|
|
|
|
アメリカGP初日 カワサキ、セッティングが決まらない一日 |
|
|
|
|
2006年7月22日
カワサキ・レーシング・チームにとって、アメリカGP初日は厳しい一日となったようだ。中野選手のマシンはラグナ・セカのコースを思い通りに走れる状態ではなかったらしい。
■中野選手、セッティングが全く決まらない一日
初日総合の16番手タイムはカワサキ・レーシング・チームの中野真矢選手が記録した1分25秒598。
この日の中野選手は、午前と午後の両セッションともに良いセッティングが見つからず、初日の結果には落胆している。コーナーへの進入が難しく、特にコークスクリューと、最後のストレート加速につなげる上で重要な最終コーナーでのNinja ZX-RRの挙動に納得がいかなかったようだ。
中野選手のマシンはこの日全てのコーナーでアンダーステアの傾向にあり、ブレーキング時の安定性も十分ではなかったという。また、ラグナ・セカの要求する激しいライディングにフロントまわりも対応できない状態にあったらしい。
今晩、中野選手のチームスタッフとカワサキの技術サポートチームは、中野選手のNinja ZX-RRのバランスを改善するべく、シャシーとサスペンションのセッティング変更に取りかかる。中野選手はこれから一晩かけて取る対策によって、翌日の予選までには自分のペースは上げられるだろうとコメントしている。
「今日は難しい一日でした。Ninja ZX-RRの特性に合うと思っていたコースでここまで順位を落とした事には本当にがっかりしています。」と中野選手。
「今はこのサーキットで速く走れるラインをたいぶ理解しましたが、今もまだコークスクリューの頂上からコントロールラインまでの区間のライン取りにいくつか問題があります。明日はこの問題に集中したいと思います。」
「でも、今日のもっと大きな問題はバイクのコーナリング性能でした。全く思い通りにいきません。これの影響から全てのコーナーでタイムをロスしています。特にコークスクリューや9コーナーのような低速カーブです。」
「今晩はこの問題に集中してシャシーとサスペンションのセッティングを変更し、コーナー進入時のマシンバランスを改善する必要があります。」
「最初に言いましたが今日は落ち込んでいます。でも、チームが明日の予選までにセッティングの問題を解決してくれる筈です。」
■初日はラグナ・セカの学習に徹したド・ピュニエ
初日総合の17番手タイムはカワサキ・レーシング・チームのランディー・ド・ピュニエが記録した1分25秒651。
ド・ピュニエは初日の2時間のセッションを利用して、初めて走行を経験するラグナ・セカを学習する事に集中している。
この日の午前と午後のフリー走行を通し、ド・ピュニエはラップタイムを1秒改善する事に成功している。ラグナ・セカでの走行が楽しめたという彼は、翌日はさらにタイムを改善する事に自信を示し、曲がりくねったラグナ・セカのレイアウトに隠されたのシークレットラインを攻略する事への意欲を見せている。
「このコースは本当に気に入りました!」とド・ピュニエ。
「午前はラグナ・セカで走るのが初めてでしたし、ここはテクニカルなのでちょっと難しい状況でしたが、午後にはだいぶ良くなりました。」
「今日の2回目のフリー走行ではタイムを1秒縮める事ができましたし、2〜3回のロングランを午後にする事でこのサーキットのテクニカルな部分をかなり良く理解できました。」
「明日はバイクのセッティングも自分のラップタイムも大幅に改善できるようになりたいですね。今日よりも順位をずっと上にしたいです。ここは面白いサーキットですよ。」
「ヨーロッパではここと比較対照になるようなものが見あたりません。でも間違いなくレースも楽しいでしょうし、ここでは力を発揮できるような気がします。」
|
|
|
|
|
|
|
|
|