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2006年7月19日
ラグナ・セカは1988年から1994年の間に6回のGPの舞台となり、その後はGP開催が途絶えていたが、改修工事後の2005年にようやくアメリカGPが再開した。
このサーキットはジェットコースターのようなコースと例えられる事が多い。超高速左コーナーの1コーナーから始まり、高速バトルをしながらコークスクリューまでを一気に駆け上り、そこから最終コーナーおよびホームストレートに向けてのダウンヒルをハイスピードで下る。
ドゥカティー・デスモセディチは最高速度340km/h以上を記録するMotoGPでも有数のトップエンド出力を誇るマシンだが、今週のアメリカGPでは、得意なロングストレートが殆どない、レース中の平均時速が155km/hのねじり曲がったコースで戦わなければならない。
ここでは、ワークス仕様のデスモセディチとブリヂストン・タイヤで戦うドゥカティー・マルボロ・チームと、サテライト仕様のデスモセディチとダンロップ・タイヤで戦うプラマック・ダンティーン・チームの、今週末のアメリカGPに向けてのコメントを紹介する。
■メインストレートのコース幅も拡張
以前のプレビューでお伝えした通り、この1年感のあらたな改修工事もコースレイアウト自体には大きな変更はないが、ランオフエリアの全体的な拡張や一部の勾配が削られた事に加え、縁石などの障害物の配置見直しや、メインストレートのコース幅拡大が安全対策として行われている。
■ドゥカティーもMotoGP新作ムービーのハリウッド・パレードに参加
MotoGPの新作映画であり、日本では東京と大阪の一部の映画館で9月16日より公開される「The Doctor, The Tornado and the Kentucky Kid(邦題はTURN8)」の宣伝イベントとして今週の火曜日に行われたハリウッド・ブルーバードでのMotoGPパレードには、ドゥカティー・マルボロチームのセテ・ジベルナウも参加している。
セテ・ジベルナウはマルボロカラーのドゥカティー749でパレード走行を行い、同時に元GPライダーのランディー・マモラも2シーター仕様のデスモセディチに乗って登場した。
■250ccでの優勝経験を持つカピロッシと、それを観戦していたセテ
ロリス・カピロッシは1993年のアメリカGPにおいて250ccクラスでの優勝経験を持ち、良い思い出のあるサーキットに戻れる事を楽しみにしている。カタルーニャで負った怪我の具合もドイツGPの時以降はさらに良くなったようだ。
改修でさらにコースは良くなっているだろうとカピロッシは語る。
「先週のドイツでの体調は多分85%くらいでしたが、今週のレースではもっと回復していると思います。」とカピロッシ。
「ラグナ・セカに戻ってこれてとても嬉しいです。テクニカルでとてもいいコースですし、安全面向上の為の改修が今回行われましたからさらに良くなったでしょうね。」
「1コーナー周りの段差がなくなってランオフが広げられたと聞いていますし、それにコークスクリューの前の丘の部分も削られたようです。舗装が新しくなったのも嬉しいですね。以前の路面は本当に古くてつるつるでしたから。」
「このサーキットの大部分は大好きですが、特にコークスクリューからコース終端までが好きです。」
「素速い方向転換が必要な場所が多いですから、反応のいいシャシーがラグナ・セカでは必要になります。また、MotoGPバイクには本当にタイトなコースですから、優れたエンジン・コントロールも必要です。」
また、カピロッシのチームメイトのセテ・ジベルナウも同じく93年のアメリカGPには参加しているが、そのときは観客としてだった。ジベルナウは前回のドイツGP終了後にバルセロナの医師の元に戻り、力の入らなくなったという左腕の診察を受けている。
去年のアメリカGPはとても楽しめたとジベルナウはコメントしている。
「初めてラグナ・セカに行ったのは1993年の事ですが、その時は(観客として)GPを見にいったんです。」とジベルナウ。
「レースをしたのは去年が初めてでしたが、本当に楽しめました。雰囲気がいいし、観客の様子も楽しいし、アメリカでの滞在自体も楽しみました。2日間のプラクティスが難しい状況だった事をのぞけば、本当に全てが楽しかったですよ。」
「去年の状態からして自分にとっては難しいコースかもしれませんが、今回の訪問はだいぶ状況が異なると思います。」
「チームは頑張ってくれていますし、今回は楽しめる筈ですが、肩の具合にもよるでしょうね。ドイツでは具体が良くなかったのでバルセロナの担当医師の所に戻りました。ラグナ・セカはタイトで路面のがたつきが激しいコースですので、具合が少しでも良くなる事を祈っています。」
■ホフマン「コークスクリューが大好き」、カルドソ「あんまり覚えてない」
プラマック・ダンティーンチームの2名のライダーも、アメリカGPを心から楽しみにしている。
前回のドイツGPでは、ホームの観衆の前での序盤のリタイアに落胆の色を隠せなかったアレックス・ホフマンも、今週のアメリカGPにはすっかり心を奪われている様子だ。
楽しみで仕方がないとホフマンは語る。
「今回のラウンドはアメリカですから、すごく興奮しますよ。」とホフマン。
「雰囲気が素晴らしいし、まわりの人たちも情熱的ですからね。コースも好きですし、去年のレースにも参加しています。」
「コークスクリューが大好きです!すごい迫力のコーナーですよね。今からあのコースに出てプラクティスを始めるのが待ちきれません。」
「ドイツではリタイアを余儀なくされ運のない状態でしたから、ここではいい結果を残したいです。」
ホフマンのチームメイトであるスペイン人ライダーのホセ・ルイス・カルドソも、ラグナ・セカは今回が初めてではない。改修前の最後のGP開催となった1994年のアメリカGPに、カルドソは250ccのライダーとして出場していた。
コースはあまり覚えていないとカルドソはコメントする。
「ラグナ・セカは1994年に250ccで経験済みです。」とカルドソ。
「あんまり覚えてないというのが正直なところで、ほとんど初めてのサーキットと同じです。バイクも全く違いますからね。」
「もっとポイントが獲得できるように、さらに実力を高めたいと本気で願っています。チームと共に自分のベストを尽くして、いい結果を残してから気分良く休暇期間を迎えたいと思います。」
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