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2006年9月21日
明日の9月22日から開催される日本GPに向けて、ホンダ・ワークスのホーム・サーキットであるツインリンクもてぎに、レプソル・ホンダのワークス・ライダー2名が帰ってきた。
■ラスト3戦目の日本で初日から好調な走りが求められるヘイデン
ポイントリーダーとして本拠地に戻ったエースライダーのニッキー・ヘイデンと、ランキング2位のバレンティーノ・ロッシとの年間ポイント差は21ポイントであり、まだ今回の日本GPを含むバレンシアまでの3戦を残す現段階において、ヘイデンは一切気を緩める事ができない状態だ。
昨年のもてぎでは、ニッキー・ヘイデンはレースウイークを通してマシンの仕上がりに苦しみ、フリー・プラクティス3は13位、予選は6位、レースはトップから大きく引き離されての7位に終わっている。
ヘイデンにとって、今回のレースは初のタイトル獲得に向けての正念場であり、自身とチームが焦らず余裕の立場で週末を過ごすためには、昨年とは異なるレースウイーク初日からの順調な仕上がりが求められる。
■もてぎが大好きなペドロサ
また、セパンで負った右ひざの負傷を抱えて前回のオーストラリアGPに挑んだダニ・ペドロサは、悪天候のフィリップ・アイランドでのレースを不本意な15位で終え、ランキング2位から4位に後退している。トップのチームメイトとのポイント差は現在32まで広がった。
初年度のランキングは気にしないと今年は言い続けているペドロサだが、もてぎは彼が得意とするサーキットの1つである以上、今回の日本GPでオーストラリアでの雪辱を晴らしたいと考えない筈はない。
昨年の日本GPで250ccクラスを戦っていたペドロサは、フリー・プラクティス中に転倒を喫し、肩の骨にひびが入る怪我を負ったにもかかわらず、地元の日本で優勝を飾った当時のチームメイトである青山博一選手に次ぐ2位表彰台を獲得している。
■ヘイデン「日本のニッキー・ファンが誇りに思える走りをしたい」
デビューから2年目以降はもてぎでの表彰台から遠ざかっているニッキー・ヘイデンは、今年のもてぎでは日本のニッキー・ファンが誇りに思えるような走りをしたいとコメントしている。
MotoGPデビューの頃からニッキー・ヘイデンのファンは日本に多く、当時のヨーロッパと比較してあまりのファンの多さにヘイデン自身が驚いたという逸話もあるほどだ。
「14レースが終わって残りは3レースですね。ここからが正念場です。」とヘイデン。
「先週のフィリップ・アイランドでは、表彰台をかけて何人かと最終ラップで争いましが、あれはすごく楽しかったですよ。結果は決して良くありませんでしたが、3位争いは優勝争いとは違いますし、レインタイヤでドライ路面を走るという限界ギリギリのバトルが面白かったです。」
「白旗のレギュレーションは少しルールの改良が必要だと思います。ピットロードがちょっと混雑しすぎですし、バイクの通る道に多くの人が出過ぎていました。バイクの乗り換えはすごく気に入りましたけどね。昔はデイトナ200が好きでしたから、そのピット作業を思い出して、オーストラリアは楽しく感じました。」
「今年の冬季テスト中にもあの状況を練習していましたから、チームのメンバーもぬかりなく対応できてとても助かりました。」
「もてぎではルーキーイヤーに3位を獲得しましたが、それ以降の結果はあまりよくなくて少し苦しむ傾向にあったので、今年は日本のファンにもっといい走りが見せられるようにしようと思っています。」
「いつも日本のファンからはすごい声援を受けますので、彼らが自分を応援していて良かったと誇りに思えるように頑張ります。頑張ってくれているチームのメンバーたちに対しても同じ気持ちです。」
「それにここはホンダのホームレースですから、ホンダファンが歓声を上げられるようにしないといけませんね。」
■ペドロサ「日本でも雨には注意」
大好きなもてぎに戻ってきたペドロサは、日本でのレースを心待ちにしているようだ。ペドロサはオーストラリアでの白旗ルール適用時のピットレーンの混雑に苦言を呈していたが、今回の日本も雨の心配があるので、その点は注意したいとコメントしている。
「ここでのレースはすごく楽しみです。」とペドロサ。
「もてぎは本当に大好きなサーキットですし、今までにも何回か高い成績を残しています。すごくバランスのいいコースだと思いますよ。コーナーの種類がバラエティーに富んでいて、いくつかハードブレーキングが必要な区間もあります。以前にMotoGPバイクで走った事はありませんので、素速くなじめるといいですね。」
「3連戦はこれで最後ですが、マレーシアで怪我を負ってしまったので、どれも自分には大変でした。でもバイクに乗る度に少しずつ調子は良くなってきているので、ここではいい結果が欲しいです。」
「前回のフィリップ・アイランドのレースで力を発揮する事はできませんでしたが、ほとんどの原因は悪天候と、バイクを乗り換えた時のピットレーンの混雑でした。もてぎも雨が降る可能性はあるみたいですから、ここでも天候に注意する必要はありそうです。」
「フィリップ・アイランドの結果は年間ランキングに全く役立ちませんでしたが、今シーズンの目標は学習をできる限り進めながら、自分のできる最大限の走りをする事です。今年は最後までその姿勢ですよ。」
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