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2006年9月8日
最終戦まで年間タイトル争いが持ち込まれそうなMotoGPクラスと同様に、250ccクラスのチャンピオン争いも接近戦となっている。
■終盤戦までもつれ込むロレンソとドヴィツィオーゾのタイトル争い
現在250ccクラスのランキングトップを行くフォルツナ・アプリリアのホルヘ・ロレンソは199ポイント、それをランキング2位で追うヒューマン・ゲスト・ホンダのアンドレア・ドヴィツィオーゾは192ポイントを獲得しており、2人のポイント差は残り5戦の現段階において僅かに7ポイントだ。
■ランキング3位を争う5人のライダー
タイトル争いの行方は、ほぼこのロレンソとドヴィツィオーゾの2名に絞られた感があるが、さらに接近戦なのがランキング3位争いだ。怪我で前回のブルノ戦を欠場したヒューマンゲスト・ホンダの高橋裕紀選手が133ポイントの第3位、KTMの青山博一選手が132ポイントの第4位、マステルMVAアスパルのアレックス・デアンジェリスが131ポイントの第5位につけており、それぞれの差は1ポイントしかない。
また、第6位につけるチーム・トースのロベルト・ロカテリがデ・アンジェリスから4ポイント差の127ポイント、第7位のフォルツナ・アプリリアのエクトル・バルベラは、ロカテリから16ポイント差の111ポイントを獲得しており、高橋選手以下残り5名のランキング争いも最後まで行方が見えない状況だ。
なお、今期から250ccクラスにフル参戦を開始したレプソル・ホンダの青山周平選手は、初年度の5戦目に表彰台を獲得するなどの活躍を見せ、現在までに58ポイントを獲得してトップ10につけている。
ここでは、年間ランキングの行方をうらなう上で重要となる3連戦に向けての上位3名のライダーのコメントと、デビュー・イヤー終盤戦にかけるレプソル・ホンダの青山周平選手のコメントを紹介する。
■ロレンソ「追うよりも追われる方が楽」
ポイントリーダーに返り咲き、好調に勝ち続けるフォルツナ・アプリリアのホルヘ・ロレンソは、2位でポイントリーダーを追うよりも、追われる立場の方が良いと語る。
「シーズンは決着の場に向かいますので、ここからは全くミスができません。」とロレンソ。
「手持ちのカードで賢くゲームを進めないといけませんね。年間ポイント争いの差は僅かですが、ポイントリーダーを追うよりも、自分がポイントリーダーで追われる方が常に気分は楽です。数ヶ月前は追う立場でしたからね。」
「最初のセッションから頑張っていいセッティングを見つけ、注意深く計画を進めたいと思います。」
「セパンは曲がりくねった区間と長い2本のストレートがある長距離の難しいコースですから、どの区間でも戦えるように、バイクのバランスの妥協点を探すのが重要になります。それさえできれば高いレベルで戦えるようになり、トップも狙える筈です。」
■ドヴィツィオーゾ「バイクの性能をフルに発揮して勝ちたい」
ランキング2位から僅差のロレンソを追い、残り5戦の間にライバルを打ち負かせる事を信じるヒューマン・ゲスト・ホンダのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、セパンはアプリリアにとって有利なサーキットとしながらも、ドヴィツィオーゾ本人にとっては125cc時代にベストラップを樹立した得意なサーキットだと述べ、勝利への意欲を示した。
「セパンは好きですね。2004年に125ccで戦った時にはポールポジションを取りましたし、未だにその記録は破られていないんですよ。」とドヴィツィオーゾ。
「高速サーキットですから、アプリリアと比較して高温下でのエンジン・パワーの点では不利ですが、マレーシアの戦いへの意欲と自信は高いです。」
「ブルノで2位を取ってからは、自分たちのバイク(ホンダ)の性能をフルに発揮する事ができれば高い目標設定が可能だと分かりました。自分にはチームの高い能力が味方についていますからね。」
■高橋選手「チェコGPはテレビで観戦した」
前回のチェコGPを、鈴鹿8耐の事前テストで骨折した左腕の治療に専念するために欠場した高橋選手は、今回のマレーシアGPでは万全な体調でレースに復帰する。高橋選手は、チェコGPを日本からテレビで観戦したようだ。
「チェコのレースを家で見て楽しみましたが、本当はチームメイトと一緒にスターティング・グリッドに並んでいたかったです。」と高橋選手。
「前回は日本でリハビリを済ませる事が最優先でした。おかげで今は体調的に万全な状態です。」
「今はセパンで金曜日の朝から走れるのが楽しみです。」
■周平選手「セパンはゲームで何千周回も走った」
マレーシアを今回初めて経験する青山周平選手は、やはり今回もプレイステーションのゲームソフトであるMotoGPを使って事前学習を行ったようだ。
「マレーシアは今回が初めてですが、ブルノと同じくらい難しそうなサーキットだと思っています。」と周平選手。
「プレイステーションのゲームでは何千周回も走り込みましたし、過去のレースビデオも繰り返し見ていますから、実際に現場に行ってレースウイークを始めるのが待ちきれないです。」
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