日本GP初日 ヘイデン「去年のここでの不調が続いている」 ２００６年９月２２日 バレンティーノ・ロッシに年間ポイント差を21まで迫られた現在のポイントリーダー、レプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンは、今日から開催された日本GPを含むシーズン残りの３戦の全てで勝利を収めたいところだが、日本での初日は思い通りの１日とはならなかったようだ。 ■初日は思い通りの走りができなかったレプソル勢 レプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンは、初日２回のセッションをマシンのセッティングに費やし、チームメイトのダニ・ペドロサはMotoGPマシンのストレート加速の速さに250ccとは異なる難しさを学んでいる。 マシンのセッティングに苦しんだニッキー・ヘイデンの午前のフリー走行における順位は９番手と伸び悩み、午後には予選タイヤを装着する事で初日総合５番手タイムの1分47秒610を記録したが、根本的な問題の解決にはこの日のうちに至らなかったようだ。 ヘイデンのチームメイトのダニ・ペドロサは、いつ雨が降るかも分からない状況の中では、路面がドライのうちにできる限りレースタイヤで走り込んでおく事が重要だったと述べている。 ペドロサのこの日の自己ベストタイムは初日総合１５番手となる1分48秒389。 ■ヘイデン「去年の不調を拾い上げてしまった」 初日の不調に落ち込むヘイデンは、年間タイトルをかけた大切な日本での決勝レースに向けて、１日目の夜もチームと作業を続けたいとしている。また、ヘイデンの応援に駆け付けてくれたニッキー・ファンの為にも、早く調子を取り戻したいとコメントした。 「去年はこのコースでひどく苦しみましたが、今日コースに出てからも残念ながら去年の続きが待っていました。」とヘイデン。 「今日は本当に良くない日でしたね。リズムもあんまり良くつかめていないし、ペースも全体的に自分の走りたい速さには到達していません。今回はすごく重要なレースですから今晩の作業は大変ですよ。」 「ここには自分のファンがすごく多いですよ。水曜日には米軍の空軍基地に行ったんですが、ファンが応援しに来てくれたんです。だから明日は状況を好転させたいし、もっとスピードが出せるようにしたいんです。」 「チームのメンバーの事は本当に信頼していますから、一緒に頑張って改善を進めるつもりです。」 ■ペドロサ「ストレートが速い」 もてぎで始めてMotoGPバイクを走らせたペドロサは、250ccと比較してのストレート速さに驚いたようだ。初日は雨が降らないうちにレースタイヤでの走り込みを済ませる事に集中したという。 「今日はこのコースでのリズムをつかむ事だけを考えました。」とペドロサ。 「今日はレースタイヤのテストに集中する事が大切だと思いました。天気予報によるとあんまり期待できる天気じゃないし、ドライ路面を使える時間が限られる可能性がありましたからね。」 「MotoGPバイクでもてぎを走るのは今回が初めてですが、いくつか250ccの時とは異なる点があります。特にストレートですが、何もかもが素速く通りすぎるので距離が短く感じますし、ハード・ブレーキングを開始する位置にも早く到着してしまいます。」 「足の具合はだいぶ良くなりましたが、少し痛みがありますし、足の柔軟性を保つようにまだ努力が要ります。」 「ここは好きなコースですから、明日は楽しみにしています・・・。」