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SBK トロイ・ベイリスが2008年までドゥカティーとの契約を延長 |
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2006年9月1日
現在SBKのポイントリーダーであるトロイ・ベイリスが、ドゥカティー・コルセとの契約を2008年まで延長する事に合意した。
■ドゥカティーが2008年までの契約延長を発表
SBKのドゥカティー・ゼロックス・チームは、同チームのエースライダーであり、今期9回の勝利を記録しているトロイ・ベイリスとの契約を2年延長した事を、8月31日に公式発表した。
■ベイリスの存在はドゥカティーの製品開発に重要
ドゥカティー・モーター社の開発責任者であり、ドゥカティー・コルセのCEOであるクラウディオ・ドメニカリは、「トロイとの契約の2年延長が合意に達して嬉しい。ドゥカティーはSBKに参戦しながら将来のマシンの開発やテストを行っているが、トロイは今後もこれらの作業に関わってくれる事になる。トロイとの契約延長は、私たちの市販モデルの開発戦略と、製品の性能改善に大きな意味を持つ。」と述べ、ドゥカティーにとってのベイリスの存在の大きさを、喜びを持って表現している。
■ベイリス「フォガティーの勝利記録に挑戦したい」
また、少なくとも2008年まではドゥカティー・ワークスでSBKを戦う事になったトロイ・ベイリスは、今回の公式発表と同時に、以下のコメントを述べている。
「決断に至るまでには長い時間悩みました。丸々2年間の延長は大ごとですからね。」と現在37歳のベイリス。
「ただ、正直に言えばバイクに乗るのがまだ大好きですし、素晴らしいチームに恵まれて今シーズンのタイトル争いもいいポジションにつけていますから、今がやめ時ではないと思います。」
「それにフォガティーの勝利数記録も破りたいので、その気持ちがある以上は、まだしばらく現役を続ける事になりそうです。」
■フォガティーの後任ライダーだったベイリス
SBKの伝説のライダーとして知られ、現在はフォギー・ペトローナス・チームのオーナーであるカール・フォガティーは、過去にSBKで59回の勝利記録を持ち、4回の年間タイトルを獲得している。
ベイリスがSBKの2000年シーズンにドゥカティー・ワークス・チームから出場したのは、当時ドゥカティーのライダーだったカール・フォガティーがフィリップ・アイランドで負傷し、その後任ライダーとして菅生から参戦したのがきっかけという因縁を持つ。フォガティーはこの時の怪我により、ライダー人生に終止符を打った。なお、ベイリスは途中参戦となったこの初年度に2勝を上げている。
■SBKでの活躍後、怪我に苦しんだMotoGP参戦
その翌年の2001年には、当時カストロール・ホンダ・チームのSBKチャンプだったコーリン・エドワーズとの戦いを制し、ベイリスは初のSBKタイトルを獲得した。2002年にも圧倒的といえる強さを誇ったベイリスだが、シーズン後半のノーポイントレースが影響し、惜しくもエドワーズとのタイトル争いに敗れ連覇は逃している。
2003年にはドゥカティー・ワークスからMotoGPデビューを果たし、初年度から表彰台を獲得するなど目覚ましい活躍が多かったベイリスだが、2004年は転倒が多く成績は低迷した。その翌年の2005年にはメーカーを変わってホンダ・ポンスチームに移籍したが、シーズン中の大半を怪我で欠場するという最悪のシーズンを過ごしている。
■ベイリスの結論「今の状態が幸せ」
ベイリスは今年2006年にはSBKドゥカティー・ワークスに復帰し、4ラウンド(8レース)を残す現時点で77ポイントのリードを保ち、快勝を続けながらランキングのトップに立っている。
「MotoGPから戻ってきてからも勝ち続けている事が、今回の決断に大きく影響を与えたのは事実ですね。」とベイリスは続ける。
「基本的に今の状態が幸せです。どこか他の世界に移りたいという気にはなりませんよ。」
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