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日本GP決勝 圧勝のカピロッシと中野選手を気遣うセテ |
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2006年9月24日
2005年の日本GPの完全勝利に引き続き、ドゥカティー・マルボロ・チームのロリス・カピロッシは、今期も2年連続となるポール・トゥー・ウインをツインリンクもてぎで飾った。
■2年連続の日本での完全勝利を達成したカピロッシ
オープニング・ラップでロリス・カピロッシは豪快なスタートダッシュに成功し、レースの前半は2位を走行していたフォルツナ・ホンダのマルコ・メランドリに背後に迫られたものの、10周目からは後続との差を広げ、オープニング・ラップから最後までトップを守りきっての完全勝利を挙げた。
カピロッシは2位表彰台を獲得したキャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシから5秒の余裕を持ってチェッカーを受け、ポイントランキングはレプソル・ホンダのダニ・ペドロサを抜いて4位に浮上している。ポイントリーダーのニッキー・ヘイデンとカピロッシとの年間ポイント差はこれで31となった。
(ポイントランキング表)
■ジベルナウは追い上げる中野選手を抑えて4位を獲得
カピロッシのチームメイトのセテ・ジベルナウも、前回のオーストラリアに続く4位を獲得している。表彰台からは僅かに1.3秒差だった。
最終ラップの最終コーナー目前の90度コーナーで、カワサキの中野真矢選手の熾烈な追い上げにあったジベルナウだが、インをしっかりと閉じたデスモセディチはカワサキのマシンに入り込む隙を与えなかった。行き場を失った中野選手はジベルナウのリアタイヤに接触して転倒、そのままチェッカーを受ける事なくリタイアしている。
■カピロッシ「メランドリは前に出さないに限る」
ドゥカティーにとって敵陣となる日本での勝利を喜ぶロリス・カピロッシは、序盤は背後につけるメランドリのペースが分からなかったので、前に出したくないとだけ考えていたようだ。
「本当に最高のレースだったと思います。」とカピロッシ。
「金曜日の作業が始まった直後からチームはいいセッティングを見つけてくれましたし、ブリヂストンはいいタイヤをたくさん持ち込んでくれていました。」
「プラクティス中にいいリズムがつかめましたし、今朝のウォームアップも非常に速く走れましたので、今日の目標は最高のスタートを成功させて、そのまま逃げ切る事でした。」
「スタートはうまくいきましたが、オープニング・ラップではマルコが何度か交わしにきました。マルコのペースが自分より速いかどうか分からなかったので、前に出さないに限るとその時は思い続けていました。」
「6周か7周が過ぎたところで少し後続との差が広がり始めましたが、レースの中盤に入るとチームのピットボードが『バレンティーノが来てる』と知らせて来ました。その瞬間は一度ペースを落としましたが、バレンティーノの追い上げが激しいとわかり、すぐにペースを戻しました。」
「自分のレースペースはすごく良かったですね。最後まで47秒台でした。」
「今回の勝利は自分たちにとって非常に重要なものです。年間タイトルの可能性は最後のレースが終わるまで分からないと思います。日本での勝利は自分たちにとっても、ブリヂストンにとっても最高ですよ。」
■ジベルナウ「中野が突然消えてしまった」
セテ・ジベルナウは、自分のレースタイヤに選択ミスがあった事を悔やみ、フィリップ・アイランドに続く4位という好成績にもあまり満足できていない。
中野選手との最終ラップでの接触について、ジベルナウはレースが終わるまで事態を良く把握できておらず、状況を理解したレース直後には中野選手の無事だけを祈っていた。
「結果は悪くありませんでしたが、それほど嬉しい気分にはなれません。」とジベルナウ。
「レース序盤での遅さが結果に反映されてしまいました。レースが半分すぎるまではバイクのグリップがあまり得られなかったんです。これは自分のミスです。」
「中野については、接触を感じてさえいないんです。あの右コーナーでは振り返って、彼が次の左コーナーでアタックをかけて来ないか確認したんですが、もう彼はそこにいなかったんです。だから慌てて次ぎのコーナーに飛び込み、もう一度ストレートで振り返って彼を確認したんですが、やっぱりそこにも彼はいませんでした。」
「彼の事は本当に気の毒です。ひどい怪我をしていないと聞いてとても嬉しく思いました。」
「これで残りは2レースになりましたので、今年は2回の表彰台を狙っていきます。オープニングラップから最終ラップまでひたすら走り続けるだけです。」
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