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2006年9月13日
前回のセパンで優勝し、ポイントリーダーであるレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンとの差を26ポイントまで縮める事に成功したキャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、ラグナ・セカ終了後に発言した「年間タイトルは考えない」との言葉を撤回し、今週金曜日から始まるオーストラリアGPに臨む。
■キャメルヤマハ勢が愛するフィリップ・アイランド
オーストラリアのフィリップ・アイランドは、ロッシが大変に好きで得意とするサーキットの1つとして知られている。
MotoGPクラスが開設されてからは、最終ラップまで多くのライダーが接近戦を演じる事が少ない傾向にあるが、このフィリップ・アイランドは例外だ。毎年それぞれの集団の中で最後まで目が離せない見応えのあるバトルが展開され、ファンのみならず、ライダーも美しい景色の中で実力をぶつけ合えるオーストラリアでの戦いを毎年心待ちにしている。
また、フィリップ・アイランドを得意とするのはロッシだけではない。SBK時代やそれ以前からフィリップのコースレイアウトに慣れ親しみ、MotoGPへの移籍以前には地元のトロイ・ベイリスを抑えての2001年のSBKでの優勝を含む8回の表彰台を獲得しているコーリン・エドワーズにとっても、フィリップ・アイランドは彼が最も愛するサーキットの1つだ。
ここでは、キャメル・ヤマハ・チームの今週のオーストラリアGP、フィリップ・アイランドに向けてのコメントを紹介する。
■ラグナでの弱気な発言を撤回するロッシ
バレンティーノ・ロッシは、フィリップ・アイランドでは過去5戦を通して優勝を獲得しており、250cc時代を過ごした2年間もここでは勝利を収めている。ロッシが毎年、フィリップ・アイランドのサーキットしての素晴らしさを公式コメントなどで絶賛している事からも分かる通り、ロッシとの相性は他のサーキットと比較しても格段にいいようだ。
ロッシは夏休み以降のヤマハYZR-M1の仕上がりには大きく満足しており、今回のオーストラリアGPに向けては、ラグナ・セカで発した若干弱気ともとれるコメントを撤回している。今からフィリップ・アイランドで走る事が待ちきれないとロッシは語る。
「いつも心の底から、あそこでのレースを楽しみにしています。特に今はM1の調子もすごくいいですからね。」とロッシ。
「フィリップ・アイランドとオーストラリアは特別です。とてもきれいな場所ですよ。」
「今回のレースはチームにとって非常に重要です。チームのメンバーにはオーストラリア出身者が多くいますから、彼らにとってはホームレースなんです。自分のイタリアの時と同じですよ。彼らはいつも本当に頑張ってくれますから、彼らに感謝の気持ちを表したいですね。」
「フィリップ・アイランドは自分にとっては不思議な力を持つコースです。レースでは何度も勝っていますし、年間タイトルも決めていますから本当に大好きな場所です。得意なサーキットの1つですし、古いタイプのサーキットですからね。」
「自分たちは冬季テストを今年はここでしていませんが、M1はあそこではいつも調子がいいのでフィリップ・アイランドで走るのは好きです。今年はすごく気温が低いのでタイヤ選びは難しくなるでしょうが、それも含めて楽しみです。」
「ラグナ直後は年間タイトルの可能性がなくなったと確信していましたが、ブルノの後は『まだチャンスはある。頑張れるぞ。』と自分に言い聞かせました。今の目標は可能な限り多くのレースに勝つ事ですので、最後の判断はバレンシアでしますよ。」
■エドワーズのもう1つのホームGP
コーリン・エドワーズにとって、オーストラリアは第2の故郷とも言える。コーリン・エドワーズの父親はオーストラリア出身者であり、また、SBK時代からの多くのファンや親戚、友人が彼を迎えてくれるフィリップ・アイランドは、彼にとってはもう1つのホームGPだ。
「私の父は、実はオーストラリア人なんです。だからフィリップ・アイランドはいつも自分にとってはホームGPみたいなものです。」とエドワーズ。
「オーストラリアのファンは素晴らしいし、多くの仲間にも囲まれますので、いつも楽しい時を過ごしますよ。毎回それが楽しみで仕方ないんです。今はマレーシアの事を忘れて今回のレースに集中しないといけませんね。」
「バレンティーノと同様に自分もこのコースが本当に好きです。SBKの時もそうですが、ここでは素晴らしいレースを何回も経験しています。」
「自分たちのバイクの特性にも合うようです。今年はすごく気温が低い時期のGP開催ですので、タイヤがどういう状況になるかはまだ予測がつきません。」
「マレーシアでは予想に反して厳しい時を過ごしたのは間違いありませんから、今週は何か新しい事を試していかないといけませんね。今回は本当にいい結果が必要なんです。」
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