|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2006年8月22日
8月20日(日)にMotoGPの第12戦目となるチェコGPが、チェコ共和国のブルノ・サーキットで決勝レースを迎えた。
■レースウイークを通して太陽に恵まれたブルノ・サーキット
2日目の予選後には多くのライダーが雨のレースになる事を心配していたが、決勝レースの開催されるこの日の午後は、雲は多かったものの陽射しがのぞき、不安定な天候となりがちなブルノ・サーキットの今年のレースウイークは3日間の全てのセッションがドライ・コンディションになるという好条件に恵まれている。
尚、ブルノ決勝翌日の8月21日(月)からは同サーキットで殆どのMotoGPチームが1日から2日間のテストを行う予定になっているが、月曜日からの天気は連日の雨天が予想されている。
■改善の進むYZR-M1と好調のロッシ
予選までの結果を通して、今回のレースウイーク中に最も好調なライダーはキャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシだろう。
今シーズンのヤマハYZR-M1は予選中のハイグリップタイヤとの相性が悪く、グリッドは順位は殆どが3列目や4列目からとなり、ロッシのスタートからのレース運びを難しいものにしていた。
夏休み中にヤマハスタッフの手により問題点に改善策を施したとされるYZR-M1が今回のブルノには運び込まれており、ロッシは今回の最大の課題である予選の準備をすべく、初日から予選タイヤを履いてトップタイムをマークし、2日目の予選では昨年のポールタイムを1.5秒近く更新してポールポジションを獲得した。
■根本的にセッティングを見直したカピロッシ
その一方で、初日は全くタイムが伸ばせず、モナコに帰ろうと思ったというドゥカティーのロリス・カピロッシも、2日目以降は極端に調子を上げている。カピロッシは、2日目以降に向けて根本からセッティングを見直したというデスモセディチを駆り、プラクティス中にレースタイヤで1分57秒7を記録している。
完全にレースに向けての自信を回復し、大幅に周りのライダーを引き離すレースペースを確保しているロリス・カピロッシにとっては、今回のレースで最も重要となるのは逃げ切りに向けてのスタートの成功だ。
■ブルノではやや苦戦気味のポイントリーダー
ポイントリーダーであるレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンは、初日午前のフリープラクティスではトップタイムを記録し、ラグナ・セカでの優勝からの勢いをブルノにも持ち込んだかのように見えたが、その後はリアのトラクションに悩み、大幅なタイムの改善はできていない。
しかしながら、ここ数戦のヘイデンはレース当日に殆どの問題を解決してレースに挑むという傾向が強い。また、後半の巻き返しが予想されるロッシとの51ポイント差を維持し、初の年間タイトル獲得を狙う上でも、ブルノからの6戦は確実にヘイデンは上位でチェッカーを受け続ける必要がある。
■スターティング・グリッド
この日の決勝レース開始時の気温は24度、路面温度は36度、湿度は21%。
1列目ポールポジションはキャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ。2番グリッドにはドゥカティーのロリス・カピロッシ、3番グリッドにはチーム・ロバーツのケニー・ロバーツ・ジュニアがつけた。
ライディング・ポジションを改善する為に小型の新型燃料タンクを2日目まで使用していたチームロバーツのKR211Vだが、予選中に燃料循環系のトラブルが生じた事から、今回のレースでは以前の燃料タンクに戻している。
2列目4番グリッドはポイントリーダーであるレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデン。トラクション不足の解決策として今回から新型シャシーを投入しているカワサキの中野真矢選手は5番グリッド、左肩の負傷からやっと体調を取り戻したフォルツナ・ホンダのトニ・エリアスは6番グリッド。
3列目7番グリッドはリズラ・スズキのジョン・ホプキンス、8番グリッドはキャメル・ヤマハのコーリン・エドワーズ。9番グリッドにはMotoGPデビューイヤーとしては驚異的な好成績を誇るレプソル・ホンダのダニ・ペドロサが並ぶ。
ドイツGPで負った左ひざの怪我が心配される玉田誠選手は5列目15番グリッドから決勝をスタートする。
■レース開始 いきなり飛ばすカピロッシ
シグナルが消え、一斉に各ライダーが白線を越える中、明らかに他のライダーと違う速度で前に飛び出したのはドゥカティーのロリス・カピロッシだ。
オープニング・ラップの1コーナーに、先頭からドゥカティーのロリス・カピロッシ、2番手にレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデン、3番手にキャメルヤマハのバレンティーノ・ロッシ、4番手にチーム・ロバーツのケニー・ロバーツ・ジュニア、5番手にホンダLCRのケーシー・ストーナー、6番手にレプソル・ホンダのダニ・ペドロサが重なるように飛び込んで行く。その後ろにはキャメル・ヤマハのコーリン・エドワーズとカワサキの中野真矢選手が続く。
■ロッシはヘイデンを交わし2番手に
コース幅の広いブルノは殆どのコーナーが追い抜き所となる。1コーナーを抜けてからしばらくしてすぐに、ロッシはニッキー・ヘイデンを交わして2番手に、ケーシー・ストーナーはロバーツ・ジュニアを交わして4番手に浮上した。
ペドロサもケーシー・ストーナーに続くように各コーナーでロバーツ・ジュニアのインをうかがうが簡単に前には出られない。
■序盤から激しいマシンの挙動を見せるペドロサ
各ライダーが長い1列となって走行する中、ペドロサもオープニング・ラップ終盤にロバーツ・ジュニアを交わして5番手に浮上したが、コーナーを曲がる度にペドロサのバイクはタイヤを滑らせ蛇行している。
2ラップ目、先頭のカピロッシがペースを落とす様子を見せずに後続を引き離しながらホームストレートを走り抜け、その後ろから2番手のロッシ、3番手のヘイデン、4番手のストーナー、5番手のペドロサ、6番手のロバーツ・ジュニア、7番手のエドワーズ、8番手の中野選手が次々と通り過ぎる。
■満タンの燃料に悩まされるロバーツ・ジュニア
ロバーツ・ジュニアは重量配分が改良された新型の燃料タンクをレースで使用できなくなった為、満タンの燃料がマシンバランスに影響を与えてペースを上げられない。そのロバーツを交わしてエドワーズは6番手に浮上。
8番手の中野選手の後ろからは、9番手にフォルツナ・ホンダのマルコ・メランドリ、10番手にリズラ・スズキのジョン・ホプキンス、11番手にコニカミノルタ・ホンダの玉田誠選手、12番手にフォルツナ・ホンダのトニ・エリアス、13番手にリズラ・スズキのクリス・バーミューレンが続いた。
■誰にも止められないカピロッシの勢い
カピロッシは怒濤のペースで走り続け、2番手のロッシはその差を全く詰める事ができない。
3ラップ目のホームストレート、5番手のペドロサは4番手のストーナーの真横に並びかけようとするが、1コーナーを先に奪ったのはストーナーだ。ペドロサは相変わらずコーナリングの度にタイヤを滑らせマシンを揺らしている。ペドロサの真後ろには好調な走りを見せる6番手のエドワーズがつけている。
先頭のカピロッシは見る見る他のライダーたちを後方に追いやり、2番手のバレンティーノ・ロッシもカピロッシの追撃は諦めたかのようだ。2台の差はこの時1.6秒。ロッシの後ろには3番手のヘイデンがつけるが、ロッシから前を奪い返すだけの勢いは見えない。
■ペドロサはストーナーを交わし、チームメイトを追う
ペドロサは左コーナーでストーナーのインにもぐり込むように通り抜け4番手に浮上。続いてペドロサの真後ろにつけるエドワーズもストーナーを交わして5番手に。ストーナーは一気に二つポジションを落として6番手となった。中野選手はメランドリに交わされ9番手に。
4ラップ目、ストーナーの後ろ7番手を行くロバーツ・ジュニアはマルコ・メランドリに2コーナー付近で交わされ8番手に後退したが、すぐに4コーナー付近でロバーツがメランドリから前を奪い返す。
5ラップ目のホームストレート、先頭からカピロッシ、その2.3秒後方から2番手のロッシ、さらに0.5秒後ろに3番手のヘイデン、4番手のペドロサ、5番手のエドワーズ、6番手のストーナー、7番手のロバーツ・ジュニア、8番手のメランドリ、9番手の中野選手が続く。4番手のペドロサは3番手を走るチームメイト、ニッキー・ヘイデンの背後に迫った。
■レプソル間に熾烈なバトル
2コーナーから3コーナー付近で4番手のペドロサは3番手のヘイデンのインに飛び込むが、ヘイデンは外側からペドロサに被せるように加速してこれを抑えた。
7ラップ目、先頭のカピロッシは全く後ろを振り返る事なく、前だけを見つめながら1分58秒2のハイペースで飛ばしており、2番手のロッシの姿はその3.2秒後方に小さく見える。
ホームストレートで4番手のペドロサは再び3番手のヘイデンに並びかけるが、1コーナーでヘイデンは激しくブレーキを遅らせ、接触も辞さない構えでチームメイトからの追撃を阻止した。ヘイデンのリアがコース上にブラックマークを残していく。
最後尾を走行していたプラマック・ダンティーンのホセ・ルイス・カルドソはタイヤに不満を訴えて自主的にピットイン。レースの継続を断念した。
7番手のメランドリは6番手のストーナーのインに飛び込もうと隙をうかがい、2コーナーから3コーナーにかけてストーナーに絡みつくように走行。6コーナーの付近でついにメランドリはストーナーから前を奪い6番手に浮上。ストーナーは7番手に。
■ヘイデンはクラッチ、エドワーズはバランスまわりのトラブル
8ラップ目の1コーナーでペドロサは、クラッチトラブルが発生してペースの全く上がらないチームメイトからポジションを奪った。3番手となったペドロサの0.5秒前方には2番手のバレンティーノ・ロッシ、その遙か4秒前方にはドゥカティーのロリス・カピロッシが小さく見える。
ペドロサが2番手のロッシの背後に張り付いて様子をうかがう中、メランドリは、この周回からバイクのバランスが悪くなりペースが維持できなくなったというエドワーズを交わし、最終コーナーではヘイデンも交わして4番手に浮上した。
10ラップ目に突入した時点の順位は、先頭からカピロッシ、4.5秒後方に2番手のロッシ、3番手はペドロサ、その1.5秒後方には4番手のメランドリ、5番手はヘイデン、6番手にエドワーズ、7番手にストーナー、8番手にロバーツ・ジュニア、9番手には中野選手。
中野選手の1秒後方には10番手のホプキンス、11番手には玉田選手、12番手はトニ・エリアス、13番手にリズラ・スズキのクリス・バーミューレン、14番手にカワサキのランディー・ド・ピュニエ、15番手にTECH3ヤマハのカルロス・チェカ、16番手にドゥカティーのアレックス・ホフマン、17番手にTECH3ヤマハのジェームス・エリソン、18番手にプラマック・ダンティーンのイバン・シルバが続いた。
■激しく順位を奪い合うメランドリ、ヘイデン、ストーナーの4位争い
エドワーズはストーナーの後ろに下がって7番手となり、その前方のメランドリ、ヘイデン、ストーナーの3台が激しく4位を争う展開となった。メランドリのマシンは他の2台と比較して激しく振動しながら加速している。
ロッシの背後につけていたペドロサは右コーナーで大回りとなり、ロッシから若干の差を広げられた。
■燃料が減って調子を取り戻すロバーツ
燃料が減ってマシンのバランスが良くなったロバーツ・ジュニアはエドワーズを交わして7番手に浮上し、前方の4位を争う3台に接近する。
11ラップ目のホームストレート、4番手を行くメランドリのマシンに5番手のヘイデンが並びかけるが、メランドリはラインを外してゼブラゾーンに乗り上げながら砂ぼこりをコースに巻き上げて激しく加速し、1コーナーでヘイデンを抑えた。
レプソルカラーのレザースーツに縫いつけられた銀色に光り輝くケンタッキー・キッドの文字に、6番手のストーナーが近づいている。
■ロッシの走りを背後から観察するペドロサ
13ラップ目、先頭のカピロッシの5.7秒後方では、ペドロサが再び2番手のロッシの真後ろに迫る。3番手のペドロサの3.4秒後方では、メランドリがヘイデンとストーナーに交わされ6番手に後退した。ヘイデンは4番手、ストーナーは5番手に浮上。
7番手のロバーツ・ジュニアはメランドリの後方1秒以内まで接近し、その後ろに8番手の中野選手と9番手のエドワーズが続く。
15ラップ目、1分59秒01までペースを落とした先頭のカピロッシは、1分59秒48で走行する2番手のロッシから約7秒までリードを広げている。
ここで、一度は4番手まで浮上していたニッキー・ヘイデンがストーナーとメランドリに交わされ6番手に後退。4番手はストーナー、メランドリは5番手に。
■後退するエドワーズ
9番手のエドワーズは8番手の中野選手の1秒後方まで下がり、その0.6秒後方には10番手のホプキンスがつけている。
16ラップ目にメランドリはストーナーを交わして4番手に再浮上した。この時の順位は先頭からカピロッシ、7秒後方に2番手のロッシ、3番手のペドロサ、その3.5秒後方に4番手のメランドリ、5番手のストーナー、6番手のヘイデン。
7番手のロバーツはヘイデンの後方0.2秒まで迫っている。
■王者ロッシとルーキーの熾烈な2位争い
17ラップ目、後ろから2番手のロッシの走りを10周近くにわたり観察していた3番手のペドロサがついにロッシへの攻撃を開始する。ペドロサはロッシのインに強引に飛び込むが、ロッシは外側からあわや接触という距離で被せてペドロサを押さえ込んだ。
続いてペドロサは最終シケイン入り口でロッシに並びかけるが、ロッシは左コーナーのアウト側を確保し次の右コーナーに向けてのイン側をブロック。すかさずペドロサはシケイン出口で加速重視のラインを取り、ロッシの背後からから右側に入りこんでホームストレートでの加速に備えた。
18ラップ目のホームストレート、ペドロサは必死にロッシに対抗して加速するが、1コーナーを奪ったのはバレンティーノ・ロッシだった。ペドロサは諦める事なく3コーナーで再びロッシのインに滑り込み、ロッシはここでペドロサとの接触を避けてバイクの倒し込みを躊躇した。
ダウンヒルを2台がほぼ同時に下り、5コーナーへの進入をロッシが奪う。王者ロッシと果敢に攻め合ったペドロサは若干ライン取りをしくじり、この時に広がった1秒の差を縮める事が出来なくなる。
■バトルを制したのはロッシ
20ラップ目に入るとロッシは1分58秒8までペースを上げ、1分59秒0のペースで走行するペドロサとの差を広げ始めた。ペドロサはロッシの追撃を諦めた様子だ。
7.6秒後方で繰り広げられた熾烈なバトルを振り返る事なく、先頭を行くロリス・カピロッシはひたすら前を行く。この間、マシンが軽くなり好調な走りを取り戻したロバーツ・ジュニアは、4位争いでタイヤを消耗したメランドリ、ストーナー、ヘイデンの3
台を交わして4番手に浮上した。
残り2周の21ラップ目、8番手を行く中野選手は7番手を走るヘイデンの背後に迫るが、その後ろ9番手のジョン・ホプキンスが2人の様子をうかがっている。本人が後に語っているが、珍しくホプキンスはレース終盤になってもペースが落ちていない。
ホプキンスのチームメイトのバーミューレンは13番手のポジションを走行しながら、前方の玉田選手の前に出ようとアタックを繰り返している。
バーミューレンは玉田選手を交わして12番手に順位を上げた。玉田選手は13番手に後退。
■中野選手「最終ラップでヘイデンを交わすと決めた」
最終ラップ、1コーナーには先頭からカピロッシ、6.8秒遅れて2番手のロッシ、さらに1秒遅れて3番手のペドロサが飛び込む。
ペドロサの9秒後方には4番手のロバーツ・ジュニア、5番手のストーナー、6番手のメランドリが続き、8番手を行く中野選手は7番手のヘイデンを交わすべく激しいライディングを見せている。
9番手のホプキンスは後方からヘイデンと中野選手のバトルの様子をうかがっているようだ。
ホプキンスの2秒後方には10番手のエドワーズ、その3秒後方には11番手のトニ・エリアス、12番手のクリス・バーミューレン、13番手の玉田選手選手が続き、その4秒後方にはド・ピュニエ、チェカ、ホフマン、さらに30秒後方にエリソン、その40秒後方にはイバン・シルバが続いた。
■カピロッシの圧勝と、結果に満足するロッシとペドロサ
全く後ろを振り返らずに1位単独走行を繰り返していたドゥカティーのロリス・カピロッシは、最終ラップのコース終盤に入って初めて2回後ろを振り返り、ホームストレートでウイリーをしながら今期2度目の嬉しい優勝を飾った。カピロッシの年間ポイント数はこれで151となり、ランキングを5位まで挽回した。
2位でチェッカーを受けたのはキャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ。ロッシはポイントリーダのニッキー・ヘイデンとランキング2位のダニ・ペドロサよりも前でゴールした事により、タイトル争いに向けて貴重な20ポイントを獲得している。
3位はロッシとの熾烈なバトルを見せたレプソル・ホンダのルーキー、ダニ・ペドロサ。ランキング2位につけながら「初年度は年間タイトルの事は考えていない」と繰り返すペドロサにとっても、チームメイトのヘイデンの前でゴールできた事実は、デビューイヤーにおけるタイトル獲得の可能性を大きく広げた事になる。
4位はレース後半に順位を着実に挽回したチーム・ロバーツのケニー・ロバーツ・ジュニア。5位は最後にストーナーを交わす事に成功したフォルツナ・ホンダのマルコ・メランドリ、ホンダLCRのストーナーは2戦ぶりの完走を6位で終える結果となった。
■キング・ケニー「何も問題ない」
シーズン後半は常に予選とレースで高いポジションを維持するようになり、今回のブルノのレースを4位で終えたチームロバーツのオーナーであるケニー・ロバーツ・シニアは以下の通りコメントしている。
「レースペースにはまだ改善の余地がありますが、過去の2レースの結果から言えるのは、常に自分たちは進歩を続けているという事です。この方向性さえ維持できれば、何も問題はないでしょう。」とロバーツ・シニア。
「もし開幕時に『ブルノで4位が取れるかって?』って聞かれてたら、『そりゃあ取るよ(yeah, we'll take it)』って答えてたと思います。今でもトップとの差はどんどんつまっていくし、1チームに1ライダーの体制にしては、本当に良くやっていると思いますよ。」
「今日は新型のタンク(前日の予選中にトラブルを起こしたもの)は使っていません。本当はあれを使用すればライディング・ポジションが改善されたんですけどね。燃料タンクの調子は毎回のレースを左右するくらい重要ですし、何マイルかの走行距離にも影響が出るんです。」
「昨日はトラブルを抱えてしまいましたから・・・ただ、そういう問題が起こる可能性は最初から予期していました。新しいものを急いで開発している時には、時々そういう事は起こるもんです。」
■歯車の噛み合わなかったヘイデンはさらに順位を後退
尚、7位争いは最終ラップの最終シケインで大きな順位変動が発生している。リズラ・スズキのジョン・ホプキンスは、7番手と8番手を走行していたヘイデンと中野選手の2名をシケインの進入で一気に交わし、見事に7位でチェッカーを受けた。また、カワサキの中野真矢選手はシケインからホームストレートに向けての加速でヘイデンを交わして8位チェッカーを受け、初の年間タイトル獲得に向けて高得点が欲しかったレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンは9位でコントロールラインを抜けた。
クラッチトラブルとリアのトラクション不足に悩まされたヘイデンは、ピットに戻ってから何度も自分のバイクのリアタイヤを見つめている。ヘイデンが今回獲得したポイント数は7となり、ランキング2位のペドロサとの差は25、ランキング3位に浮上したロッシとの差は38まで縮まった。
コニカミノルタ・ホンダの玉田誠選手は、13位でブルノのレースを終えている。
■コニカミノルタ「セッティングを変更しても効果がなかった」
ドイツGPと同じようなレース展開を期待したコニカミノルタ・ホンダ・チームだが、今回のブルノでは玉田選手の飛躍的なポジションアップはならなかった。コニカミノルタ・ホンダ・チームの責任者であるジャンルカ・モンティロンは、レース後に以下のコメントを述べている。
「マコトはスタートに成功して、素速くポジションをいくつか挽回していました。最初の6ラップ目には前を行くライダーたちを捕らえ、先頭集団と変わらないペースで走れています。」とモンティロン。
「レースの終盤には順位を2つ後退し、最終的には13位になりました。今週中に施した作業内容を考えると、今回の結果は満足できるものではありません。バイクに飛躍的なセッティングの変更を加えても、それが結果につながってこないんです。」
■素直に喜びを示す3名のライダー
パルクフェルメでは、カピロッシがロッシに飛びついて抱きつき、身長の高いロッシに持ち上げられている。直後にロッシは優勝のチャンスを自分から奪ったカピロッシを突き飛ばしたが、2人とも笑顔だ。ペドロサも初のロッシとの激しいバトルを終えての3位に満足するかのように笑顔を見せている。
カタルーニャの事故から復帰し、表彰台の頂点に立ったカピロッシは、両足でひざまずきながらイタリア国歌を噛みしめるように聴いていた。
■レース結果と各ライダーのコメント
以下に、レース後の各ライダーのコメントをレース結果順に示す。
優勝)ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティー・マルボロ
今回は信じられないようなレースウイークになりましたね!
金曜日の午前中はバイクの調子が悪すぎて、そのまま飛行機に乗ってモナコに帰ろうかと思いましたが、その後はブリヂストンの強力な支援もあり、順調に仕事が進んだんです。
昨日の自分のレースタイヤでのリズムは本当に良かったし、今日の午前中も他の誰よりも少し速く走れてました。だからチームには、自分の目標はスタートを大成功させる事だと話していたんです。最初の何周かで攻めまくって後続との差を開こうと思ってましたが、ピットボードを見る度に差は実際にどんどん開いていきました。
心の奥深くからチームと全てのスポンサーに、自分たちを信じていてくれた事を感謝したいと思います。
もちろんバルセロナの不幸な出来事は今でも残念ですが、レース前の3週間の休暇が体調を整えるのに役に立ったおかげで、ここには100%の状態で戻ってくる事ができました。
まだ年間タイトルについては話したくありません。残り5レースでベストをつくす事だけを考えていますし、最後にどういう結果になるかは誰にもわかりませんからね。
明日はここに残ってテストを続ける予定です。最初はGP6で新しいタイヤのテストをして、午後には多分新型の800ccをテストします。
今晩は子供みたいに興奮してなかなか寝付けないでしょうね!
2位)バレンティーノ・ロッシ ITA キャメル・ヤマハ
今日はいいレースができました。今回のレースウイークにはとても満足しています。
ポールポジションからスタートするなら優勝がしたいのは当たり前ですが、今日のロリスは次元の違うペースだったので後続の自分たちは完全に取り残されました。ちょっとこの差は信じられませんね!
今日はまだいくつか問題を抱えていて完璧な状態ではありませんでしたが、いずれにしてもいいレースができましたし、最後まで激しいバトルができました。
ペドロサとは何度も抜き合うすごい戦いでした。最後は彼の前でゴールできたってのもありますが、ものすごく楽しかったですよ!
今日は優勝はできませんでしたが、年間タイトルを考える上ではいい結果になりました。ランキングは3位になりましたし、ペドロサとヘイデンとの差もつまりましたからね。
今週の結果を見る以上、バイクとタイヤが改善されたのは間違いありません。明日からの2日間のテストを利用して新しい事を何点か試し、残りの5レースをさらに戦えるレベルにするつもりです。
今週は金曜日から自分のM1の調子が良かったです。今シーズンはプラクティス中にトラブルを抱える事ばかりでしたから、この結果は今後の励みになります。マシンのレベルを頑張ってここまで戻してくれたヤマハのスタッフ全員とチーム、全てのエンジニアたちに感謝します。
残り5レースの現段階で、まだ5人のライダーが年間タイトルを争っていますから、エキサイティングなシーズン終盤になる事は間違いないでしょうね。
3位)ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ
すごいレースができたと思います。それに9番グリッドからスタートしての3位はとてもいい結果ですよ。
スタートはうまくいきましたが、もっとうまくやるのも可能でした。それができていれば1コーナーで順位をさらに上げる事もできたと思います。
バレンティーノに追いついた時はまだレースの序盤だったので、しばらく待つ事にしました。その段階でカピロッシはもう遙か彼方を走ってましたが、今日の彼はめちゃくちゃ速かったですね。
そこから2位争いのバトルになり、何度も抜き合いました。何回かはすごく攻撃的なバトルでしたね。両方でとても激しく攻め合いました。
残り3周のところで自分は1コーナーでミスをしてしまい、1秒ほどタイムをロスしてしまいました。挽回する事はできなかったので、そこからは3位を維持する事に気持ちを切り替えています。
次のレースが楽しみです。
4位)ケニー・ロバーツ Jr USA チーム・ロバーツ
ライディング・ポジションがまだあまりいい状態じゃないです。それに満タンの燃料タンクが序盤の走りに悪影響を与えました。
可能な限り激しく走りましたが、ブレーキが自分の思い通りに強くかかりませんし、スロットルも必要なだけ開ける事ができませんでした。それが原因で序盤にだいぶポジションを落とす結果になっています。
燃料が消費されてバランスが良くなってからは調子がだいぶ良くなり、集団と一緒に走れるようになったので、そのチャンスを活かして前を行く連中と戦いました。いいタイミングでいい場所を走っていたと思います。
ニッキーが後退して行くのを見たくはありませんでした。彼が今のポイントリーダーですし、少しでも多くポイントを取っておかなければいけない時です。自分がニッキーを交わしてからは、彼は集団に飲み込まれていきました。
ニッキーを交わしたのと同じ周回の最後には、ケーシーとマルコを交わすのに成功しました。レース中に多くのライダーの後ろを走り続けるのは大変ですよ。みんな真剣ですし、ちょっとの隙を見て差を広げなければいけませんからね。だから安定して走る事を今回は心がけて、最後には交わす事ができました。
明日は何点か課題に取り組む必要があります。少なくともトップから5秒以内には入りたかったのですが、今はそれができていません。
5位)マルコ・メランドリ ITA フォルツナ・ホンダ
スタートしたグリッドの順位を考えれば、今日の結果には満足できます。でもこのサーキットではもう少し上の成績を期待していましたけどね。
いいスタートができて、4位の順位まで走り抜ける事ができました。いいリズムがつかめていて周回のペースも良かったんですが、自分の思うようには攻められませんでした。
一度ペドロサとロッシには逃げられましたが、再び彼らに追いついています。4位を走行していた時のニッキーとの差を縮める事もできましたが、もっといい結果が欲しかったです。
チームの全員はいい仕事をしてくれました。
6位)ケーシー・ストーナー AUS ホンダLCR
何度も抜き合う激しいレースでしたね。1周走る間に3回くらい抜き合いましたよ。
4位をメランドリとロバーツの2人と争っていましたが、終盤にはリアのグリップが十分に得られなくなりました。集団と争ってヘイデンの後ろにつけている間に前輪と後輪の両方のタイヤが徐々に終わっていたんです。
今日は本当に接近戦でしたから、もっといい順位が狙いたかったところですが、今回は6位でもいいでしょう。スタートには大成功して1コーナーでは4番手まで順位を上げましたが、その後すぐに7番手まで後退しています。
今朝はもっとレッドブルを飲んどきゃ良かったですね。
7位)ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ
今回は今年のここまでのレースの中で、一番いいレースだったかもしれません。順位が今年の最高位だったわけではありませんが、レース運びは良かったですね!
スタートはそれほどうまくいきませんでしたが、トップ集団について行く事はできましたし、着実に順位を1つずつ最後まで上げる事ができました。最近はレース終盤までその走りを続ける事ができませんでしたからね。
最終ラップに入ってからは、中野とヘイデンの調子が変だと思ったので、なんとか2人とも交わして、後は最後までブロックし続けました。うまくいきましたし、順位にも満足です。
今週のチームの頑張りには深く感謝しています。問題をしっかりやっつけてくれました。
ここからは2週間の休みですから、メカニックにとってもいい休息時間になると思いますから、次の3連戦に向けての準備も整うと思いますよ。
8位)中野真矢 JPN カワサキ・レーシング
スタートでうまく前に飛び出す事はできたんですが、オープニングラップの中盤からタイヤが滑り出してタイムをロスしてしまい、順位を落として4位争いの集団につかまってしまいました。
先頭のグループと同じペースで走る事はできましたが、他のライダーたちを追い抜けるかどうかはペースとは別の問題です。
あれだけ大きな集団が順位を争ってバトルしている中を走るのは大変ですが、限界近くまで攻めてあの中に留まりました。前のライダーたちを追い抜くために走行ラインを確認する事さえ難しい状態でしたね。
最終ラップではニッキー・ヘイデンを交わそうと思いました。でも、追い抜こうとラインを変えたところでニッキーと自分の内側からジョン・ホプキンスが攻めてきて、結局7位は奪われてしまいました。
最終コーナーでニッキーの内側に入り、そのままラインをキープしで8位に入る事はできたので、貴重なポイントは獲得する事ができました。
もっと高い順位でレースを終えたかったのは事実ですが、ヨーロッパから離れてのレースが始まる前にこの順位を確保できた事には満足です。
9位)ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ
レースの序盤はとても調子が良かったんですけどね。スタートもうまくいって、3位を気分よく走っていました。
結果にはがっかりです。レース中はいくつか小さな問題を抱えていましたが、今更そんな事を言う気はありませんよ。一番大きな問題は自分たちがレースウイーク中に期待した結果が得られなかった事です。まあレースってそんなもんですけど。
1回のレースで勝ってもその次は9位に転落するっていうのが、MotoGPクラスの戦いのレベルの高さですからね。今年は何回か厳しい成績を取ってましたが、今回はそれに逆戻りしてしまっているので、もう一回チームと一緒に最初から頑張ります。
ホームでも海外でも、すごいたくさんの応援をしてもらえますが、今の自分にはもの凄く意味がありますね。まだ厳しい戦いが続くでしょうが、自分もチームの仲間も強くなってますから、これから2日間のテストで次のレースをしっかり戦えるようにしておきますよ。
10位)コーリン・エドワーズ USA キャメル・ヤマハ
序盤には「行けそうだ」くらいに思ってましたが、3ラップ目くらいからは走りにのめり込んでました。
攻めの走りがちゃんとできていて、何人かを交わす事もできたんです。でも、しばらくしたら調子が一気に落ちました。バイクのバランス感が悪くなって、同じようなペースを維持できなくなりました。その後は8ラップ目あたりにタイヤがたれてしまい、ほとんどリミッターのような状態になってさらにペースが落ちています。
一定のペースを維持しようと格闘するように走りましたが、戦えるレベルの速さは無理でした。バイクのブレーキの調子も完璧じゃなかったので、このサーキットで走るのにはとても辛い状態ですよ!
今回のレースウイークはバイクのバランスを調整するのに時間を使いましたが、必要なレベルに到達することはできませんでした。実際週末を通してみんな頑張りましたが、結局今日まで正しいセッティングが見つかっていません。
これから2日間はテストができますから、山積みの作業をそこで終えて、色々改善してから残りの何戦かに挑むつもりです。
11位)トニ・エリアス SPA フォルツナ・ホンダ
ここまでの作業には満足しています。ただ、レースの結果は今ひとつですね。
スタートがあまり良くなくて、最初の10周くらいはリズムをつかむ事ができませんでしたが、その後は全体的に感触が良くなり、いいタイムで走れるようにはなりました。
チームはいい仕事をしてくれていますので、翌日以降の2日間のテストでもこの調子のまま行きたいと思います。
12位)クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキ
4列目のグリッドからのスタートは大変でしたよ。スタートはうまくいきましたが、前に大勢のライダーがいるので自分の進みたい道を探すのには苦労しました。
レースを通して15人くらいのライダーがすごく速いペースで走ってましたね。こっちはグリップ不足に最初から少し苦しんでましたが、しばらくしたら他のライダーも同じくらいのグリップレベルになったので順位を維持できました。自分のラップタイムも悪くなかったと思います。
玉田とエリアスとはいいバトルをしましたが、でもまだホンダを抜くのは結構厳しいですよ。あっちは馬力の点で有利ですよね。でもこっちはタイヤのグリップ力では有利ですから、いい戦いはできたと思います。
最終的には玉田を交わして12位でレースを終えました。表彰台からはたった16秒差ですから、レースウイーク序盤の不調を考えればいい成績でしょう。
13位)玉田誠 JPN コニカ・ミノルタ・ホンダ
スタートはそんなに悪くなかったんですが、3周目か4周目を越えたあたりからリアタイヤがスピンを始めてトラクションが少し得られにくくなりました。前に進まないって感じです。そこからバイクの感触が悪くなり、順位を落としました。
レースが中盤に入ってからはトラクションが回復してバイクの調子も上がったので、前の集団に近づく事ができるようになりました。
14位)ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ・レーシング
今日は1コーナーのミスが最後まで響きましたね。スタートは結構うまくいったんですが、1コーナーでブレーキを早めにかけすぎてしてしまい、たくさんのライダーに抜かれる事になりました。
アレックス・ホフマンを交わした後に、クリス・バーミューレンとトニ・エリアスのバトルに近づきました。この時はまだ2人を抜けると思ってましたが、8周目をすぎたあたりからリアタイヤが滑り出してスロットルを開けるのが難しくなってしまい、それまでのペースを維持する事ができなくなったんです。
今日の順位にはがっかりですが、Ninja ZX-RRでの走りの経験をさらに積む事ができた事と、今シーズンの完走回数を増やせた事は良かったと思います。
15位)カルロス・チェカ SPA TECH3ヤマハ
昨日は何も進展がありませんでしたが、今日行った作業については満足するべきでしょうね。今日はバイクのセッティングを大幅に変更しましたが、それほど極端な事はしていません。
午前のバイクの調子はとても良く感じましたが、午後に気象状況がだいぶ変わったせいで数周を走ったところでまたチャタリングが発生し、レース終盤までにその症状がどんどん悪くなっていきました。
加速が必要な場所で暴れる感じはありましたが、タイヤはそれほど悪くありません。一番の問題はチャタリングに走りが制限された事です。
まわりが1分58秒台で走ってる中で、自分たちは苦しみながらの59秒台ですから、今日が難しいレースになる事は予想できていました。ただ、そのペースを最後までこのコースで維持できた事については今後に期待が持てます。
過去2戦で使ったタイヤを今回は使用する事ができず、しかもチャタリングに悩まされた状態でのレースだった事を考慮すれば、今回の結果はまあまあでしょう。
16位)アレックス・ホフマン GER ドゥカティー・マルボロ
プラクティスの間にレースタイヤを試す時間があまり取れなかったので、それがまずかった事は間違いないです。
レースでは完全に壁にぶち当たりました。調子が全くあがらないんです。攻めようとしてもすぐハイサイドを起こしそうになるので、あれ以上は不可能でした。
レースは接近戦でしたから、0.1秒タイムを落としただけで脱落ですよ。ここではいい走りを見せたかったのでがっかりです。
17位)ジェームス・エリソン GBR TECH3ヤマハ
自分が期待していた結果にはほど遠いです。本当に落ち込みますよ。
昨日のセッションが終わった後は15位以内を目標としてましたが、心の中では、内緒でしたが10位以内に入れるかもしれないと思ってましたから、17位という結果には本当にがっくりきてます。できると思ってただけに、フラストレーションがたまって仕方がありません。
何周かの間はカルロスと自分のラップタイムはそれほど悪くありませんでした。彼は安定してタイムを刻んでいましたが、4周がすぎたくらいで自分のタイムは落ちてきたんです。ドニントンの時と全く同じ症状が出て、トラクションが得られなくなりました。
チャタリングも少しありましたが、今回の一番の問題はそれではなくリアのグリップ不足です。そこら中でホイールスピンが起きてましたからね。
明日のテストではカルロスが使ってるフレーム(シャシー)をテストする予定です。これで問題が早く改善できるようになれば大きな前進ですし、自分の今の能力に見合ったポイントの獲得もできるようになると思います。
18位)イバン・シルバ SPA プラマック・ダンティーン
またMotoGPで走れて嬉しかったです。ラップタイムを縮める事もできましたし、レース終盤にはタイヤが消耗していても速く走れるようになりました。これは自分にとっては大きな進歩なんです。
チームがレースウイークを通して色々アドバイスをくれて、自分のライディング・スタイルをもっと一般的なフォームに改善するのを助けてくれました。
ここで改めてルイス・ダンティーンとプラマック、ならびに全てのスポンサーに、私を信頼してこの機会を与えて頂けた事に、心から感謝を申し上げます。
いつでもまた呼んで頂けるように時間は空けておきますね。
DNF)ホセ・ルイス・カルドソ SPA プラマック・ダンティーン
タイヤがウォームアップの時より悪い状態だったので、自分でリタイアする事を決めました。
今回のレースウイークを通して、タイヤに色々難しい問題が発生しました。その他に技術的なトラブルもあったので、プラクティス中の時間を有効に使う事ができていません。
レースでは自分たちが持っている中で一番いいタイヤを使いましたが、期待した効果が得られなかったので、走り続ける事が最良の解決策だと自分には思えませんでした。
この状況では、個人的な見解を言わしてもらえばですが、自分の100%を出し切る事はできません。
|
|
|
|
|
|
|
|
|