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アメリカGP予選 リスクを避けたチェカ、涼しい地方出身のエリソン |
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2006年7月23日
決勝当日午後のラグナ・セカは2日目より暑くなる可能性もあるようだ。TECH3ヤマハ・チームオーナーのエルベ・ポンシャラルは、「明日はさらに気温が高くなる事が予想されており、レースはタイヤの耐久性が勝敗の鍵を握るだろう。」と述べた。
ダンティーン・プラマック・チームと同じくダンロップタイヤを履くTECH3ヤマハチームのカルロス・チェカはアメリカGP2日目午前のフリー走行で、2日間の総合7番手タイムとなる1分23秒558を記録している。
チェカはこの日の午後、高温の路面によりグリップが得られない難しい予選を戦い、一時的には5番手まで順位を上げている。予選残り3分間の各ライダーによる熾烈なアタック合戦の間に順位は11番手まで後退したが、内容としてはそれほど悪くなかったとチェカは考えているようだ。
また、チェカのチームメイトのジェームス・エリソンは、2日目もラグナ・セカにあったセッティングを見つける事に苦労しており、朝のウォームアップまでに夜通しかけてチームはマシンを調整する予定になっている。
カルロス・チェカは4列目11番グリッド、ジェームス・エリソンは6列目18番グリッドから、明日のラグナ・セカでの決勝レースをスタートする。
11番グリッド)カルロス・チェカ SPA TECH3ヤマハ 1分24秒153
午前中に2日間の総合7番手となる好タイムをマークしたカルロス・チェカは、午後の予選中はタイヤが滑りやすかったのでリスクを冒すのを避けたとコメントしている。ラグナ・セカでの全体的な作業内容としてはほぼ満足できるようだ。
「午前から午後にかけてコンディションが大きく変わったので忙しい一日になりました。気温が高くなり全員にとって大変な日でしたね。」とチェカ。
「少しミスもしましたし、予選タイヤでの自分のラップタイムは完璧とは言えませんでした。コースのいくつかの部分ではマシンが横滑りするので、あまり激しくプッシュするのは不安でしたし、それほどリスクも冒したくなかったんです。」
「11番手タイムは最高とは言えませんが、それほど悪くないと思っています。セッティングは常にいい方向に進める事ができましたが、明日のウォームアップでもまだいくつか試す予定です。」
「タイムは午前の方が1秒速かった事からも、午後がどれだけ暑かったかが分かります。しかしレースタイヤではいいペースで走れたので、明日はいい走りを見せられると思いますし、自分と厳しい作業をこなしてきたチームのためにも再びいい結果が残せると思います。そうなれば、ここまでの成果に満足しながら夏休みを迎えられますね。」
18番グリッド)ジェームス・エリソン GBR TECH3ヤマハ 1分25秒763
初日に良い方向性を見つけたとコメントしていたジェームス・エリソンだが、2日目は本人の思惑とは異なりセッティングが間違った方向へと進んでいる。
また、涼しい地方の生まれなので暑さに弱いと、スコットランドとの境界付近で生まれたイギリス人のジェームス・エリソンは語る。
「今日もまた本当に難しい日でした。」とエリソン。
「セッティングを進める上でいい方向性が見つけられたと思っていましたが、残念ながら間違った方向に進んでしまいました。ただ、少なくとも明日のウォームアップに向けてはどんな方向で進めばいいかは分かったつもりです。」
「フロントの接地感を少し失ったのでホイール径を大きくしましたが、フロントで激しく攻めた時に効果は得られませんでした。コーナーの進入がすごく難しい状態です。」
「何か別の事を試したいと思います。バランスを正しく調整して、タイヤも元のサイズに戻します。」
「体調に問題はありませんが、ただ、生まれた場所がスコットランドとの境界の南側なので、他の多くの人たちと同様にこの暑さにはちょっと耐えられないんです。さらに暑くなるとも言われてますから、明日は耐久テストさながらでしょうね。みんな辛くなると思いますよ。」
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