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2006年9月10日
レース終盤までもつれ込んだキャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシとのトップ争いに敗れ、0.8秒差で2位表彰台を獲得したドゥカティーのロリス・カピロッシに、悔しがる表情は微塵もない。
■期待通りの活躍をしたドゥカティーの2名のライダー
最後までロッシとの接近戦となり、スリルに満ちた追い抜き合戦を終えたロリス・カピロッシは、好敵手となったロッシのレース後の発言と同じように「最高に楽しいバトルだった」と述べ、マレーシアGPの決勝内容を振り返っている。
また、今回のセパンからレースに復帰したばかりのセテ・ジベルナウは、2日目の走行後に「レースでの体力は5周しか持たない。完走のみが目標。」と述べていたが、この日のレースでは7ラップ目に一度はジベルナウを交わしたケーシー・ストーナーを11ラップ目に抜き返し、5位という好成績を収めている。
■カピロッシ「今の自分はロッシと互角に戦える」
ブルノでの優勝後はランキング5位だったロリス・カピロッシは、今回の優勝によりマルコ・メランドリを1つ抜いてランキング4位に浮上している。ポイントリーダーのニッキー・ヘイデンとロリス・カピロッシの差は現在43ポイント、ランキング3位のロッシとの差は17ポイントだ。
ロッシとダニに抜かれた時はまだ余裕だったと、カピロッシはコメントしている。
「今回はレースウイークを通して最高の時間を過ごしました。」とカピロッシ。
「スタートでは何人か抜いて先頭に立ったまま逃げ切ろうと思いましたが、それは無理だと分かりました。レース開始時にスロットルを開けすぎてグリップを少し失い、最初にバレンティーノ、その後はダニに抜かれました。でも、自分のペースが速い事はわかっていたので、その時は全然焦っていません。」
「バレンティーノとのバトルは最高でしたね。何度も抜き合いましたが、2人ともマナーをしっかりと守りました。今回のレースの勝敗は最後まで不透明で、最終コーナーまで結果は誰にも分からなかったと思います。でも、こういうバトルはスポーツとして本当にいいものですよ。」
「自分の今回の問題は最終コーナーではなく、その1つ手前のコーナー出口で大回りをした部分です。」
「今から残りの4レースの準備はできています。バイクとタイヤがいい状態なのはもちろんですが、バレンティーノと戦えるくらい自分が強い事も分かっていますからね。でも、まだ年間タイトルに関しては何も考えていません。ベストをつくして高いポイントを重ねるだけです。」
「フィリップ・アイランドが楽しみです。昨日の気温は8度しかなかったようですが・・・」
■ジベルナウ「最高の復帰戦になった」
完走を目的に今回のセパンに参加していたセテ・ジベルナウは、5位という予想外の好成績には満足し、次回のフィリップ・アイランドにも期待を示している。
「完璧な復帰戦になりましたね。」とジベルナウ。
「改めてチームのみんなの最高の仕事にお礼を言います。彼らがいなければ、とても今日の結果はありませんでした。」
「拠点に戻って今回の準備を頑張ってきてくれたチームとブリヂストンは、最高のバイクとサポートを提供してくれる事で、怪我からの復帰を最大限に楽にしてくれたと思います。」
「2ヶ月のブランクがありますから、レース序盤に本来は必要となるプッシュの仕方をしていません。でも、復帰戦だから仕方がなかったと思っています。」
「バイクの感触が良くなったのでとても満足です。それに年間タイトルを争っているライダーたちと一緒に走れましたからね。今はそれが自分たちにとって重要でした。怪我の事を少し心配しながら走ったのに、自分でもなんで?ってくらい身体の反応が良かったんですよ。」
「骨の状態がすごく良くなったんだと思います。これについては、自分の体力トレーナーのダニ・スレと、地元の担当医師の方たちに感謝しています。今問題なのは、力が完全には入らない事くらいです。」
「今からフィリップ・アイランドが楽しみです。」
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