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2006年9月10日
キャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、9月10日に行われたマレーシア・グランプリにおいて、セパンでの最大の強敵とライバル視していたドゥカティーのロリス・カピロッシとの終盤までの熾烈なトップ争いに打ち勝ち、今期5回目の勝利を手にした。
この日のセパン・サーキットには4万3千182人の観衆が集まり、スターティング・グリッドの段階からバレンティーノ・ロッシに熱狂的な声援が送られていたようだ。
■納得のバトルを楽しみ制したロッシ
最終コーナーで何度もレイト・ブレーキング合戦を繰り広げ、19ラップ目にはコーナーの度に順位を入れ替えるというカピロッシとの熾烈なトップ争いに打ち勝ったバレンティーノ・ロッシは、パドックの中で一番の親友のカピロッシと、最後まで安心して激しくもフェアなバトルが出来た事を、心から喜んでいるようだ。
また、レースウイークを通してマシンのセッティングに苦しんだキャメル・ヤマハのコーリン・エドワーズは、イタリアGPの頃に抱えていたマシンの問題が再発したようだ。攻めの走りが思い通りにできない状態の中でエドワーズは10位を獲得し、連続ポイント記録を伸ばしている。
■ロッシ「カピロッシはかつてない最強のライバル」
マシンの調子をレースウイークの2日目に完全に取り戻したバレンティーノ・ロッシは、今回のカピロッシとのフェアな戦いは前回のブルノに続く好バトルだったと述べ、最後までトップを奪い合ったライバルのカピロッシを称えている。
「今回の自分とロリスのバトルも名勝負になりましたね。激しくてフェアな戦いでした。」とロッシ。
「ブルノでは彼に完全に逃げ切られましたが、今日は最後まで絡む事ができました。2人が揃ってバイクの調子がいい時はいつも熾烈な戦いになりますね。彼はいくつかの区間では自分より速かったし、他の場所では自分の方が速かったので、それが素晴らしい戦いにつながったんだと思います。」
「お互いに認め合い、信用できる相手ですから、彼と戦うレースは最高に楽しいです。多分彼は自分の今までの経験の中で最強のライバルだと思いますが、パドックの中では一番の親友です。」
「一度はこのまま逃げ切れると思いましたが、すぐに彼が追いついてきたので、これは最後までバトルする事になると分かりました。彼はブレーキングで逃げようとしましたが、しつこくくっついて走り、多分最後の数周は10回くらい抜き合ったんじゃないかと思います。すごかったですよ。」
「ヤマハの全員に深く感謝したいと思います。彼らが夏休みのほとんどを返上してバイクの状態を最大限まで引き出してくれたおかげで、今日の100%の走りができたんです。また、ミシュランに対しても同じように深く感謝しています。彼らが必死にタイヤを戦えるレベルまで仕上げてくれたので本当に助かりました。」
「ホンダの2名が3位と4位でフィニッシュしちゃったのはあんまり都合のいい結果じゃありませんが、自分にできる事はレースで全力をつくす事だけですし、このまま頑張るつもりです。」
■エドワーズ「ロッシは何をどうやってるのか?」
2日目の走行終了後の予告通り、決勝当日はロッシとほぼ同じセッティングで挑んだコーリン・エドワーズだが、バイクの調子は期待外れとなりレース中に攻めの走りをする事はできなかったようだ。ロッシが何をどうしているのか分からないとエドワーズはコメントしている。
「今日はムジェロの時から抱えている問題が発生してしまい、リアのグリップがあまり得られなくて、自分の思い通りにバイクをプッシュする事はできませんでした。」とエドワーズ。
「今週は全てをひっくり返して探りましたが、まだ自分たちが欲しいだけのグリップを得られるセッティングが見つかりません。」
「セッティングはバレンティーノの状態を見てきましたし、今日は彼とほとんど同じにしました。いったい彼がどうやってんのか分かりません。バレンティーノはうまくいってるのに、自分は今日もダメでした。」
「グリッドが後ろの時はいつも厳しい戦いになります。ポジションを取り戻そうと頑張ってレース中盤には基本的に単独で走り、メランドリとの差を縮めようとしましたが、あまりうまくいきませんでした。」
「幸い7日後には自分の大好きなオーストラリアでレースができますから、その時には調子が上向きになるように期待しています。」
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