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2006年9月11日
リズラ・スズキ・チームのライダー2名は、マレーシア・グランプリの予選中止を受け、彼らの期待とは異なる不本意なグリッド位置から9月10日の決勝レースを迎えた。
■最後まで順位を上げ続けたリズラ・スズキ勢
8番グリッドからスタートしたジョン・ホプキンスは、オープニング・ラップでは1コーナーで集団につかまり、9コーナーではカワサキの2名のコースアウトを避けた事により14位まで順位を落としている。しかしながら、前戦のブルノと同様に終盤まで粘り強く前を行くライダーを追い抜き続け、19ラップ目にケーシー・ストーナーを交わした時には6番手まで順位を上げ、そのままチェッカーを受けた。
風邪のために難しいレースウイークを過ごし、追い上げの期待された予選も豪雨により中止された事から、決勝レースを16番グリッドからスタートしたクリス・バーミューレンは、オープニング・ラップ中に13位までポジションを挽回し、その後もレース序盤に他のライダーを交わして11位でチェッカーを受けている。
■新エンジンによりマシンのパワーがアップ
リズラ・スズキのチーム監督であるポール・デニングは、不本意な週末の事を考えればジョン・ホプキンスの6位は素晴らしい結果だとし、レース後半に後退する傾向が解消されつつあるホプキンスの健闘を称えた。バーミューレンについては、レース後半に体力が消耗したのは今回の風邪の影響だと述べたが、予選が中止された事による影響ほどに大きくはなかっただろうとつけ加えた。
またデニングは、セパンから導入した新仕様のエンジンについて、今回のレース後の2人のライダーの「前を走るライダーのスリップ・ストリームにつける事ができるようになり、ブレーキングで交わす事ができようになった。」とのコメントを受けて、レースでの出力性能が向上した事を喜んでいる。
■ホプキンス「本当は表彰台に乗りたかった」
チームメイトのクリス・バーミューレンと同様に、ジョン・ホプキンスもレース当日は風邪をひいていたようだ。セパンではスタッフ中に菌が蔓延しているとホプキンスは語っている。
「今朝はあんまり体調が良くありませんでした。今チーム中に蔓延している鼻風邪をひいたみたいです。」とホプキンス。
「グリッドに立つまでに調子は回復しましたが、オープニング・ラップ中はまだ体調が治ってないような気分でしたよ!あちこちが大混乱でしたからね。シンヤ(中野選手)がランディーに追突して、運良くそれは避けましたが、おかげで3人くらいを交わすチャンスを逃しました。」
「そこからはタイヤを温存して、できる限りいいレースをしようと頑張りました。他のライダーたちと比べても、気が散ったり最大限の走りをしなかった周回は1ラップもなかったと思います。」
「新仕様のエンジンのおかげで追い抜きができるようになり、前よりも楽に走れるようになりました。最後の残り数周はとにかく激しくプッシュして走りましたし、ストーナーを交わせる事は分かっていました。運悪くケニーを抜くタイミングさえ遅れなければ、セテを抜く事も可能だったと思います。」
「手にいれたものの効果はちゃんと出さないといけませんからね。」
「表彰台に乗りたかったけど、ここでは手が届きませんでしたから、残りの何レースかでそれを目標にします。」
■バーミューレン「来週のホームGPが楽しみ」
レース当日の体調は初日と2日目よりは回復したというクリス・バーミューレンだが、レース終盤まで体力が持たず、最後には疲れ切ってしまったようだ。バイクの調子はとても良かったとバーミューレンはコメントした。
「予選が中止されたり、金曜日と土曜日は体調が優れなかったりで、難しいレースウイークになりました。」とバーミューレン。
「今日の体調は少しましですが、レースの終盤までに体力を消耗してしまいました。バイクとブリヂストンタイヤの調子はすごく良かったです。フリー走行であまり走れなかったので、チームには多くのデータを提供できていませんが、バイクをここまで戦えるレベルに仕上げてくれた事に深く感謝しています。」
「16番グリッドからのスタートは大変でしたが、11位まで挽回する事ができましたし、レース中にここでの自己ベストも記録しました。」
「来週のホームGPまでには体調を整えたいですね。本当に楽しみです。」
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