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アメリカGP初日 チェカ「路面はもう一度見直して欲しい」 |
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2006年7月22日
ダンロップタイヤを履くTECH3ヤマハチームにとって、アメリカGPの初日は厳しい1日となったようだ。ラグナ・セカの滑りやすく跳ねやすい路面に合ったセッティングを終日見つける事ができず、午前と午後の両セッションとも、他の多くのチームと同様に試行錯誤の繰り返しだったようだ。エース・ライダーのカルロス・チェカは、翌日以降もタイヤテストを継続するとコメントしている。
TECH3ヤマハのチーム監督のエルベ・ポンシャラルは、「ダンロップはSBKでは長年このコースで戦っているので期待していたが、今年の新しい舗装によりその期待は裏切られてしまった。」と発言している。
滑りやすい路面もそうだが、やはりワークスヤマハ勢と同じく路面のギャップがセッティングの一番のネックだという。しかしながら、同じくダンロップを履くダンティーン・チームのアレックス・ホフマンと同様に、ダンロップタイヤの状態はラグナ・セカではそれほど悪くない印象をジェームス・エリソンは持ったようだ。
■チェカ、路面は海岸の砂浜みたい
初日総合の12番手タイムはTECH3ヤマハのカルロス・チェカが記録した1分24秒883。
カルロス・チェカは、2日目以降は少しでも路面状況が改善されてくる事に期待し、ダンロップタイヤのテストをこのまま継続するとコメントしている。
「今日はやる事が多かったし、大変な一日でしたね。」とチェカ。
「まだ作業を進めるべき良いセッティングが見つかっていません。新しいコースの条件にバイクのセッティングを合わせ、タイヤもそれに最も合ったものを見つけて、できる限り速く走れるようにしたいと思っています。」
「過去数戦では大きな進化がありましたので、ここでも同じように進歩を続ける事が重要です。」
「明日はもう少し路面条件も良くなると思いますし、今日の走行で路面にゴムが残りましたから、天気さえ今日と同じ状況が続けばダンロップタイヤはここでもいい性能を発揮してくれる筈です。」
「気象条件が変わらなければ、いくつか他のタイヤのテストも続けられます。ダンロップタイヤの耐久性はかなり改善されていますから、あとはここのアスファルトにあった予選タイヤを探す事が必要です。」
「タイヤのグリップ力が今回の問題ではありません。問題は路面のギャップです。特にコークスクリューの出口はモトクロスのジャンプ競技のような状態ですので、何かこれに対策を見つけなければいけません。」
「路面は海岸の砂浜みたいですし、砂のざらざら感を走っていて感じます。安全面での改修は進みましたが、もう一度路面については少し見直して欲しいですね。」
■振動で頭をぶつけてシールドを壊すエリソン
初日総合の18番手タイムはTECH3ヤマハのジェームス・エリソンが記録した1分25秒768。
エリソンは、昨年よりも路面状態が悪くなったために、午前はその状況を確かめる事に集中したようだ。この日全体を通して、ドイツで使用したセッティングと、ダンロップ・タイヤのラグナ・セカでのグリップ力には好感触を得られているという。
初日に一番苦しんだのは路面の仕上がりのムラによるガタつきらしく、エリソンはストレートで頭をふせた時に振動で頭をバイクにぶつけ、シールドを壊してしまったようだ。
「今日はいくつかの点で難しい日でしたが、同時にいくつか進展があったのも事実です。」とエリソン。
「最初の1時間はコースがどんな状態か確かめましたが、路面は去年よりも悪くなりました。」
「良かったのはドイツのセッティングを今回のバイクに残してあった事です。最初からいい感じで機能しましたし、さらに多くの改善もできました。ロッシと1秒差ってのは自信に加速がかかっちゃいますよ。」
「午後のセッションでは1セットのタイヤで23周を走りましたが、ここではグリップの問題はそんなにありませんでした。それにチャタリングが発生しないんです。振動は路面がガタガタの部分を通る時くらいですね。」
「ある周回でストレートを走りぬけたらギャップをひろって頭をバイクにぶつけてしまい、シールド(screen)を壊しました。この事からも路面のあちこちがどれだけムラだらけかがわかります。」
「もう少しバイクを扱いやすくできるように今晩はもう少しセッティングを煮詰めるつもりですが、正しい方向性がつかめている事は嬉しいですし、自分たちが直面している問題もクリアですから、明日はもう少しまともなタイムが刻めると思います。明日の午後はカルロスに近づきたいですね。」
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