|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2006年9月14日
今シーズンのポイントリーダーとして君臨するレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンは、プレッシャーの多いシーズン終盤戦を迎えている。今週の金曜日のオーストラリアGP以降、初の年間タイトル獲得に最も近いニッキー・ヘイデンに必要とされるのは安定した速さと表彰台だ。
■ヘイデンに背後から迫るプレッシャー
ニッキー・ヘイデンは、圧倒的な勝利を収めたラグナ・セカでのホームレース直後のブルノでは9位、前回のセパンでは年間チャンピオンの座をを奪い合うランキング2位から4位のライバル3名に全ての表彰台を奪われてしまった。
この結果、アメリカGP直後には51ポイント差まで広げたキャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシとの距離は26ポイントまで縮まり、チームメイトのダニ・ペドロサとの差も22ポイントとなった。ヘイデンが残り4戦のうち今後1戦でもノーポイントで終える事があれば、一瞬にして初のタイトル獲得への夢が途切れる可能性もある。
ペドロサ、ロッシ、カピロッシの3名が安定して表彰台を獲得してくる以上、今後のニッキー・ヘイデンに、ブルノやセパンのような表彰台を逃す走りは決して許されない。
■強運のビッグ・ルーキー
ブルノ以降にヘイデンが苦戦する中、チームメイトのダニ・ペドロサは表彰台に乗り続けている。前回のセパンを含めて今期8回の表彰台を獲得しているビッグ・ルーキーは、シーズンが進む度に成績が安定してきており、デビュー・イヤーにして年間タイトルを獲得する可能性が十分にある。負傷したセパンでは悪天候による予選中止という予想外の出来事により、運まで味方につけて見せた。
ここでは、初の年間タイトルを共にかけて戦うレプソル・ホンダの2名のコメントを紹介する。
■ヘイデン「去年と同レベルの成績が欲しい!」
今後は安定した速さを確実にものにしていきたいとコメントするニッキー・ヘイデンは、昨年のポールポジション獲得と2位表彰台を振り返り、初日の明日から高いポジションを獲得する事への自信を示している。
「間違いなくフィリップ・アイランドは自分の好きなサーキットですよ。」とヘイデン。
「コースレイアウトや全体の雰囲気、それにここでのレースはすごく気に入っていますので、レースウイークを通して強さを発揮するのが今から楽しみです。」
「毎日の全てのセッションで、速くて安定した走りをする必要があります。だから金曜日からここでは楽しむつもりですよ。チームの仲間は本当に頑張っています。その強いチームの後押しを受けて、残りの4戦は持てる全てを注ぎ込んで戦います。」
「このコースでは以前からいい成績を残しています。去年はポールポジションを獲得してレースは2位でしたしね。今週は絶対にその流れが必要なんです!」
■ペドロサ「3連戦中の怪我の影響が心配」
セパンでの怪我が、今回の3連戦中の残り2戦に影響する事は避けられないとするダニ・ペドロサは、一刻も早い体調の回復を望んでいる。ペドロサはフィリップ・アイランドを今年の冬季テスト中に既にMotoGPバイクで経験済みだが、あまり好みのサーキットではないとコメントしている。
「マレーシアは変な経験でしたね。レースにはほとんど出場しないつもりだったのに最終的にはいい成績がとれたりして、体調の事を考えれば上出来でした。」とペドロサ。
「でも怪我を負ったのは事実ですし、短い期間中の残り2戦でいい影響を及ぼさないのは間違いありません。マレーシアは本当に大変で疲れましたから、フィリップ・アイランドまでに体調が良くなればいいんですけど。」
「オフは4日間しかありませんから、身体が回復するのに十分な期間じゃありません。いずれにしても両足の柔軟性を維持できるように気をつけながら、可能な限り身体を休めるつもりです。」
「冬季テスト中にフィリップ・アイランドは走りましたので、MotoGPバイクでの走行経験は何回かありますが、あんまり好きなサーキットではありません。問題は天気ですが、多分寒いんでしょうね。」
|
|
|
|
|
|
|
|
|