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カワサキはセパンに向けてエンジンを改良
インテリマーク編集部
2006年9月7日

カワサキ・レーシング・チームは2週間の休みを経て、明日から開催されるセパンでのマレーシアGPに向けて、全長5.584kmを誇る近代サーキットのセパンに戻っている。
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■今年こそセパンでの好成績を期待するカワサキ

海をまたぐ3連戦の初戦が高温と高湿度のマレーシアとなり、チームにもライダーにも体力が要求される厳しいシーズン終盤戦への入り口だが、カワサキ・レーシング・チームのこの3連戦にかける期待は大きい。

エースライダーである中野真矢選手は、今年の1月のプレーズン・テストではドライ・セッションの最終日に2分01秒12の4番手タイムをマークし、2月の不安定な天候となった雨のプレシーズン・テストでは、湿った悪条件の路面で2分01秒80の総合トップタイムをマークしている。この結果から、今回のセパンがいかなる気象条件になろうとも、カワサキと中野真矢選手、およびブリヂストン・タイヤは、好成績をセパンで残す事を確信している様子だ。
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■昨年は残念なレース展開となった中野選手とカワサキ

日本からマレーシアに旅立った中野選手が、再び日本に戻る日も近い。3連戦最後の日本GP(ツインリンクもてぎ)でのレースは2週間後の9月24日に迫っている。昨年は得意のマレーシアで序盤にトップグループを走行中に他のライダーからの追突を受けてリタイア、母国レースの日本GPではマシン・トラブルにより途中で走行を断念するなどの悔しい終盤戦となったが、今年は中野選手とチームの両方が、昨年のフラストレーションを勝利への意欲に変えてくる事は間違いない。

■プレシーズン中の知識を活かしたいド・ピュニエ

また、今期がMotoGPデビュー・イヤーとなったフランス人ライダーのランディー・ド・ピュニエにとっても、セパンは2月のプレシーズン・テストの最終日には6番手タイムを記録した得意のサーキットだ。今シーズンは事故に巻き込まれる事が多く、怪我にも泣かされて苦しいシーズンを過ごした25歳のド・ピュニエだが、体力を要求する明日からのセパンでの厳しい戦いに全く恐れはないという。
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■終盤戦に向けてエンジン出力を改善したZX-RR

カワサキ・レーシング・チームは、今回のセパンに向けて改良したエンジンと排気系システムを初日から試す予定になっている。日本で改良されたエンジンは低速域でのトルク特性とトップエンドの出力値がさらに向上しており、エンジンパワーが要求されるセパンに向けてのカワサキの準備は整ったようだ。

■中野選手「今週は有利に運べる」

中野真矢選手は今年の3月に、今期の目標としてランキングのトップ5入りを掲げていたが、現段階でその目標を達成できる可能性は低い。しかしながら、今後の流れ次第ではシーズン終了までにランキング6位までに浮上できる可能性は低くはない。当時の中野選手は今シーズン中に表彰台が期待できるサーキットの1つとして、マレーシアを挙げていた。

昨年の不運を払拭し、得意のマレーシアで好成績を狙いたい現在ランキング10位の中野選手は、今回からカワサキが導入する改良エンジンへの期待が大きいとコメントしている。
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「セパンは間違いなく好きなサーキットの1つに入ります。冬季テストで多く走り込んできましたから、詳細まで良く知っていますからね。」と中野選手

「過去にもセパンではいい結果を残しています。マレーシアのテストで集めた大量のデータもありますから、今週のレースには自信を持って挑めます。」

「Ninja ZX-RRはすでにセパンとの相性はいいんですが、今回は改良したエンジンと排気系システムをフリー・プラクティスの期間中に試しますので、さらに今週末を有利に運ぶ事ができそうです。」

「とにかくマレーシアでのレースは楽しみですよ。こことオーストラリアでいい成績を残し、その勢いをもてぎまで持ち込みたいと思っています。」

■ド・ピュニエ「レースでのスタートダッシュが課題」

テストで多く経験したセパンを得意のサーキットの1つとして数えるランディー・ド・ピュニエは、レースでのいいスタートがシーズン終盤に向けての課題だと述べた。

「セパンでは3回の冬季テストをいい結果で終えていますから、ここのコースは良く知っています。」とド・ピュニエ
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「もちろん、ほとんどのMotoGPチームはマレーシアで同じ時期にテストをしていますから、他のライダーにとっても同じって事はわかってますけどね!でも、個人的にもこのコースは好きですし、2月のここでのテストではNinja ZX-RRのいいセッティングを見つける事ができましたから、金曜日の初日のプラクティスからそれが役に立ってくれる筈です。」

「マレーシアではいい成績を残せる可能性が高いと思いますが、レースでのスタートはもっと頑張らなければいけません。ここ何戦かはスタートでポジションを落とす事が多く、レース中の追い上げを強いられました。」

「2週間前にはブルノで合同テストにも参加しましたので、3連戦の初戦に向けての自信はかなり高まっています。」


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