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ニッキー・ヘイデン「タイトル獲得に向けての準備はOK」
インテリマーク編集部
2006年8月16日

今週の金曜日より、ゴロワーズが主催するMotoGPチェコ・グランプリがブルノ・サーキットで開催される。ブルノが初めてオートバイの世界GPを迎えた歴史は1965年にまでさかのぼり、その時はマイク・ヘイルウッドがジャコモ・アゴスティーニを抑えて勝利を手にしている。

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この伝統あるブルノ・サーキットに、現在の最高峰クラスのポイントリーダーとランキング2位につける2名のライダーと共に、レプソル・ホンダチームは3週間の夏休みを終えて戻ってくる。

ここでは、ブルノから始まるシーズン終盤でも確実に勝利を手中に収めていきたいレプソル・ホンダ・チームの2名のライダーのコメントを紹介する。

■ブルノ、歴史ある元公道サーキット

1965年にマイク・ヘイルウッドが勝利した時のブルノ・サーキットは、全長13.9kmの公道レースコースだった。1977年にレースコースは距離は10.9kmまで縮小されたが、当時の安全面での基準がクリアできなくなった事から、この年を最後にGPカレンダーからは削除されている。

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ブルノがGPカレンダーに復帰したのは1987年の事であり、この時は公道コースではなく、現在のレース専用コース(サーキット)としての工事が完了していた。この年のブルノでの最高峰クラスの勝利者はNSR500を駆って戦ったホンダのワイン・ガードナーだ。

尚、現在の5.4キロメートルのコースレイアウトが完全に完成されたのは1996年の改修であり、それ以後は特に大きなコースの変更は発生していない。MotoGPに用いられるコースとしてはセパンの5.548キロメートルに次ぐ2番目に長いサーキットだ。

■昨年のレプソル勢は3位と5位

73.75メートルの最大高低差を持つマシンとライダーに厳しいこのサーキットでは、毎年マシンとタイヤを温存するかのような慎重なライディングを各ライダーが見せる。

昨年はバレンティーノ・ロッシとセテ・ジベルナウが最後までお互いの様子を見るように先頭を譲り合い、最終ラップでロッシを追っていたジベルナウがガス欠によりリタイアし、余裕の勝利を手にしたのはバレンティーノ・ロッシだった。

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この年のレプソル勢は、4列目10番グリッドからスタートし、終盤に向けて順調に順位を上げたマックス・ビアッジが3位表彰台を獲得、1列目2番グリッドからスタートした今年の現時点におけるポイントリーダーのニッキー・ヘイデンはトップのロッシから4.3秒遅れの5位だった。

■ランキングをリードする好調のレプソル勢2名

現在ランキングのトップにつけるレプソル・ホンダのエースライダーであるニッキー・ヘイデンは、ランキング2位につけるチームメイトのダニ・ペドロサを34ポイント引き離している。残りのレース数はあと6つだ。

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ニッキー・ヘイデンは今期最も安定した成績を誇るライダーとなり、昨シーズンを含む過去16戦のレースのうち13回の表彰台を獲得している。今期の優勝回数は前回のラグナ・セカを含めて2回となった。

また、ヘイデンのチームメイトでありMotoGPルーキーのダニ・ペドロサは、最高峰クラスのデビュー・イヤーとは思えない活躍を見せ続けている。現在までの優勝回数は2回、予選でのポールポジション獲得数はすでに4回を数える。

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ペドロサはブルノとの相性も良く、昨年の250ccと2003年の125ccでは、表彰台の頂点に立った。

■ニッキー、「タイトル獲得に向けての準備はOK」

ニッキー・ヘイデンはラグナ・セカでの勝利の後、米国ケンタッキーの自宅で25歳の誕生日を迎えている。

ヘイデンは休み中も通常通りのトレーニングを自宅で続けており、初の年間タイトル獲得に向けて、シーズン終盤を戦う準備を整えたようだ。

「ラグナ・セカでの勝利は最高でしたね。」とニッキー

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「あの後は数週間の休みに入り、家に帰る事ができましたので、タイトル争いを続ける上での準備に役立ちました。基本的には通常と変わらないトレーニングのメニューをこなして、自分のベストを出せるようにしたつもりです。」

「まだ6レースありますし、どれも大変なレースです。特に今週のレースは全てのセッションの1分も無駄にはできません。予選でもいい結果を残して、シグナルが消える瞬間に備えたいと思っています。」

「シーズンの中でのこの時期をすごく楽しんでいます。ブルノは自分の好きなコースですし、長いストレートがあって追い抜き箇所の多いサーキットはいつもいいレースができるんです。」

「仲間たちとコースに戻るのが今から本当に楽しみです。できれば金曜日の午前中から強さを発揮したいし、日曜日の午後2時までにはそれらを煮詰めて、さらにいいパッケージに仕上げたいです。そろそろ、それができるようになる時ですよ。」

■ペドロサ「ライバルたちも激しく攻めてくる筈」

写真他の多くのサーキットと同様に、ダニ・ペドロサがMotoGPバイクでブルノを走行するのは今回が初めてだ。ペドロサは、相性の良いブルノ・サーキットが、MotoGPバイクでもかつての小排気量バイクの時と同様に好成績が収められる事を望んでいる。またそれと同時に、他のライバルたちの出方も気にしているようだ。

「このコースは以前から自分と相性が良いので、MotoGPバイクでも同じ状況になる事を願っています。」とペドロサ

「多くは他のライダー次第というところがあります。休みが明けたばかりですから、みんなが闘志を燃やしてくる事は間違いありませんし、激しく攻めてくる筈です。」

「ブルノは高速コースですから、バイクに乗っていて体力が要求されるでしょうし、ミシュラン・タイヤにとっては厳しいサーキットだと思います。それにいつも天気が不安定なのでプラクティス中にいいセッティングを探す時間が削られる可能性もあります。」

「年間ランキングの今のポジションは悪くないです。でも、自分の目標はリズムとスピードをキープして残りの6レースを高いレベルで完走できるように頑張る事だけですから、それができればシーズンの終わりには喜べると思います。」


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