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2006年9月9日
予選が豪雨で中止になり、フリー・プラクティスの総合タイムで決勝グリッド順が決定するという前例のない措置が取られた2日目のマレーシア・グランプリは、初日の状況とはうって変わってレプソル勢に幸運をもたらしたようだ。
■レプソル勢に微笑んだ幸運の女神
初日の2回のフリー・プラクティス総合順位を失意の11位で終えたレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンは、2日目午前のフリープラクティスで一気に総合2番手タイムを記録し、初の年間タイトルの獲得に向けて貴重な2番グリッドを獲得した。
また、チームメイトのダニ・ペドロサは、総合2番手タイムを記録しながら初日の午後に転倒し、その時に右ひざを4針縫う怪我を負った事から2日目のセッションへの参加は難しいとされていた。ペドロサはこの日の朝のフリー・プラクティスには痛みを堪えて参加したものの、この時の最後尾となる19番手タイムを記録している。
午後の予選の成績は絶望的と見られたペドロサだが、ペドロサにとって暴風雨は今回強い味方となったようだ。翌日の決勝グリッドがフリー・プラクティスの総合タイム順になった事から、初日に記録した好タイムのおかげでペドロサは無事に5番グリッドに返り咲いた。
■ヘイデン「今回のグリッドはランキング順?」
チームとの前日の晩の努力によってバイクの調子が改善された言うポイントリーダーのニッキー・ヘイデンは、レースが雨なら1列目スタートは有利になると語る。
「今日は昨日よりもだいぶ調子が上がりましたね。昨晩を通して行った変更が役に立ったようです。」とニッキー。
「明日もこの勢いのまま、今の方向性を保ちたいと思います。レースでも強いままでいたいし、特に明日が雨になるようなら1列目は有り難いです。」
「多分今回のグリッド順位はポイントランキングを参考に決めたんだと思いますけどね。嘘です。冗談ですよ!」
「もし9位なら満足できなかったのは当然ですが、今回は嬉しいです。ただ、今回のような状況が起きた場合の事も、今後はルールブックに明記しておく必要があると思います。」
「明日はファンの皆さんにいいレースを見せて、今回の埋め合わせをしたいです。ここにはダイ・ハードっぽいファンが一日中詰めかけていて、4時15分の予選の中止の時には最後まで抵抗している人たちが何人かいましたからね。」
「まだ明日のペースをつかむためには作業が少し残っていますが、ウォームアップを有効活用して、レースには全力で挑むつもりです。」
■ペドロサ「雨が自分を助けるなんて初めて」
初日の右ひざの負傷により、予選での高順位確保を半ばあきらめていたダニ・ペドロサは、今回の5番グリッド確保という思わぬ幸運には喜びを隠しきれない様子だ。
「今日の午後ですが、雨が自分に幸運をもたらすなんて、今までのレース人生の中でこれが初めてです!」と、雨の走行では好成績を逃す事の多いペドロサはコメントしている。
「仮に予選がドライだったとしても、5番グリッドからスタートするなんて想像もできませんでした。今回の結果はプレゼントみたいなものですね。」
「今日の午前中はバイクの状態をチェックしただけです。とても100%の状態とは言えない状況でしたが、バイクには乗れましたしギアのチェンジも大丈夫でした。調子は『まあまあ』ってところで、そんなに悪くはありませんでした。決して良くもありませんが。」
「レースで自分のペースがどうなるかは分かりませんね。今回試したかったレースタイヤを全部テストはできていませんが、バイクはほぼ仕上がっていると思います。」
「両足が痛いので、明日の午前中はスタートの練習をするつもりです。身長が小さいので不利になりますからね。レースの前に痛み止めを使用するかどうかは明日の朝の様子を見て決めるつもりですし、全力をつくします。」
「今回は全ての人にお礼を言わなければいけません。特にクリニカ・モバイルには大きな支援を頂いてますし、本当にお世話になっています。それにチームも真剣に頑張ってくれていますからね。」
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