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ドイツGPから全レギュラー・ライダーが復帰
インテリマーク編集部
2006年7月12日

ヨーロッパ3連戦を前回のイギリスGPで終え、約1週間の短い休暇を取ったGPライダーたちは、ドイツのザクセンリンクサーキットに今週の金曜日には戻ってくる。

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■3連戦中に負傷したレギュラーライダーは全員復帰

カタルーニャとアッセン、およびドニントン・パークの3連戦中にレギュラーライダーの5人が骨折等の大怪我を負い、その内の1名であるトニ・エリアスの代役として参加したミッシェル・ファブリツィオまでが右鎖骨をイギリスGPのフリー走行中に骨折するという合計6人の怪我人を出したMotoGPクラスだが、今週のザクセンリンクには3連戦中に欠場したドゥカティーのセテ・ジベルナウとフォルツナ・ホンダのトニ・エリアスが復帰し、レギュラー・ライダー全員が久しぶりに顔を揃える事が決定している。

■鎖骨の骨折が新たに判明したメランドリ

フォルツナ・ホンダのマルコ・メランドリは怪我を負った当日のカタルーニャ以降のアッセンとドニントンのセッションに全て参加し、ドニントンでは3位表彰台を獲得しているが、その後の検査の結果、実は左の肩の脱臼だけではなく右の鎖骨も骨折していた事が判明している。

ここでは1回目のドイツGPプレビューとして、ザクセンリンク・サーキットの特徴、および3連戦で負傷した5人のライダーがそれぞれに所属するチームであるキャメル・ヤマハとフォルツナ・ホンダ、およびドゥカティーの3チームの、ザクセンリンクに向けてのコメントを紹介する。

■ザクセンリンク・サーキットの歴史

ドイツのザクセンリンク・サーキットが初めて世界GPのコースとして使用されたのは1961年の事だが、当時のサーキットは現在のサーキットとはコースレイアウトが全く異なる全長8.6kmの高速サーキットだった。

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旧サーキットは、かつては旧東ドイツにおけるオートバイ・レース産業の中心地として栄えたドレスデンの町の100km南に位置しており、モーター・スポーツに飢えた東ドイツの多くのレースファンを魅了した場所としても知られている。この旧コースは、チェコにあるブルノサーキットとよく似た特徴を持つサーキットだったようだ。

■高速ロングコースだった旧コースとは全く逆の特徴を持つ新コース

死者を出しやすい危険な旧コースは1972年を最後にGPカレンダーから外され、ケムニッツの町の近くに1996年に建設された反時計回りの新コースが1998年からGPに復帰している。新コースは旧コースとは全く異なる3671メートルのショートサーキットとなり、GPカレンダーの中では最も低速のサーキットとして知られている。

ちなみに、1972年の旧コース最後の最高峰クラス優勝者はジャコモ・アゴスティーニだ。

全長約3.7kmという短い全長のザクセンリンクは、自然の地形がほぼそのまま利用され、コース前半に低速コーナーが多い事で知られるサーキットだ。2003年にはダウンヒルの超高速右コーナーが追加されたが、他のサーキットと比較すると全体的なラップタイムはあまり速くない。

■低速すぎたコースレイアウトを高速化する為の改修工事

レーサーの安全を確保する為に、速すぎるレース中の速度を下げようと改修を続ける他のサーキットとは全く異なり、ザクセンリンクだけは毎年レースの速度を上げようとする努力を主催者側は続けている。

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サーキットがGPに復帰した98年当時、最高峰クラスの平均ラップ速度は143km/hだった。改修のあった2000年の平均ラップ速度は150km/h、さらに高速ループが追加された2001年には157km/hが記録されているが、それでも未だにザクセンリンクはGPカレンダーの中で最も遅いサーキットである事には変わりなく、MotoGPバイクは1ラップ中に10%〜15%程度しかマシンのフルパワーを使う事がない。

■ザクセンリンク、一筋縄ではいかないマシンセッティング

この為、レースの勝利に向けて重視されるエンジンパワーは最高速などのトップ・エンド・パワーではなく、ミドル・レンジのパワーだという。

また、ストレートが少ない為に走行中のライダーは殆ど傾いた状態で周回を重ね、タイヤ側面のエッジ部分に重量をかけ続ける事から、バイクのセッティングの全体的なバランスに悪影響を及ぼす事も、他のサーキットと比較して多いようだ。同時に、コース前半に続く低速コーナーの連続には機敏なハンドリング性能も要求される。

ザクセンリンクを攻略する上で、バレンティーノ・ロッシのサスペンション・セッティングを担当するオーリンズのメカニックは、低速コーナーの続く前半セクションでマシン・バランスを維持して走りやすくする事と、高速コーナーのダウンヒルを降りきった時のハード・ブレーキングを意識した上で、いかにフロント・フォークの沈ませ方に余裕を持たせるかについて悩むという。ブレーキングで競り勝つ事の多いバレンティーノ・ロッシにとって、これは非常に大きな問題らしい。

■2005年のザクセンリンクでの勝利記録

2005年の最高峰クラス優勝者はバレンティーノ・ロッシ、2位はセテ・ジベルナウ、3位はニッキー・ヘイデン。

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最高峰クラスにおけるバレンティーノ・ロッシのザクセンリンクでの優勝記録は2002年と2005年の2回のみであり、王者ロッシにとってはあまり得意なサーキットではない事が知られている。

■記録を伸ばすキャメル・ヤマハ勢

今シーズンは序盤からマシンの不調に苦しんだキャメル・ヤマハ勢だが、バレンティーノ・ロッシとコーリン・エドワーズの2名は現在もGP界の記録を更新中だ。

バレンティーノ・ロッシのドニントン・パークでの3位は、自身のGPにおける121回目の表彰台であり、MotoGP殿堂入りを果たしているフィル・リードの表彰台獲得回数と現在並んでいる。これを上回る記録を持つのはジャコモ・アゴスティーニ(159回)とアンヘル・ニエト(139回)の2名のみだ。

GP通算ポイントでは、ロッシはマックス・ビアッジの記録を塗り替えて既に歴代1位に立っている。イギリスGP直後のバレンティーノ・ロッシのGP通算ポイント獲得数は2977であり、仮に今回のドイツでロッシが勝利した場合には、3000ポイントを越える史上初のライダーとなる。

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また、ロッシのチームメイトであるコーリン・エドワーズは、前回のドニントンを6位で終え、自身の連続ポイント獲得記録を30回まで更新した。前々回のアッセンでは優勝目前のチェッカーフラッグを横目にしながら転倒し、危うく連続ポイント記録まで途切れさせる所だったが、幸い再スタートに成功してポイント圏内の13位でチェッカーを受けている。

エドワーズの記録を現在上回るのはミック・ドゥーハン(37回)の1名のみとなったが、エドワーズが欲しいのはポイント獲得の連続回数だけではなくアッセンで逃した優勝だ。

■ロッシ「ドイツは万全の体調で挑む」

オランダGPでの骨折後、一度もレースを欠場しなかったバレンティーノ・ロッシは、現在のポイントリーダーであるニッキー・ヘイデンとの差を35ポイントまで縮める事に成功している。

3連戦中の真ん中で手首と足首を骨折したバレンティーノ・ロッシにとって、3連戦最後のイギリスGPを終えての1週間のオフ期間は、短いながらも怪我の療養期間として非常に有意義なものとなっているようだ。

ロッシにとってザクセンリンクはあまり得意なサーキットとは言えないようだが、昨年のドイツGPではヤマハYZR-M1で優勝を飾っており、それ以外にも2002年のMotoGPクラスと1999年の250ccクラスで優勝している。

ドイツGPには、ほぼ万全な体調で挑めるだろうとロッシは語る。

写真「ザクセンリンクまでには手首の状態を、100%かそれに近い状態まで回復できると思います。」とロッシ。

「自分のリハビリ療法士のマルコ・モンタナーリとコスタ先生の協力で治療を続けていますが、今の回復のペースをそのまま維持したいですね。」

「厳しい3連戦の後、あまり長くはないにしろ今のタイミングで休息が取れて本当に良かったです。イタリアで何日かと残り数日はロンドンの自宅で過ごし、リラックスして友人に会ったりしました。」

「ザクセンリンクで重要なのは、金曜日の午前にピットに入った直後に走り出せるようにして、プラクティスを最大限に活用する事です。ドニントンで抱えたような問題で時間を浪費している暇はありませんし、ヤマハもこのオフウイーク中に間違いなく全力を尽くしてくれていますので、金曜の朝から戦えるレベルになっている筈です。」

「ザクセンリンクは他とはかなり異なるサーキットです。すごく狭くてコースは曲がりくねっています。ただ、去年の自分たちのバイクはあそこで好調だったので、今年も同じようにまた勝てるといいですね。」

■エドワーズ「8耐のマシンは勝てるパッケージ」

昨年のザクセンリンクでの成績は8位だったコーリン・エドワーズは、3連戦の直後に日本に渡り、鈴鹿8時間耐久レース(8耐)の合同テストに2日間参加している。スケジュール的にこの訪日は少々厳しかったようだが、久しぶりの鈴鹿サーキットと、スーパーバイクの乗り味を楽しめたとコーリンは語っている。

また、8耐本番の7月30日には、チームメイトの芳賀紀行選手(現SBKヤマハ・イタリア・チーム)と共に好成績を狙うという。もしエドワーズが今年優勝すれば、自身4度目の8耐制覇となる。

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「長い連戦の後でそのまま日本に直行したのはかなり大変でした。」とエドワーズ。

「でもまた8耐に参加できる事にはすごく興奮してますよ。特にノリ(芳賀選手)と組むのは、前回8耐で組んで優勝してから10年ぶりだからね。」

「先週のテストはスーパーバイクの感じとコースを思い出す事だけでしたが、すごくうまくいきました。かなり戦闘力の高いパッケージを用意してもらったので、ラグナ・セカが終わってからの鈴鹿のレースでは本気で狙っていけるでしょうね。」

「でも、まだまだやる事だらけですよ。それにこの先2週間はまた2回GPがありますし、その内の1回は自分のホームGPです。」

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「ドニントンでは解決できていない問題も多いので、ザクセンリンクはとても重要です。これ以上時間を無駄にはできませんからね。コースの特徴は大きく2つに分かれていて、1つは他のライダーを抜きにくいところ、もう1つは体力的に厳しいところです。身体の左側にすごく力がかかりますし、その時のタイヤへの負担も大きいので左側がオーバーヒートを起こさないような正しいタイヤ選びが大切です。」

「基本的にこのコースレイアウトと相性はとてもいいですよ。それにいつもファンがたくさん来てくれますし、いいレースウイークになると思います。」

■ドゥカティー、セテ・ジベルナウがドイツから復帰

ドゥカティーのレギュラー・ライダー2名がドイツGPでは顔を揃える事になった。

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カタルーニャで胸部を強打し、それが完治しないままの状態で次戦のオランダGPから参戦し、苦痛に顔をゆがめながらも僅かなポイントをつかみ取ったロリス・カピロッシに続き、カタルーニャで鎖骨を骨折して3レースを欠場したセテ・ジベルナウも、今週のドイツGPからレースシーンに復帰する。

■セテ「腹が立つのでレースは見なかった」

ドゥカティーのセテ・ジベルナウは7月10日(月)に最終的な医療検査を受け、ドイツGP出場へのゴーサインを医師からもらっている。欠場中にレースは見なかったとジベルナウはコメントする。

「仕事に戻れるのが楽しみで仕方がありませんよ!」とセテ。

「肩はすごく回復しました。可能な限り一日でも早く体調が戻るようにトレーニングして過ごしましたからね。3レースも欠場する事になり残念ですが、とにかく今はデスモセディチにまた乗りたいだけです。」

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「テレビでレースは見ませんでした。見ても自分が参加していない事に腹が立つだけです。ただ、チームとはずっと連絡を取り合っていました。」

「チームとデシェウス病院を初め、特にミール先生とGinebreda、それに支援して下さった全ての方々に感謝を申し上げます。今回皆さんには本当にお世話になりました。」

「ザクセンリンクはタイトで低速なサーキットです。体力的に負担がかかりますから鎖骨を痛めた状態で乗りやすいサーキットとは言えません。MotoGPと250を比べてもあまりラップタイムに差が出ないくらい低速です。でもサーキット自体は好きですよ。2003年には勝っていますし、去年は2位でしたからいい思い出の場所です。」

「今回は全て上手くいく事を期待しています。肩の怪我がそれほど問題にならないといいですね。」

■カピロッシ「内臓の怪我は完治しにくい」

怪我を負ったカタルーニャ以外のレースは全て出場したロリス・カピロッシは、まだ身体は万全とは言えないようだ。早く万全の体調でバイクに乗りたいとカピロッシは語る。

写真「ザクセンリンクでは80%から90%くらいには体調が回復していて欲しいですね。」とカピロッシ。

「まだ今回も100%の状態は望めません。医者が言うには、全快するまでに怪我から30日から35日はかかるそうです。」

「内臓の怪我というのが問題です。回復に向けて効果的に取り組める事があまりありませんし、痛みを抑える治療もそれほど効果がないんです。早く万全な状態でバイクに乗れるようになりたいですね。」

「ザクセンリンクの最初の部分ですが、MotoGPバイクには狭すぎる(タイト)し低速すぎます。あれはむしろゴーカート向きですよ!」

「その後の6コーナーか7コーナー附近からは最後まで面白いですね。特に12コーナーはとても激しい刺激的なコーナーですよ。11コーナーから3速で立ち上がり、4速から5速に入れて、時速200キロくらいで12コーナーにそのまま飛び込むんです。しかもここはブラインド・コーナーになっていて突然ダウンヒルになり、そこで6速に入れて13コーナーに向かいます。」

■フォルツナ・ホンダ、エリアスはドイツから復帰、メランドリは骨折が発覚

ドゥカティーチームと同じく、レギュラー・ライダーが2名とも重傷を負ってしまったフォルツナ・ホンダチームだが、今週のドイツGPからはトニ・エリアスも復帰する事が決定した。

アッセン初日のフリー・プラクティス1で左肩を骨折し、そのままバルセロナに直行してセテ・ジベルナウの主治医であるミール医師の元で治療を受けたトニ・エリアスは、アッセンTTとイギリスGPの2レースを欠場している。いまだに痛みに苦しむエリアスだが、レースに戻れる事が今は嬉しいようだ。

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またアッセンからレースに復帰していたマルコ・メランドリも、実は鎖骨を骨折していた事が最近の医療検査で発覚している。左肩脱臼の痛みが消えた後は右半身の痛みを訴えていたメランドリだが、彼は2003年に鎖骨を骨折しており、その時に手術を担当した医師による検診を今回受けた所、右肩の付け根附近の鎖骨に複数のひび割れがある事が判明している。

メランドリは骨折から既に3週間以上が経過しており、危機的な状況は過ぎているものの、まだしばらくはその痛みに苦しめられるようだ。グレッシーニチームはこの3連戦中に、代役のミッシェル・ファブリツィオを含めると3名のライダーが骨折した事になる。

■イタリアの拠点に戻らずサーキット間を直接移動するトレーラー

他の多くのチームと同様に、フォルツナ・ホンダチームのトレーラー(パドック施設となるトラック)はチームの拠点に戻らずに直接ドニントンからザクセンリンクに移動している。

レースが終わってからパドックを撤収し、オフィス用のトレーラーがサーキットを出発するまでに要する時間はだいたい3時間らしい。その他にも3台のホスピタリティー用トラックが数時間をかけて移動の準備を整えるが、今回はオフィス用のトレーラーだけが先に出発してザクセンリンクに向かったようだ。

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シーズン中にパドック用のトレーラーは2万5千キロメートルの距離を移動するが、今回のように拠点に戻らずサーキット間を直接移動する事で約5千キロメートルもの移動距離を1年間に節約する事ができるという。

■トレーラーの運転手は元耐久レースのチャンピオン

フォルツナ・ホンダチームのオフィス用トレーラーの運転手を務めるグリエルモ・アンドリーニは、元々は耐久レースのライダーだ。ヨーロッパ500cc選手権で3回の年間タイトル(79年、80年、82年)を獲得しており、さらに現在はトニ・エリアスのメカニックでもある。パリ・ダカール・ラリーでも優勝経験を持つ彼は今回、トレーラーをザクセンリンクに届けてから飛行機で拠点のあるイタリアに戻っている。

尚、トレーラーが直接サーキット間を移動しない場合のスケジュールは、日曜日の夕方に出発して火曜日の夕方までにトレーラーをパドックに到着させ、水曜日の丸一日を使って全ての準備を整え、木曜日の朝からチームが施設を使えるようにするとの事だ。

■まだ右腕を動かすのが辛いメランドリ

3連戦中に怪我を負ったライダー達の中でもかなりの重傷だったマルコ・メランドリは、前回のイギリスGPではロッシとの熾烈な2位争いを演じて3位表彰台を獲得している。今でも医師とは相談中のメランドリだが、前回の表彰台は嬉しかったと語る。

写真「事故からたったの2週間で表彰台に戻れたのが嬉しかったです。」とメランドリ。

「ドニントンでバルセロナの影響を引きずらなかった事は自分でも良くやったなと思います。今も闘志に満ちていますし、自分のレーシング・スピリッツは何も傷ついていない事がわかりました。」

「これから次の2戦は面白いサーキットです。ドイツとアメリカの両方とも激しいレースになると思いますが、全力で戦いたいですね。ザクセンリンクは独特のサーキットですが、テクニカルだから好きですよ。」

「ザクセンはバイクのセッティングが完璧じゃないとダメです。それにライディングにもすごく慎重さが要求され、攻撃的なスロットルのコントロールではうまくいきません。」

「1週間の休みは回復するのにいい時間にはなりました。それと、どうしてこんなに右肩が痛いのか原因を知るきっかけにもなりました。レントゲン検査を受けたら胸骨との接合部分に近い右の鎖骨が骨折している事がわかり、これがアッセンとドニントンで痛みが増した理由です。」

「2003年に鎖骨の手術をしてくれたPorcellini先生とコスタ先生とは今後の物理療法について既に相談済みです。最悪な状況はもう通り過ぎましたが、右腕は可能な限り動かさない方がいいみたいです。」

■トニ・エリアス「痛みは消えないがレースに出たい」

アッセンでの左肩骨折に激痛を訴え、イギリスGPも大事を取って欠場したトニ・エリアスは、今回は痛くてもレースに出たいとコメントした。

写真「家で3週間静養させられましたから、やっと戻ってこれて嬉しいです。」とエリアス。

「肩がすごく痛かったので、厳しい数週間でした。腕を動かす度にひどく痛みますし、横になっても痛いのでしっかり寝て休息することもできません。可能な限り早く復帰したかったので、毎日一日に2回、リハビリ療法士に来てもらいました。」

「痛くて辛い状況になる事はわかっていますが、それでもレースがしたいんです。ザクセンリンクのようなサーキットの場合、肩の痛みがバイクをコントロールするのにどれだけ影響がでるかは分かりません。怪我をした左肩ばかりに負担のかかるレイアウトですから。」

「すごくやる気に満ちあふれてます。怪我から回復した時はいつも気持ちが強くなりますし、僕は毎回そう感じます。」


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