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中野選手「ドイツではトップ6入りを狙う」
インテリマーク編集部
2006年7月14日

MotoGPに参戦するチームやレギュラー・ライダーのうち、ザクセンリンクをホームGPとするのはプラマック・ダンティーンのアレックス・ホフマンと、彼の古巣でもあるカワサキ・レーシング・チームだ。

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またザクセンリンクは、カワサキを初めとするブリヂストン勢にとっては過去の戦績から期待の持てるサーキットであり、昨年はレース開始5周目に大クラッシュして戦列を離れたスズキのジョン・ホプキンスも、悪い記憶に屈する事なくドイツでの好成績を狙っている。

ここでは、カワサキ・レーシング・チーム、プラマック・ダンティーン・チーム、リズラ・スズキのドイツGPに向けてのコメントを紹介する。

■自動車訓練場だった現在のザクセンリンク・サーキット

旧公道サーキットに代わり1996年に設立された現在のザクセンリンク・サーキットだが、コースの運営が開始されたのは一年さかのぼる1995年の事であり、当時は自動車などの運転訓練場として使用されていた。

現在でも、GPなどが開催されていない期間は運転技能や安全運輸の訓練場として使用される事は多いという。

■ホームGPを迎えたカワサキ・レーシング・チーム

カワサキ・レーシング・チームはイギリスGPから約10日間の休みを経て、チームのホーム・グランプリであるドイツGPを本日7月14日から迎える準備を進めている。

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Ninja ZX-RRにとってだけではなく、カワサキのエースライダーである中野真矢選手にとっても、ザクセンリンクサーキットは相性のいいサーキットだ。ヤマハTECH3からの最高峰クラス・デビューイヤーに初めて3位表彰台を獲得したのもこのザクセンリンクだった。

また、中野選手のチームメイトのランディー・ド・ピュニエは、フランスGPオープニングラップの第1シケインで、玉突き衝突により負った背中の怪我の痛みに前戦までは苦しめられていたが、今回のドイツGPまでの短い休暇の間に行ったトレーニングのおかげでやっと痛みから解放され、シーズン後半戦への準備も整ったようだ。

■中野選手「トップ6入りを狙う」

前回のイギリスGPではギアボックスのトラブルに悩まされ、最終的にはエンジントラブルでレースをリタイアするという悔しい結果に終わった中野選手は、得意のザクセンリンクに戻っても油断する事はなく、初日のフリー・プラクティスからコース前半の低速セクションの走り込みに集中し、他のワークスライダーとのレースでの戦いに備える予定だという。

昨年のドイツGPでは6位を獲得している中野選手は、今年もトップ6入りを目指すとコメントしている。

「ザクセンリンクは好きです。自分の好みのコースの1つです。」と中野選手

「ただ、その理由がコースレイアウトなのか、最高峰クラスのルーキーイヤーだった2001年に初めて表彰台に上ったのがここだからなのか、自分でも良くわかりません。」

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「いずれにしてもドイツGPはいつも楽しみです。それにカワサキ・レーシング・チームのホームGPですからね。ザクセンリンクからバイエルン(州)のVohenstraussにあるチームの拠点までは車で2時間しかかかりません。」

「今週はいい結果を期待しています。過去の実績から考えてもトップ6入りは可能な範囲だと思います。」

「1コーナーはこのコースでは少ない抜き所ですが、その後しばらくは低速コーナーが続くので抜いても挽回されてしまいますから、サーキットの最初の区間で最も速く走れるライン取りを見つける必要があります。」

「抜き所が少ないコースですから、ここでは予選結果は重要ですので、土曜日の予選では当然1列目スタートを確保する事が目標です。」

「金曜日から準備を進めるのが楽しみです。チームのホームGPですから、日曜日のレースではチームの為にもいい結果が残したいです。」

■やっと背中の靱帯の痛みから解放されたド・ピュニエ

ランディー・ド・ピュニエの昨年のドイツGPにおける250ccでの成績は6位。ド・ピュニエは昨年の中野選手の成績から、ザクセンリンクがNinja ZX-RRとブリヂストンの特性に適したサーキットだと感じているようだ。

写真「ドニントンから10日間の休みは、ル・マンの1コーナーで転倒した時の怪我を回復させる事に集中しました。」とド・ピュニエ

「ドニントンが終わって、やっとトレーニングを正しく開始する事ができましたから、今週末のドイツには体調が万全の状態で臨めますし、準備も万端ですよ。」

「去年のシンヤは、トップのライダー(バレンティーノ・ロッシ)から5秒未満の差で6位を獲得していますから、Ninja ZX-RRとブリジストンはこのサーキットと相性が良い事が分かります。」

「ザクセンリンクはMotoGPカレンダーの中ではとても短いコースなので、日曜日のレースは30周にも及びますが好きなサーキットです。もしフリー走行と予選の間に全てを上手く進める事ができれば、カワサキ・レーシング・チームのホームGPでいい結果を残す事が可能でしょうね。」

■レギュラー・ライダーの戻ったプラマック・ダンティーン

写真アレックス・ホフマンは、過去2戦で担当したドゥカティー・ワークスのセテ・ジベルナウの代役としてではなく、本来の所属チームであるプラマック・ダンティーン・チームのライダーとしてホームのドイツGPを戦う。ホフマンのドゥカティー代役ライダーとしての成績はオランダが12位、イギリスが13位だった。

現在MotoGPクラスに参戦するレギュラー・メンバーのうち、ドイツをホームGPとするライダーはアレックス・ホフマンだけだ。ホフマンは他のホームGPを迎えたライダー達と同様に、地元ファンの前で今期の最高成績を獲得する事に意欲を示している。

また、ホフマンのチームメイトのホセ・ルイス・カルドソは、カタルーニャと前戦のイギリスGPに続き、彼が良い印象を持つザクセンリンクでも年間ポイントを獲得できる事を望んでいる。

■ホフマン「地元ファンの期待を裏切りたくない」

アレックス・ホフマンは、ダンロップタイヤに最近見られるいくつかの進化が、ホームGPでの良いレース結果につながる事を期待している。

写真「とても興奮してます!ザクセンリンクのレースに対する熱意はいつでも高いですからね!」とホフマン

「コースレイアウトはとても小さくて低速ですから最高のサーキットとは言えませんが、すごく特別で雰囲気がとにかく素晴らしいところです。たくさんのファンの声援を受けてレースをできるのは最高ですよ。それに金曜日から何万人ものファンが押し寄せてバイクレースへの情熱を見せつけてくれます。」

「ザクセンリンクで走るのが今から待ちきれません。自分にとってもチームにとっても特別なレースウイークになるでしょうね。」

「ドゥカティーワークスで走る機会を与えて頂いた事についてですが、改めて自分を信じて下さった方々に感謝を申し上げます。その間にダンロップもいくつか進化があったようですから、それがドイツでのいい結果につながってくれるといいですね。ホームレースでは本当にいい結果が残したいし、自分のファンの期待を裏切りたくありません。」

■ドイツGPに向けて意欲的なカルドソ

プラマック・ダンティーン・チームのホセ・ルイス・カルドソにとって、ザクセンリンク・サーキットは良い印象のあるサーキットだという。

写真「ザクセンリンクにはいい思い出がたくさんあります。ここではいいレースをしてきましたし、大好きなコースです。」とカルドソ

「初日最初のプラクティスが今から待ちきれません。特に前回のレースでは大きな進展がありましたからね。レースウイークがどうなるか今から楽しみですし、いい結果が残したいです。」

「チームとレースウイークを通して頑張るつもりです。」

■ザクセンリンクに向けて楽観的なリズラ・スズキ

高い予選結果と、表彰台まであと一歩というレースでの勢いを見せながら、リズラ・スズキチームはシーズン後半戦に突入する。

写真リズラ・スズキのエースライダーであるジョン・ホプキンスは現在ランキング10位であり、今後も自身初の表彰台を狙いながら、シーズンの終盤までには年間ランキング5位入りを目指している。

また、前回のドニントン・パークではドライ・コンディションで2番グリッドという高い予選での成績を残したクリス・バーミューレンは、初めて訪れるザクセンリンクのトリッキーなコースレイアウトの攻略に向けて、一日も早く学習走行を開始したいと思っているようだ。

リズラ・スズキ・チーム監督であるポール・デニングは、GSV-Rの優れたハンドリング性能はザクセンリンクと相性が良い筈だとコメントしている。

「チームは明るい気持ちでザクセンリンクに向かいますよ。これまでの予選での好成績がレース結果に反映される時が楽しみですからね。」とデニング監督

「リズラ・スズキのマシンが先頭集団で走るのを見られるのは素晴らしい事です。今後さらに良い成績を獲得するためにも、タイヤの耐久性が改善できるように作業を続けていかなければいけません。」

「ブリヂストンは勝利に向けて献身的な努力をしてくれています。彼らにとってザクセンリンクは得意な部類のサーキットですから、今回の私たちは楽観的です。それにGSV-Rの優れたハンドリング性能もコースの特性と相性がいい筈です。」

写真「ジョンにとっては昨年の大クラッシュという悪い記憶のあるサーキットですが、それに関係なくジョンは好成績を狙っていますし、私たちも彼のチャレンジに期待しています。最高のライダーたちはどんなサーキットでも速く走りますが、彼も今やその中の一人です。」

「クリスは今までに一度もザクセンリンクを訪れた事はありませんが、早期にコースレイアウトを攻略して、いいリズムを可能な限り早くつかんでくれると思います。」

「二人とも自分のベストの走りを目指して全力を尽くしますから、スズキ・ドイツとその多くのゲストに最高のショーを見せてくれる事でしょう。」


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