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2006年9月21日
昨年の日本GPでポール・トゥー・ウインを飾ったドゥカティー・マルボロ・チームのロリス・カピロッシが、再び日本のもてぎサーキットに戻ってくる。カタルーニャでの怪我から復帰して以来、今シーズン序盤と同様の好調な走りが復活したカピロッシがもてぎで狙うのは、昨年と同様の完全勝利しかない。
■今年も3冠王を狙うカピロッシ
今期最高のブリヂストン使いと呼べるロリス・カピロッシが、ブリヂストンの本拠地である日本で勝利を狙わない事などあり得ない。カピロッシは昨年のもてぎにおいて、ポールポジション(1分46秒363)、レースでの優勝、およびラップレコード(1分47秒968)という3冠王に輝いている。
カピロッシの現在のポイントランキングは5位、ポイント獲得数はランキングトップのニッキー・ヘイデンと45ポイント差の180であり、日本GPを含む残り3レースの現段階において年間タイトル獲得への望みは薄くなりつつあるものの、13ポイント差で前を行くランキング3位のマルコ・メランドリと4位のダニ・ペドロサまでの距離は、カピロッシにとっては十分すぎる程の射程圏内だろう。ランキング2位のバレンティーノ・ロッシとの差は24だ。
■ドゥカティー初年度で有終の美を飾りたいジベルナウ
また、カピロッシのチームメイトであるセテ・ジベルナウも、カタルーニャでの怪我の回復が進むにつれて、高い成績を残し始めた。左腕の力がまだ完全には入らないと述べるジベルナウだが、前回のフィリップ・アイランドではチェッカー目前でバレンティーノ・ロッシに交わされ表彰台は逃したものの、レースの大半を表彰台圏内で過ごしていた。
セテ・ジベルナウにとっては怪我に泣いた苦しいシーズンとなったが、今期から乗り始めたデスモセディチとブリヂストン・タイヤ、およびその自身のライディングに自信を取り戻したジベルナウは、残りの3レースで有終の美を飾るべく、全てに磨きをかけて日本GPに挑む。
■カピロッシ「もてぎはブリヂストンならどこまでも傾けられる」
ロリス・カピロッシは、昨年の日本GPでの勝利を振り返り、もてぎはドゥカティーにとって全ての点において問題の少ないサーキットだと説明する。特にブリヂストン・タイヤでのリーン・アングル(傾けられる角度)が印象的だとカピロッシは語る。
「今回はちゃんとしたレースができるのを楽しみにしてます。前回みたいに天候で全てが決まってしまうようなレースは嫌ですからね。」とカピロッシ。
「去年のもてぎは自分たちにとって最高の思い出ですよ。日本のファクトリー・チームの本拠地でドゥカティーが勝ったわけです。このプロジェクトに関わった全員にとって本当に素晴らしい成果でした。」
「去年を振り返って考えると、もてぎはバイクもタイヤも良く機能する比較的楽なサーキットだと言えます。低速コーナーから加速で立ち上がるのに馬力が必要なコースですが、ドゥカティーのエンジンはその点で強力ですからね。」
「今回も勝利を目指してベストをつくしますが、まだ様子をしっかり見定めるつもりではいます。年間タイトルについても同じですよ。この先何が起こるかは、まだ分かりませんから。」
「もてぎはブリヂストンのホーム・レースでもありますから、彼らにも最高の勝利を捧げたいと思います。あのコースとブリヂストンの相性は最高ですよ。マシンをどこまでも傾けられるんです。」
「ブリヂストン・タイヤは自分の乗り方にもあってますね。」
■セテ「ドゥカティーとブリヂストンがもてぎの印象を変える」
もてぎに苦手意識を持つセテ・ジベルナウは、ドゥカティーとブリヂストンに乗る事で今までのもてぎに対する印象が変わり、前回のオーストラリアでの雪辱を晴らせるようになる事を期待している。
「今は勝利が欲しいところですし、それも遠くなく思えるので、早くもてぎで走りたいです。」とジベルナウ。
「チームは本当に頑張っていますし、ブリヂストンは素晴らしいタイヤを提供してくれています。もてぎでいい走りができた事はあまりありませんが、先週のレースの雪辱を晴らしたいと思います。」
「ロリスはあそこですごく速いですから、彼の走りが自分の助けになる事も期待しています。もてぎではドゥカティーとブリヂストンの調子も最高ですから、自分のサーキットへの印象も変わればいいですね。」
「もてぎはリズムをつかむのが結構大変です。自分にとっては退屈なコースなので、できるだけ楽しんで走る必要があります。」
「典型的なストップ・アンド・ゴーのコースですから、自分の思い通りにフロントタイヤを使えた記憶がありません。でも、ドゥカティーとブリヂストンがこの部分をきっと助けてくれるでしょう。」
「実際、何回かすごくいいレースをした事はありますし、表彰台を争った経験もあります。でも、まだ好印象を持てるだけの結果は今までに残せていません。」
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