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SBK アッセン初日は改修後のコース学習が中心
インテリマーク編集部
2006年9月2日

SBKの第9ラウンドが、9月1日(金)にオランダのアッセン・サーキットにて第一日目を迎えた。
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アッセン初日のこの日はフリー・プラクティスと第1予選が行われ、終日ドライ・コンディションに恵まれたが、本日9月2日の第2予選はウェット路面になる事が予想されている。

■アッセンの新しいコースレイアウトを探るSBKライダーたち

アッセン・サーキットは今年からコースが全面的に改修されており、コースレイアウトが大幅に変更された。昨年までは約6kmの全長を誇り、旧ダッチTTの面影を残す独特のテクニカルな特性が多くのライダーに好まれていたアッセンだが、今年からは最もテクニカルとされたコース北側のエリアが削られ、全長は4.5キロにまで短縮されている。
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今年6月のMotoGPでは、この新しいレイアウトに苦しむGPライダーが多く見られたが、これは今回のSBKでも同様のようだ。ライダーたちは初めて経験する新しいレイアウトの走行ラインを探りながら、初日の走行を終えている。

ベテラン選手には評判の良くない新しいコースレイアウトだが、アルスター・スズキの加賀山選手は、新たしくなったノースループまわりのセクションが気に入った数少ないライダーの一人だったようだ。

■ノイキルヒナーはアルスター・スズキから参戦
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今年の7月27日にペデルチーニ・チームから解雇されたドイツ人ライダーのマックス・ノイキルヒナーは、今回からアルスター・スズキ・チームのライダーとして出場している。この日のノイキルヒナーの第1予選順位は23位だった。

写真GSX-R1000での初の公式戦デビューとなるノイキルヒナーは、この日の午後の第1予選でハイサイドを喫して転倒しているが、幸い本人に全く怪我はなかったようだ。スズキのライダーとして初日の走行を終えたノイキルヒナーは「今日はまだ100%の状態ではなかったが、自分の走りは毎回良くなっている。まだアルスターのバイクについての感想を述べるのは時期尚早だが、非常に高い性能を感じる。」と述べ、新しいチームとバイクに期待を示した。

アッセンの1日目はノイキルヒナー以外には大きな転倒を喫したライダーはおらず、怪我人の情報も特に入っていない。

■ドゥカティー・ワークスが初日予選のワン・ツーを独占

初日の予選を制したのは、2008年までドゥカティー・ワークスとの契約を延長したトロイ・ベイリスだ。また、2番手にはベイリスのチームメイトであるドゥカティーのロレンツォ・ランチがつけており、第1予選はドゥカティー・ワークス勢が1・2を独占するという結果に終わっている。
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3番手は8月初旬のブルノで連続2回の表彰台を獲得したDFXトリームのミッシェル・ファブリツィオ。なお、前回のブランズハッチ戦で今期限りの引退を表明している同チームのフランチェスコ・キリは、15番手で初日の予選を終えている。

■久々の上位タイムを記録したアレックス・バロス

4番手は、来期からのMotoGP参戦もヨーロッパでは噂されているテン・ケイト・ホンダのジェームス・トスランド

写真5番手は、予選での上位タイムは5月初旬のモンツァ以来となるクラフィ・ホンダのアレックス・バロス。SBK2年目となる来期の年間タイトル獲得に向けての高い意欲を示しているバロスは、走り慣れたアッセンの改修後のコースレイアウトに素速く適応し、午前のフリー・プラクティスではトロイ・ベイリスに次ぐ2番手タイムを記録していた。

6番手には6月のミサノ戦でSBK初優勝を遂げたヤマハ・イタリアのアンドリュー・ピットがつけた。

■バロスのメカニックはMotoGPでケーシー・ストーナーも担当

ちなみに、今回から新しくチームに加わったバロスのメカニックであるラモン・フォルカダは、MotoGPのホンダLCRチームでケーシー・ストーナーのメカニックも兼任している。ホンダLCRチームは今期の開幕当初から財政難に苦しんでいる事が噂されており、メカニックなども最低限の金額で働いていると言われる。

フォルカダは、アレックス・バロスのMotoGPチーム・ポンス時代からのメカニックでもある。

■ザウスは来期もサテライト・ドゥカティー

ステルリガルダ・ベリックのルーベン・ザウスの初日順位は加賀山選手に次ぐ8番手。ドゥカティーのサテライト・チームであるステルリガルダ・ベリック・チームは、来期に向けてルーベン・ザウスとの契約を延長した事を9月1日に公式発表している。

■初日は苦戦気味の日本勢

日本勢では、アルスター・スズキの加賀山就臣選手7番手、前回のブランズハッチで今期初の優勝を飾った芳賀紀行選手9番手、ヤマハ・フランスのノリックこと阿部典史選手18番手、同じくヤマハ・フランスの中冨伸一選手25番手で第1予選を終えた。

■アッセンの新レイアウト学習に徹したトロイ・コーサー
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シーズン中盤から調子を落とし、今期の年間タイトル争いから遠ざかっている昨年度チャンピオン、アルスター・スズキのトロイ・コーサーは、アッセンの新しいコースレイアウトに初日は苦しみ12番手に終わっている。コーサーは、「バイクの調子はそれほど悪くないので、2日目以降については特に心配していない。」と予選後に語っている。

■各ライダーのコメント

以下に、1日目の上位ライダーおよび日本勢のコメントを示す。

初日トップ)トロイ・ベイリス Ducati Xerox 1分39秒336

今日の内容にはすごく満足できます。

ブランズハッチからの3週間の休みは有意義でした。今朝からバイクに乗りに戻ってきましたが、すぐにいいリズムで走れました。今日のチームは本当にいい仕事をしてくれましたので、ここに戻ってこられる事は幸せだと実感しています。
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今日はロレンツォ(ランチ)も自分もいい仕事ができたと思います。この調子がレースウイークを通して続くといいですね。

コースの新しくなった部分はとても気に入りました。確かに古いレイアウトの方が流れはスムーズでしたが、いくつかの理由でいつもあそこではトラブルが発生してたんです。すでにここではバイクの調子がすごくいいので、全く不満はありません。

確実に明日の天気は悪い方向に変わるでしょうが、自分にとっては特に問題ないです。ドライのセッティングはもうできてますから、明日が雨ならウェット用のセッティングを調整します。

2番手)ロレンツォ・ランチ Ducati Xerox 1分39秒888

今日はトロイ(ベイリス)と同様に調子が良かったので、ものすごく嬉しいです。

アッセンは大好きなサーキットです。午前からいいラップタイムで周回を重ねる事ができたので、新しくなったセクションの学習もしっかりできました。
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ペースは問題ありませんが、レースタイヤの耐久性についてはもう少し作業が必要です。まだ今日は初日の金曜日ですが、いいスタートが切れた事は間違いありません。

紙の上で新しいコースレイアウトを見た時にはひどいレイアウトだと思いましたが、実際に走ってみると以前よりも全体的に走りやすくなっています。

アッセンは天候が不安定で走り出してからどう変わるか分かりませんから、レースは1列目からスタートする事が重要です。明日のスーパーポールでは1列目を狙って戦えるように準備しますよ。

4番手)ジェームス・トスランド Winston Ten Kate Honda 1分40秒242

写真この3週間は時速ゼロkmの世界に慣れ親しんでいたので、感覚を元に戻すだけで今日は大変でした。今は時速260kmの世界に戻る事ができましたけどね。

序盤からバイクの調子は悪くありませんでしたが、自分がライディングの感覚を取り戻せるように調整しなければいけませんでした。

カール(マガリッジ)も自分も第1区間でのタイムを上げられるようになりましたが、すごくタイトな区間に向けてはもう少し作業を続ける必要があります。他の区間ではバイクの調子はとてもいいので、コースの1/4のために残りの3/4の距離を犠牲にしたくはありませんからね。

まだバイクの調整は必要ですが、スピードは今でもすごく安定していますよ。

6番手)アンドリュー・ピット Yamaha Motor Italia 1分40秒474

予選中の大半は苦しみましたが、終盤にバイクのバランスを見直してからは大きな進歩が得られました。
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今日はできるだけ多く周回を重ねるように頑張りました。明日が雨になるとさらに作業は大変になるでしょうね。

セッションの終盤にはタイムを1秒上げる事が最終的にできましたが、走っている時にはそれほどの速さを体感していません。レースに向けてはもう少しバイクの調整作業を続ける必要がありますが、レースタイヤはいいものが見つかったと思います。

ここのコースで自分の一番好きな部分がなくなったので、改修内容についてはとても残念です。新しい区間は特に問題はありませんが、どんな乗り物でも問題なく走れるくらい低速ですね。この部分の攻略はまだ完全にはできていません。

7番手)加賀山就臣 Alstare Suzuki Corona Extra 1分40秒567

7位は決していい順位ではありませんが、今日はライディングが楽しめたので自分としては満足できています。新しくなったコースの第1区間を気に入った少人数のうちの一人だったと思いますよ。ギア比は以前と同じままで走れてますしね!
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区間ごとに比較すると、去年よりも自分のタイムが上がっているのが嬉しいです!今日は何も大きな問題がありませんでしたので、新しいコースを学習するのに1日を費やしました。同時にいろんな種類のタイヤも試しています。

現段階では全てに満足できていますが、明日はトップ4に入っていいグリッド位置が確保できるようにしないといけませんね。

9番手)芳賀紀行 Yamaha Motor Italia 1分40秒612

それほど悪くはないです。
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ここは新しいサーキットと同じですから、コースレイアウトを学ぶ事が重要です。第1区間は低速になりましたが、自分にとっては特に問題ありません。ただ、少しチャタリングの問題を抱えていますし、それにリアのトラクションがもう少し必要な状態です。

明日はセッティングを少し変更しますので、今の問題は解決できると思っています。

12番手)トロイ・コーサー Alstare Suzuki Corona Extra 1分40秒837

今日は激しいアタックをしていませんが、特に心配はしていません。ひたすらコースを流して走りレイアウトを学習しました。いくつか異なるギア比も試しています。
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新しい区間は全く好きにはなれませんでした。流れるようなコース特性が完全に無くなっています。ただ、どうして今回の改修がされたかについては理解していますので、後は自分たちが慣れるしかないでしょう。

今日は少しブレーキに問題がありましたが、特に深刻なものではありません。12位という結果については何も心配していませんが、明日の結果次第ですね。

18番手)阿部典史 Yamaha Motor France-Ipone 1分41秒661

明日は今の順位よりは高い位置につけたいですね。セッティングをもう少し改善することができればスーパーポールで戦えると思います。
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25番手)中冨 伸一 Yamaha Motor France-Ipone2 1分42秒787

写真一ヶ月の休暇を日本で過ごした後、今回初めて妻と家族が自分と一緒にヨーロッパに来ていますので、それが嬉しいですね。

以前に一度もアッセンを走った事がないので、今日はコースの学習が必要でしたが、明日はタイムを上げる自信があります。

■SBK アッセン 予選1結果

以下にアッセン初日の予選結果を示す。

1. トロイ・ベイリス [AUS] [Ducati Xerox] [Ducati 999F06] [1分39秒336]
2. ロレンツォ・ランチ [ITA] [Ducati Xerox] [Ducati 999F06] [1分39秒888]
3. ミッシェル・ファブリツィオ [ITA] [D.F.X. Treme] [Honda CBR 1000RR] [1分40秒171]
4. ジェームス・トスランド [GBR] [Winston Ten Kate Honda] [Honda CBR 1000RR] [1分40秒242]
5. アレックス・バロス [BRA] [Team Klaffi Honda] [Honda CBR 1000RR] [1分40秒415]
6. アンドリュー・ピット [AUS] [Yamaha Motor Italia] [Yamaha YZF R1] [1分40秒474]
7. 加賀山就臣 [JPN] [Alstare Suzuki Corona Extra] [Suzuki GSXR1000 K6] [1分40秒567]
8. ルーベン・ザウス [SPA] [Sterilgarda - Berik] [Ducati 999F05] [1分40秒581]
9.
芳賀紀行 [JPN] [Yamaha Motor Italia] [Yamaha YZF R1] [1分40秒612]
10. カール・マガリッジ [AUS] [Winston Ten Kate Honda] [Honda CBR 1000RR] [1分40秒746]
11. レジス・ラコーニ [ITA] [PSG-1 Kawasaki Corse] [Kawasaki ZX10R] [1分40秒796]
12. トロイ・コーサー [AUS] [Alstare Suzuki Corona Extra] [Suzuki GSXR1000 K6] [1分40秒837]
13. クリス・ウォーカー [GBR] [PSG-1 Kawasaki Corse] [Kawasaki ZX10R] [1分40秒848]
14. フォンシ・ニエト [SPA] [PSG-1 Kawasaki Corse 2] [Kawasaki ZX10R] [1分41秒001]
15. ピエールフランチェスコ・キリ [ITA] [D.F.X. Treme] [Honda CBR 1000RR] [1分41秒034]
16. セバスチャン・ジンバート [FRA] [Yamaha Motor France-Ipone] [Yamaha YZF R1] [1分41秒104]
17. イヴァン・クレメンティ [ITA] [Team Pedercini] [Ducati 999RS] [1分41秒268]
18.
阿部典史 [JPN] [Yamaha Motor France-Ipone] [Yamaha YZF R1] [1分41秒661]
19. ロベルト・ロルフォ [ITA] [Team Ducati SC - Caracchi] [Ducati 999F05] [1分41秒874]
20. ビットリオ・イアンヌッツォ [ITA] [Celani Team Suzuki Italia] [Suzuki GSXR1000 K6] [1分42秒118]
21. ジョシュア・ブルックス [AUS] [Team Bertocchi Kawasaki] [Kawasaki ZX10R] [1分42秒221]
22. スティーブ・マーチン [AUS] [Foggy Petronas Racing] [Petronas FP1] [1分42秒443]
23. マックス・ノイキルヒナー [GER] [Alstare Eng. Corona Extra] [Suzuki GSXR1000 K6] [1分42秒589]
24. マルコ・ボルチアーニ [ITA] [Sterilgarda - Berik] [Ducati 999F05] [1分42秒671]
25.
中冨 伸一 [JPN] [Yamaha Motor France-Ipone2] [Yamaha YZF R1] [1分42秒787]
26. クレイグ・ジョーンズ [GBR] [Foggy Petronas Racing] [Petronas FP1] [1分43秒052]
27. カーチス・ロバーツ [USA] [Team Pedercini] [Ducati 999RS] [1分44秒628]
28. Harry Van Beek [NED] [Motoport Den Bosch-Suzuki] [Suzuki GSXR1000 K2] [1分44秒894]



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