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2006年9月11日
ランキングのトップと2位につけるレプソル・ホンダの2名は、マレーシア・グランプリでも揃って安定した好成績を残している。
■負傷したルーキーの大活躍と、調子を伸ばしきれないポイントリーダー
しかしながら、年間タイトルを争うポイントリーダーのニッキー・ヘイデンにとって、ランキング3位と4位のライダーが優勝と2位を獲得し、ランキング2位につける負傷したチームメイトのダニ・ペドロサが、自分よりも1つ手前の3位チェッカーを受けた事実は、あまり歓迎すべき事態とは言えないようだ。
レース初日のフリー・プラクティスで右ひざを4針縫う怪我を負ったダニ・ペドロサは、痛み止めの注射をレース前に打ち、バイクの調子を試しただけに終わった2日目とは別人のような走りを見せている。
■最終戦まで気の抜けないヘイデン
4位に終わったニッキー・ヘイデンの現在の年間ポイントは合計214ポイント、レース後はしっかり自力で歩く事が困難な状態の中で3位表彰台を獲得したダニ・ペドロサは合計192ポイントを獲得しており、レプソルのチームメイト間の現在のポイント差は22ポイントとなった。
レースの中でペドロサは、優勝したロッシやカピロッシとの接近戦を長く演じたが、ニッキー・ヘイデンがレース中盤以降に上位の2名と絡むシーンは今回無かった。ランキング3位のバレンティーノ・ロッシはランキング2位のペドロサとは4ポイント差まで迫っており、ヘイデンは最終戦まで背後からのプレッシャーを受け続ける事になりそうだ。
■ペドロサ「感謝の気持ちでいっぱい。今日の事は忘れない。」
レースの直前までレースに出場しようかどうか悩んだというダニ・ペドロサは、最終的に痛み止めの注射を打つ事を決め、レースへの出場を決心したようだ。3位表彰台に上ったペドロサはシャンパン・ファイトを大きな動きを見せずに辛うじて行い、その後は記者会見をキャンセルしてメディカル・センターに直行している。
「今日の結果はとても良かったです。」とペドロサ。
「今日の一番大きな意志決定は、レースに出場するかどうかの選択でした。最後の瞬間まで、本当に出場できるのか疑問に思ってましたからね。」
「最終的にレースへの出場を決断して、痛み止めの注射を打ってもらいました。レザースーツがひざの上で縫い目を押さえつける感覚は残りましたが、おかげで痛みはひいています。」
「レース中は左の足が、特に左ひざが痛くなりましたが、右ひざの痛みは感じていません。スタートはうまくいきましたが、前の先頭集団は遠くに離れて行ってしまうと思いました。全体のラップタイムがもう少し速くなると予想してたんです。」
「レースの終盤にはすごく疲れました。プラクティスで時間を無駄にしたんで今回は基本的なセッティングしかバイクに施していなかったので、限界走りを強いられたんです。結果が良かったので、今回はそれが重要でしたね。」
「それに予選が中止になったのが今回はラッキーでした。5番グリッドからスタートできたのがものすごく今日のレースでは大きかったです。」
「クリニカ・モバイルの人たちには本当に感謝しなくちゃいけないと思っています。とても頑張ってくれましたので、自分がレースに出場できるという自信にもつながりました。とても丁寧に治療してもらいましたし、本当に並外れた仕事ぶりだと思いました。」
「もちろんレースに向けて頑張ってくれたチームにも感謝しています。全ての人にお礼が言いたいです。今日の事はずっと忘れません。」
■ヘイデン「マシンに問題はなかったので言い訳はない」
今日はまわりが自分より速かったというニッキーは、調子が金曜日のフリー・プラクティスの時よりも後退してしまった事を嘆いている。フラストレーションのたまる日だったとヘイデンはレース後に語った。
「今日は思い通りにスピードが出せずにフラストレーションのたまる1日でした。」とヘイデン。
「金曜日よりも少しタイムが伸びない感じでしたし、昨日の予選が雨で流れてしまった事で調子が狂いました。まあ、一番問題だったのは、前を行くライダーたちが自分よりも速かった事です。」
「最初は一番好調なマシンに乗ってるつもりで強気でしたが、この程度の仕上がりではまだ十分ではないみたいです。」
「言い訳はありません。バイクもセッティングもタイヤも問題なかったのに、まわりと同じスピードが出せなかったんです。後ろの方から前を眺めてるのは、あんまり気分がいいもんじゃありませんよ。」
「これからも戦い続けるだけです。残りの4レースは自分の得意のサーキットが目白押しですからね。バトルは佳境ですから、とにかく頑張り続けます。」
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