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2006年9月14日
MotoGP250ccクラスにおいて、アプリリア・ワークス勢と年間タイトルを争う唯一のチームであるヒューマンゲスト・ホンダ・チームは、今週の金曜日から始まるフィリップ・アイランドでの戦いに向けて、戦闘体制を整えている。
■今期は予想以上の活躍を見せるヒューマンゲスト・ホンダ勢
現在の250ccクラスのランキングトップは、合計224ポイントを獲得しているフォルツナ・アプリリアのホルヘ・ロレンソ。それを12ポイント差で追うのがランキング2位につけるヒューマンゲスト・ホンダのアンドレア・ドヴィツィオーゾだ。
ランキング3位は147ポイントのマステルMVAアスパル(アプリリア)のアレックス・デ・アンジェリス。デ・アンジェリスから僅か1ポイント差のランキング4位は、ドヴィツィオーゾのチームメイトである高橋裕紀選手の146ポイント。
また、同じくホンダを駆る日本人ライダーとしては、レプソル・ホンダの青山周平選手が初年度からランキングトップ10に入る健闘を見せている。
ここでは、年間タイトルをロレンソと争うヒューマンゲスト・ホンダ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾと、そのチームメイトである高橋裕紀選手、およびレプソル・ホンダのルーキーとしてGPフル参戦の初年度を戦う青山周平選手の、フィリップ・アイランドに向けてのコメントを紹介する。
■セパンでの経験から更なる自信を見いだしたドヴィツィオーゾ
セパンではポイントリーダーのホルヘ・ロレンソとのデッドヒートにアレックス・デ・アンジェリスが突如加わり、勝利のチャンスを奪われる形となったヒューマンゲスト・ホンダ250ccチームのアンドレア・ドヴィツィオーゾだが、この時のアプリリア・マシンとの緊迫したトップ争いは、今シーズン残りの4戦を戦う上で、彼のより大きな自信へとつながったようだ。
「次のグランプリは自分の好きなフィリップ・アイランドです。」とドヴィツィオーゾ。
「大きな高速コーナーが特徴のサーキットですが、マレーシアの後はさらに意欲と自信が高まりましたので、今週の日曜日はもっといい走りができる筈です。」
「気温が低くて全く前回と気候が異なりますから、バイクが熱によるトラブルを抱える心配はないと思います。」
■ライディング・スタイルの変更により苦手意識を克服した高橋選手
高橋裕紀選手は前回のセパンでは、7月中に骨折の手術を受けた左腕が痛み出し、怪我からの復帰戦は苦しい戦いを強いられたものの、堂々の4位を獲得した。
高橋選手は、以前は大きく身体をバイクの横に落とす独特のライディング・スタイルのために、低温で滑りやすい路面のフィリップ・アイランドを嫌っていたが、今年はそのライディング・フォームの変更に成功し、苦手なサーキットでも高い成績が獲得できるようになった事から、今回のフィリップ・アイランドでも昨年以上の走りが期待できるとコメントしている。
「元々フィリップ・アイランドは得意なサーキットではありませんが、今年はライディング・スタイルを変更してから苦手だったサーキットでもいい走りができています。」と高橋選手。
「マレーシアのレースは自分には厳しかったですね。高い気温と体調不良の両方がきつかったです。だから今はできるだけリラックスするように心がけてフィリップ・アイランドに備えています。」
「セパンより低い温度が自分にとっていい環境になる事は間違いないです。」
■周平選手「プレイステーションでも走り込めていない」
GPフル参戦初年度の青山周平選手にとって、今年は未経験のサーキットが目白押しだ。周平選手は今回もプレイステーションのゲームソフトである「MotoGP」を使ってコースの事前学習を進めたかったところだが、3連戦中の過酷なスケジュールにおいては、それもままならなかったようだ。
「過去に一度もオーストラリアに来た事がないので、サーキットについても知らないんです。」と周平選手。
「今回はプレイステーションで数周走る事すらできていません。知っているのは過去のレースをビデオで見た内容だけです。」
「でも、いつも通り全力で走りますし、レースに向けて出来る限り素速くコースを学習するつもりです。」
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