレクターに使用するタイヤの仕様変更を許可された場合、問題の生じたタイヤの代わりに3本の新しいタイヤ(問題が生じたフロントかリアのそれぞれにつき)を導入する事が許可され、レースではこの3本のタイヤ以外は使用する事ができなくなる。
さらに、この際はスターティング・グリッドの順位にペナルティーが課せられる。問題のタイヤを使用している全てのライダーは、最後尾より後方のグリッドから本来の予選順位に従って並び直す。
FIMはこのレギュレーションの発表と同時に、レインタイヤの定義も詳細に行っている。
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