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日本GP決勝 メランドリ「序盤は勝てるかと思った」 |
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2006年9月25日
ドゥカティーのロリス・カピロッシが2年連続の圧勝を飾った9月24日の日本GP決勝レースにおいて、カピロッシの横に並びかける事ができた唯一のライダーはフォルツナ・ホンダ・チームのマルコ・メランドリだけだった。
■好調のカピロッシに並びかけたメランドリ
3番グリッドから好スタートを決めたマルコ・メランドリは、レース序盤は先頭を行くカピロッシの背後から並びかけるように前を狙い続け、9ラップ目まではカピロッシの0.2秒後方に粘り強くつけていた。
カピロッシのハイペースについていけなくなったレース中盤は、2位をキープする方向に戦略を変更したメランドリだったが、14ラップ目を過ぎた時点で後方から安定した速さで追い上げてきたバレンティーノ・ロッシに交わされ3位に後退し、そのままの順位でチェッカーを受けた。
■メランドリの表彰台は今期7回目
この結果、マルコ・メランドリは今期7回目となる表彰台を獲得し、年間ポイントは現在のポイントリーダーであるレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンから27ポイント差のランキング3位につけ、ランキング2位のバレンティーノ・ロッシとの差は15、ランキング4位のカピロッシとの差は4ポイントとなった。
■シーズン終盤に復調の兆しを見せたエリアス
レースウイーク2日目に改善されたマシンの仕上がりを喜んでいたメランドリのチーム・メイトのトニ・エリアスは、今期の自己3番目の好成績となる6位でチェッカーを受けた。
スタートを決めたエリアスは、1分47秒台の速いペースを周回を重ねる事に成功しているが、第2集団の中での争いから前に出る事が出来ず、6位以上に順位を上げる事はできなかった。
■メランドリがホンダのコンストラクターズ・タイトルを決定
今回のメランドリの表彰台獲得と同時に、ホンダは今期2006年のコンストラクターズ・タイトルに輝いた。皮肉にも、今期好調だったホンダ・ワークスのライダー2名は、ホンダの年間タイトルが決まった今回の日本GPの表彰台に上る事はできていない。
■メランドリ「序盤はレースをリードできるかと思った」
レース前半を快調なペースで飛ばしたマルコ・メランドリは、ウォームアップの時よりも柔らかいタイヤをレースに向けては選択した事で、バイクの調子を完璧にする事ができたとコメントしている。
「ホンダのホームレースで表彰台に乗ることができて良かったと思います。それに自分がホンダにコンストラクターズ・タイトルを贈る事ができて幸せですね。」とメランドリ。
「今日のロリスが作ったペースは猛烈に速かったですね。でも自分のバイクのバランスとタイヤの調子もすごく良かったんです。」
「固いリアタイヤからいい感触が得られずにウォームアップが苦しい結果に終わりましたから、レースではほんの少し柔らかめのタイヤを選びました。レース序盤はレースをそのままリードできるくらいの感覚でした。バイクもタイヤも完璧な状態でしたからね。」
「タイヤが少し消耗してからは、あまりリスクは負わずに3位でチェッカーを受けようと気持ちを切り替えました。」
「今はレースをすごく楽しんでいます。残りの2レースも楽しみながら、日曜日は常にレースでベストをつくしたいと思います。」
■エリアス「日本では改善が大幅に進んだ」
第2集団の中で激しく攻めたというトニ・エリアスは、日本でのレースウイークを通しての成果に満足しており、次戦に向けての高い自信を示している。
「もっと上の順位を狙えそうでしたが、6位の結果には満足しています。」とエリアス。
「スタートがうまくいったので先頭集団について行こうとしましたが、ペースが自分よりもコンマ何秒か速かったのでちょっと無理でした。」
「結局ジベルナウやヘイデン、中野たちとと第2集団の中に入りました。リアのトラクションに不安はありましたが、自分のリズムを保つように集中しながら出来る限りプッシュしました。」
「ここでの進歩が大きかったので、次回のポルトガルが楽しみです。」
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