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２００６年９月８日
９月８日（金）のマレーシア・グランプリ初日は、レプソル・ホンダ勢にとっては散々な１日となってしまったようだ。
■レプソル・ホンダにとって厳しい初日
ポイント・リーダーであるエース・ライダーのニッキー・ヘイデンは、この日の２回のフリー・プラクティスを総合順位１１位（2分03秒174）で終え、期待からはほど遠いレースウイーク初日を過ごした。
■ひざを４針縫ったペドロサ
しかしながら、今回散々だったのは総合２番手タイム(2分02秒021)を記録したダニ・ペドロサの方だ。午前のセッションでは３番手タイム、午後には序盤から順調にタイムを伸ばして好調なペースでセッション前半をリードしたダニ・ペドロサは、残り時間28分のところで１３コーナーを時速192kmで走行中に、突然フロントを失い挙動を乱したバイクから投げ出されて激しく転倒した。
アスファルトに投げ出されたペドロサは右のひざから着地したが、運悪くコース内側の縁石と衝突し、この時に右ひざを４針を縫う大きな切り傷を負っている。また、ひざ以外には、足の親指に小さな傷ができたようだ。
■ペドロサの２日目の出場は未定
ペドロサの怪我の治療を担当したクリニカ・モバイルの医師であるクラウディオ・マッキアゴーデナによれば、ペドロサの右ひざの怪我は、幸い骨の関節部分には全く影響はなかったものの、切り傷が足の動きに影響を受けやすいデリケートな位置にあり、バイクに乗った時に右足が折れ曲がる中心位置にある事から、翌日２日目以降のセッションに出場が可能か否かについては、まだ回答をしていないという。
マッキアゴーデナ医師は、出場の可能性については翌日朝の回復状況を見て判断したいとし、以下の通りコメントしている。
「まだ明日のプラクティスに出場できるかどうかは分かりません。もし普通の人になら迷わず残りのレースウイークの欠場を命じますが、ライダーがライダーだけに、あと２４時間待って傷の回復状況を見てから、最終的な結論を述べたいと思います。」
■ペドロサ「明日の朝も走りたい」
 午後の後半のセッション中にペドロサのタイムを抜いたのは、初日総合のトップタイムをマークしたドゥカティーのロリス・カピロッシのみであり、全てにいい感触が得られていたペドロサにとっては辛い転倒となってしまった。
ペドロサは怪我の治療後に、以下の通りコメントしている。
「今日は全てがうまくいっていました。」と４針縫ったペドロサ。
「バイクの感触が良くて、自分が走っていたペースではすごく乗りやすく感じていました。でも１３コーナーで突然転倒してしまい、地面に激しく叩きつけられました。」
「最初はフロントタイヤが軽く滑った感じでしたが、バイクが自分の右ひざを縁石に打ち付ける形で倒れて、すぐにその時に怪我をした事が分かりました。転倒の様子を最初から最後まで覚えているのはいい事だと思います。とても痛かったけど、その後は自分で歩いて帰れましたしね。」
「明日の怪我の様子を見て、朝のセッションに参加できるかどうか決めます。もちろんすごく参加したいです。」
■ヘイデン「ブルノのテスト結果がセパンでは役に立たない」
初日の走行に、ニッキー・ヘイデンはブルノでテストした新型シャシーを使っている。１日目の両セッションに苦しんだキャメル・ヤマハ・チームと同様に、ヘイデンもブルノのテスト中に得た感触が、あまりセパンでは役に立たなかったと語る。
「今日は自分たちが期待していたほどの調子にはなりませんでした。」とヘイデン。
「自分の手前のライダーたちとのタイム差は接近していますので、あと0.1秒タイムを縮められれば順位は大きく上がったでしょうね。ただ、トップ付近のライダーたちはものすごく速いので、まだ作業が必要なのは事実です。」
「ブルノのレース後の２日間のテストで使った新しいシャシーを今日は使用しました。ブルノではすごく調子が良かったのに、ここではあまり役に立たないようです。おまけに今日はクラッチの問題まで少しだけ再発してしまいました。」
「明日はもう２時間走れますので、レース用のいいタイヤを選択するのと、もう少しバイクの調子を上げる作業をします。」
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