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新開発の手袋と胸部プロテクターでイギリスGPを戦ったロッシ |
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2006年7月4日
イギリスGPよりバレンティーノ・ロッシは、彼のライディングスーツを提供しているダイネーゼ社(Dainese)が新開発した手袋と胸部プロテクターを使用している。
スポーツ用の各種プロテクターで有名なイタリアのダイネーゼ社は、ライディングウェアおよびプロテクターの安全性能を、GPチャンピオン達と共に30年間追求し続けている。
■予期せぬ転倒と骨折
6月22日のオランダGP初日、バレンティーノ・ロッシは午前のフリー・プラクティス1での高速走行中、固すぎる印象のあったタイヤ左側のグリップ力を確認しようとバイクを左側に傾けた途端にスリップし、バイクから空中に高く放り出されて高速でグラベルを跳ねながら地面に何度も叩きつけられた。
この激しい転倒でロッシは右手首と左足首を骨折(ひび)するという重傷を負い、さらには胸部を強打した事から地元の病院に搬送され、午後のフリー・プラクティス2への出場も危ういと事故直後には報道されたが、幸い肋骨などに骨折箇所は見つからず、痛み止めを打ってオランダGPのレースを含む残りのセッションに全て出場した。
■手袋を始めとするウェアの重要性
公道を走るライダーたちにとっても同じだが、ライディング専用の手袋はヘルメットと同様の必須アイテムだ。反射的に手で身体をかばおうとする人間の習性から、転倒時の衝撃で骨折する事はあっても、アスファルトで手の肉や骨を削るような悲惨な事態は殆どの場合に防ぐ事ができる。
■より衝撃に強い新開発の手袋と、胸部を保護するプロテクター
オランダでの胸部打撲と手首の骨折を受け、ロッシは先日のイギリスGPからは、ダイネーゼが開発中であり数シーズン前から非公式テストなどでは装着していた胸部プロテクターと、新開発の手袋をレースウイーク中の全てのセッションで使用していた。
ロッシがイギリスGPで使用した手袋には、現在利用できる最大限の保護レベルを保証できるように、特殊熱加工した形成物が挿入され、バレンティーノ・ロッシが手首を骨折した時に衝撃の大きかった手のひらの外側にも細心の注意が払われている。
特に今回の手袋は、ロッシの傷ついた手首の負担を軽減する意味でも大きな役割を果たしたようだ。クリニカ・モバイルのコスタ医師の協力により、今回ロッシが使用した右手袋は、ヤマハYZR-M1のハンドルをロッシが簡単に握れるような工夫も施されている。
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