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カタルーニャGP予選 1年ぶりのポールポジション
インテリマーク編集部
2006年6月18日

6月17日の土曜日、スペインのカタルーニャ・サーキットでMotoGPの最終予選が行われた。

カタルーニャ・グランプリ2日目のスペイン、モントメロの天気は晴れ。各クラスの予選は全てドライセッションとなり、路面温度は40度以上まで上昇した。

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今回のMotoGPクラス予選で注目されるのは、キャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシが駆るヤマハYZR-M1の仕上がり具合だ。新型シャシーの効果が発揮された前回のムジェロを含め、バレンティーノ・ロッシは予選でのトップタイムを今期は一度も記録していない。

■今期初のポールポジションを狙うロッシとヤマハ

昨年までの傾向としてロッシはこれまで特にポールポジションに拘る事なく、予選で1列目スタートが確保できれば満足というスタイルを保ってきた。しかしながら、2006年は予選タイヤでのマシンの振動という予期せぬトラブルにシーズン序盤から見舞われ、決勝は3列目スタートが精一杯となり苦しい1コーナー争いをフランスGPまでは強いられてきた。

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キャメル・ヤマハのワークスバイクであるYZR-M1に新型シャシーが投入されてから今回のカタルーニャは3回目のグランプリとなる。レースタイヤでのチャタリング問題が解消され始めたのは初回投入のフランスGPから証明されたが、その時のスターティング・グリッドは3列目であり、予選タイヤなどのハイグリップ・タイヤ使用時の振動問題解消は達成できていなかった。

前回のイタリアGPではついに1列目3番グリッドに戻ってきたロッシだが、母国GPでポール・ポジションを飾れなかったロッシはマシンの予選タイヤでの問題解消度合いに直接的なコメントをする事を控えている。

誰よりもバレンティーノ・ロッシ本人が今期のGPでの初のポールポジションを獲得する日を待ち望んでいる事は間違いない。今回のカタールニャの高い路面温度で、ミシュランのハイグリップタイヤを使用したロッシがポールポジションを獲得する事があれば、これはロッシの言葉を待つまでもなく、ファクトリー仕様のヤマハYZR-M1が復活を遂げたと言っても問題はないだろう。

■堅実な元チャンピオン親子のGPへの「復帰」

写真また、今回ロッシの予選成績以外に注目すべきはチーム・ロバーツの走りだ。ムジェロのテストで滅多なことで本人は口にしない「マシンは100%の状態」というコメントを残したケニー・ロバーツ・ジュニアは、初日のタイムでバレンティーノ・ロッシのトップタイムと殆ど変わらない僅差の2番手タイムを記録している。

2001年に最高峰クラスチャンピオンの座をバレンティーノ・ロッシに奪われて以来、スズキGPマシンの4スト化過渡期の苦しみを請け負う形となったジュニアは、昨年はすっかりGPへのモチベーションさえ低下していたと言われている。しかしながら、ホンダのエンジンパワーを獲得した今年のチーム・ロバーツに移籍後の彼は、2000年当時と同様に堅実且つ実力派のライダーだ。

尚、父であるケニー・ロバーツ・シニアの運営するチーム・ロバーツは、現在とはチームの状況も参戦の意味合いも大きく異なるものだが、元々は最高峰クラス500ccで90年から92年の間に3連覇を達成している名門チームだ。近年は様々な事情からエンジンに恵まれず、悪い意味で別カテゴリーのような地位に甘んじていたが、念願だった最高のライダーとエンジンを同時に手に入れた今年のキング・ケニーがGP界を騒がせない筈はない。

■小排気量クラスの最終予選結果

カタルーニャ・グランプリ2日目となるこの日の午後、125ccクラスと250ccクラスの最終予選が行われている。

125cc最終予選結果、小山選手は骨折しレースは欠場へ

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125ccの1列目、ポールポジションを獲得したのはマステルMVAアスパルのアルバロ・バウティスタ。バウティスタは初日の予選ではマシンの不調と不幸なタイミングでの天候状況の変化から36番手という順位に甘んじたが、今年絶好調のポイントリーダーは2度目の地元スペインで難なくトップタイムをマークした。

写真2番グリッドはKTMのミカ・カリオ3番グリッドはマルチメディア・レーシングに所属する地元スペインのパブロ・ニエト4番グリッドはマステルMVAアスパルのエクトル・ファウベルが獲得した。

マラグーティの小山知良選手は予選の大半を上位で過ごし、予選終了10分前には2番手タイムを記録して今回投入された新エンジンへの期待が高まったが、その直後にブレーキをミスしたスペイン人のライダーに追突されて転倒し、左手首を2ヶ所骨折する重傷を負ってしまった。最終的に予選順位は15番グリッドとなったが、翌日のレースへの欠場はすでに決定している。

250cc最終予選結果

250ccの1列目、ポールポジションは初優勝を狙う今期のポイントリーダー、ヒューマンゲスト・ホンダのアンドレア・ドヴィツィオーゾ

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2番グリッドはフォルツナ・アプリリアに所属する地元スペインのホルヘ・ロレンソ3番グリッドは骨折で欠場中のエクトル・ファウベルの代役として参戦中の、今期はアプリリアの開発ライダーとして活躍しているアレックス・デボン4番グリッドは予選終盤に1列目のポジションを獲得したマステルMVAアスパルのアレックス・デ・アンジェリス

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2列目5番グリッドはKTMの青山博一選手6番グリッドはその弟のレプソル・ホンダのルーキーである青山周平選手、7番グリッドはチーム・トースのロベルト・ロカテリ、8番グリッドはカルディオンABモーターのヤコブ・シュムルツが獲得した。

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ヒューマンゲスト・ホンダに所属する現在ランキング3位の高橋裕紀選手は6位につけていた予選終了の5分前に転倒し、再度コースに戻る事なく9番グリッドまで順位を落としている。

■MotoGPクラスの予選状況

MotoGPクラスの予選は眩しい陽射しの下、気温は28度、路面温度46度、湿度20%の中で完全なドライセッションとして行われた。

予選開始から10分間、トップは目まぐるしく入れ替わり、ドゥカティーのロリス・カピロッシとセテ・ジベルナウ、リズラ・スズキのジョン・ホプキンス、ホンダLCRのケーシー・ストーナーが1分43秒台の中でタイムテーブルの先頭を争った。

15分が経過し、トップにはレプソル・ホンダのダニ・ペドロサが浮上。タイムは1分43秒294。

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すぐにチームメイトのニッキー・ヘイデンがこのタイムを更新するが、直後にキャメルヤマハのバレンティーノ・ロッシが1分43秒067を記録してトップに立つ。この後ロッシはコーナーを曲がりきれずにグラベルに直行するがマシンの転倒は免れた。

■中野選手がトップタイムを維持

20分が経過してペドロサが1分42秒926を記録して再びトップに立つと、カワサキの中野真矢選手が1分42秒806のタイムでこれを更新。バレンティーノ・ロッシがハイペースでコントロールラインに戻るが中野選手のタイムには0.12秒届かず2番手につける。

30分の予選折り返し時点の順位はトップに中野選手、2番手にロッシ、3番手にペドロサ、4番手にストーナー、5番手にカワサキのランディー・ド・ピュニエ、6番手にヘイデン、7番手にキャメル・ヤマハのコーリン・エドワーズ、8番手にチーム・ロバーツのケニー・ロバーツ・ジュニア、9番手にホプキンス、10番手にジベルナウ、11番手にカピロッシ、12番手にリズラ・スズキのクリス・バーミューレン、13番手にTECH3ヤマハのカルロス・チェカ、14番手にフォルツナ・ホンダのマルコ・メランドリ、15番手にフォルツナ・ホンダのトニ・エリアス、16番手にコニカミノルタ・ホンダの玉田誠選手が続いた。

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この時に1分42秒台を記録していたのは先頭の中野選手からから4番手のカピロッシまで。1分43秒台は5番手のド・ピュニエから14番手のマルコメランドリ。15番手からは1分44秒台。

■レースタイヤで好調なド・ピュニエ

残り22分、ド・ピュニエがチームメイトの中野選手のタイムを更新して先頭に立ったが、瞬時に中野選手がこれを抜き返し再びトップに立つ。タイムは1分42秒632。

残り17分、ホプキンスが中野選手のタイムを上回る1分42秒378を記録しトップに。

残り15分、ストーナーとド・ピュニエが2番手と3番手につけ、中野選手は4番手に。玉田選手は1分43秒756を記録して13番手に浮上。

残り11分、ロッシが昨年のジベルナウのポールタイムを更新する1分42秒264のトップタイムをマーク。ケニー・ロバーツ・ジュニアは1分42秒586を記録して4番手に浮上。

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残り10分、タイムテーブルは先頭からロッシ、ホプキンス、中野選手、ロバーツ・ジュニア、ストーナー、ド・ピュニエ、エドワーズ、エリアス、ペドロサが続く。

メランドリが1分42秒548を記録して3番手となり、中野選手は4番手タイムに後退。

■ロッシが余裕の41秒台に突入!

残り6分、ロッシが史上初の41秒台となる1分41秒855のトップタイムをマーク。これに続いてニッキー・ヘイデンが1分42秒368の2番手タイムを記録したが、その直後に中野選手が1分42秒307でこれを上回りロッシに続く2番手に。

残り4分、ロッシはタイヤを交換して再び出走。

残り3分、この時5番手につけていたマルコ・メランドリが左コーナーで転倒しグラベルに飛び込んだ。ライダーに怪我はないがメランドリのタイムアタックはここで終了。

■ホッパーとジュニア、元チームメイトがフロントローを確保

残り1分、スズキのジョン・ホプキンスがロッシに続く二人目の41秒台となる1分41秒984を記録し2番手に浮上。

写真ここでケニー・ロバーツ・ジュニアは1分42秒055の3番手タイムを記録。ロリス・カピロッシはこれに続く1分42秒247で4番手に。

残り0秒、各ライダーがコントロールラインに戻る中、スズキのクリス・バーミューレンが1分42秒211を記録して4番手に浮上。またこの直後、中野選手はカピロッシのタイムを上回る1分42秒216で5番手となり、ここで予選は終了した。

ジョン・ホプキンスは最終ラップではさらに上のタイムを狙っていたが、ホプキンスの親友のアレックス・ホフマンが最終アタック中に転倒した事からイエローフラッグが提示され、自身初のポールポジション獲得にはならなかった。

11番手に終わったダニ・ペドロサは、コーナーを抜けた直後に怒りに拳を振り下ろしながらコントロールラインに戻る。

■ロッシ、1年ぶりにポールポジションへ復帰

写真結果的に、カタルーニャの予選を余裕で制してポールポジションを獲得したのはキャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ。昨年のドニントンパーク以来となる1番グリッドを持って完全なる復調をアピールし、笑顔を隠しきれないロッシ。

2番グリッドを獲得したのはリズラ・スズキのジョン・ホプキンス3番グリッドはチームロバーツに取って久しぶりの1列目スタートを確保したケニー・ロバーツ・ジュニア

2列目4番グリッドはリズラ・スズキのMotoGPルーキーであるクリス・バーミューレン。5番グリッドはカワサキの中野真矢選手、6番グリッドはドゥカティーのロリス・カピロッシ。

コニカミノルタ・ホンダの玉田誠選手は、ダンロップ勢4人のライダーより一つ手前の15番グリッドから、翌日の決勝をスタートする事になった。しかしながら、タイム差で見ればトップのロッシとの差は約1秒しかなく、コニカミノルタ・ホンダ・チームはレースに向けて前向きな姿勢を崩してはいない。

■各ライダーのコメント

以下に決勝グリッド順に各ライダーの状況とコメントを示す。

■1列目

ポールポジション)バレンティーノ・ロッシ ITA キャメル・ヤマハ 1分41秒855

2005年のイギリスGP以来となるほぼ1年ぶりのポールポジションを獲得し、バレンティーノ・ロッシは歓喜の声を上げている。前日のフリー走行から好タイムをマークし、レースに向けての準備をほぼ整えたロッシは、今回の午後には久しぶりに予選でのタイムアタックのみに集中する事ができたようだ。

写真「もう本当に最高です。長い間ポールが取れていませんでしたから本当に大満足です。」とロッシ。

「バイクの調子はこのレースウイークを通してとてもいいです。ヤマハとチームのエンジニア全員に『ありがとう』と声を大にして言いたいですね。みんなは新しいシャシーを調整するのに必死でしたし、この短い時間でよくここまでに仕上げてくれたと思います。」

「昨日は通常の仕事ができるようになったと言いましたが、実際に今日は予選タイヤにあわせたセッティング作業だけに集中する事ができました。お陰でセッションの最後には凄く速いタイムを出せています。」

「こんなに嬉しかった事は長い間ありませんでした。それにここは走って面白いコースですからこのサーキットでマシンを改善できるなんて自分にとって最高でした。」

「何人か手強いライダーはいますが、ここのファンの前に来るときはいつも特別な感情を持ちます。いつも凄く良くしてくれるファンの為に明日は最高のショーを見せますよ。」

2番グリッド)ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ 1分41秒984

ジョン・ホプキンスはロッシと僅差の0.129秒で2番グリッドを確保したが、実は最後のアタック中にイエローフラッグが振られなければ彼にとって初のポールポジションを獲得していたかもしれない。

この日の午前中、ホプキンスはレース用のセッティングに集中しており、翌日の厳しいレースに備えたようだ。

「そりゃあ『今日の結果には不満です』とは言えないでしょう!」とホッパー。

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「ブリヂストンとは必死に頑張りましたし、スズキもこれに応えてくれました。特に去年ここにいた頃から頑張りましたね。」

「レースタイヤについては自分たちに出来る限りの事を全てやりましたし、状況もそんなに悪くないです。明日は全てにおいて白熱した激しいレースになりそうですが、自分とタイヤとマシンから全ての力を出し切るつもりです。」

「今回は1列目に来たいと思ってたので、スタートしたらあとはただ行けるとこまで行くだけです。午後に予選タイヤに履き替えた時には脳みそ空っぽにして何も考えずにコースに出て、行けるとこまで行っただけだしね!」

「運良く1列目かと思いきやポールポジションと殆ど同じタイムですよ。これから次の2〜3レースでも絶対に全力で頑張ってみせます。」

3番グリッド)ケニー・ロバーツJr USA チーム・ロバーツ 1分42秒055

イタリアのロードレースサイトであるGPoneが伝える所によると、来年のチーム・ロバーツは2名体制にするとロバーツ・シニアはコメントしたようだ。

チーム・ロバーツとして初めての1列目スタートを獲得したケニー・ロバーツ・ジュニアは、トルコGPでも漏らしていたように、セカンド・ライダーがいればもっと改善は早く進んでいただろうと今回もコメントしている。

「チームにとって凄くいい結果になりましたね。自分が残り数分で走り始めた時には周りに誰もいませんでしたし、前方には走行の目安になるライダーが数人見えていました。」とジュニア。

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「計測用のタイマーがあまりあてにならないので、ピットに戻るまで自分のラップタイムがわかりませんでした。ムジェロの時に近い状態です。レース翌日の月曜日のテストでは多くの事を学びましたし、今回はここでその結果を反映しました。」

「もしチームにセカンド・ライダーがいれば、ここ何週間かで行った改善作業はもっと早く進んでいたでしょうね。」

「昨日の雨には作業を邪魔されましたが、いいベースセッティングを見つける事は問題なくできましたので、中国でアドバイスをくれたホンダと自分たちの設計チームには感謝しています。」

「明日は凄く速いペースでレースを走る自信がありますよ。シャシーは自分の望み通りの挙動を見せますしエンジンも強力です。タイヤもいいし、サスペンションのセッティングもこれ以上は改善できないレベルです。」

■2列目

4番グリッド)クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキ 1分42秒211

翌日の決勝グリッドで、クリスはチームメイトの真後ろとなる2列目からスタートする。彼にとって今回の予選結果はトルコGPのポールポジションに次ぐ高順位であり、ドライでの予選では今回が最高位だ。

この日の午前中、バーミューレンはレース用のセッティング、ブリヂストンタイヤの選択、およびレースシミュレーションを行っている。

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「午後の調子は良かったですね。」とクリス。

「今日はバイクのセッティングをたくさん変更しました。午前に多くの周回数を走って色々勉強できましたし、凄く安定して走れたんです。午後には19周回走りましたが最終ラップはかなり速かったですよ。」

「予選タイヤでは劇的にタイムが上がりました。あともうちょっとで1列目でしたが、それは次回にまた挑戦します!」

5番グリッド)中野真矢 JPN カワサキ・レーシング 1分42秒216

初日は納得のいくマシンのバランスが得られず、ブレーキング時に不安定となるマシンの挙動に苦しめられた中野選手だが、スタッフの夜通しの作業により2日目のマシンの状態は大きく改善されていたようだ。

レースタイヤで走った予選の前半に5番手のポジションを確保していた事は、翌日のレースへの自信に繋がったと中野選手は語る。

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「温度は機能よりもかなり高かったですね。お陰でグリップは減りましたが、バイクの調子はとても良かったです。」と中野選手。

「今日はバイクのバランスをさらに良くする為にサスペンションを調整しました。同時にギアレシオもこのサーキットにあうように変更し、レブリミットを上げたエンジンのパワーを有効活用できるようにしてあります。」

「変更自体は小さなものですが効果には期待が持てました。レースタイヤで出したタイムが予選中の大半をトップ5以内につけていましたからね。ラップタイムも凄く安定していますし、最後に予選タイヤで出したタイムよりもそっちのが今後に重要です。」

「いずれにしろ、5番グリッドはそんなに悪くありません。今日の2回の走行を終えて明日のレースにもっと自信が持てるようになりました。」

6番グリッド)ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティー・マルボロ 1分42秒247

最終ラップがあまりうまくいかなかった中での2列目スタートは悪い結果ではないと、ロリス・カピロッシはコメントする。

「今日の最後のタイムアタックでの状況を思えば、よく6番グリッドが取れたと思います。」とカピロッシ。

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「6番グリッドは2列目ですからそんなに悪いポジションではありません。バイクのセッティングはまだ続けますが、いつもよりは難しい状況ですね。その結果激しくプッシュせざるを得なくなるのでミスを誘発し易いです。」

「他のブリヂストン勢の中には自分たちより速いバイクもありますので、自分たちもまだ改善はできると思っています。予選での結果には満足できませんが、ここまで頑張った作業の内容には満足しています。」

「今日の午前の18周をレースタイヤで走ったのは自分だけですが、ラップタイムは凄く良かったです。ブリヂストンはこのサーキットでも大きく進化しましたね。今日のベストラップも去年だったらポールポジションですよ。午前はレースのペースで走りましたが、これも去年なら表彰台です。」

「去年は最悪の状態でしたので間違いなく今年は全てが進化していますが、まだもう少し何かするべき事が今もあります。いずれにしろ、自分たちに自信を持たなければいけませんし、いつも通り前向きです。明日もチェッカーを受けるまでは100%を出し切って走りますよ。」

■3列目

7番グリッド)ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ 1分42秒305

ニッキー・ヘイデンは初日の順位を3つ上げる事に成功し、予選では7番グリッドを獲得した。レースタイヤでのタイムに自信を示すニッキーは、翌日のレースに向けて、さらにマシンの改善作業を続けるようだ。

「午後はレースタイヤではいい調子でした。」とニッキー。

「トップのタイムには近づきましたが、レースで戦えるレベルになるにはもう少し作業が要ります。今日はシルクの肌触りのようにスムーズな一日ってわけにはいきませんでしたからね。」

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「午前はバックストレート・エンドでバイクを傾けた時にブレーキをミスして軽く転倒するまでは凄く好調でした。ちょっと熱くなっててプッシュしすぎましたね。完全に自分の人為的なミスで作業のペースを少し下げる事になってしまいました。あと、リアタイヤが少し熱を持ちすぎるのが心配です。タイヤ選択をもう少し考えなきゃいけませんね。」

「予選はあんまり良くありませんでした。最後のタイムアタックは速いペースで走れてたんですが、最終コーナーで一人に前をふさがれてしまい、それに完全にはまって1列目を逃しました。でもレースは全力で臨みますよ。」

8番グリッド)ケーシー・ストーナー AUS ホンダLCR 1分42秒344

午前のフリー・プラクティスではトップタイムをマークしていたケーシー・ストーナーは、翌日のレースへの自信を示している。予選結果が3列目に終わった事など特に気にする様子もないようだ。

ストーナーが予選で記録した1分42秒344の記録は、彼がレースタイヤで今回記録したタイムと僅か0.1秒しか違わない。

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「今日はリラックスしています。トップからのタイム差もあまりありませんので予選の結果は気になりません。レース用のセッティングは最強ですからね。」

「予選タイヤではあまりいい感触が掴めませんでしたが、レースになればすぐに順位は挽回できると思います。リアまわりを大きく改善できましたし、レース用のセッティングでリアのグリップが凄く得られるようになりました。」

「レースでは標準の16.5インチタイヤをフロントに使う予定です。昨日試した新しいフロントタイヤはブレーキングで不安定ですし、標準タイヤの方がコーナーの中間部分でいい感触が得られるんです。」

9番グリッド)マルコ・メランドリ ITA フォルツナ・ホンダ 1分42秒492

この日マルコ・メランドリは、いくつか種類の異なるミシュランタイヤのコンパウンドをテストしている。

予選タイヤでの調子が良かっただけに、セッション終盤でのクラッシュが残念だとメランドリはコメントした。

「今日はあまり楽な日じゃなかったですね。」とメランドリ。

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「午後にはリアまわりの感触を改善できて、予選タイヤでいいタイムを出す事ができました。さらにタイムを上げようとして残念ながら転んでしまいましたけどね。」

「ここのサーキットは好きですし、明日もまた凄いレースになるでしょうから今から楽しみです。まだいい走りを見せるチャンスはありますので、ベストを尽くすつもりです。」

「セッティングは見つかっています。レースではいいバトルができると思います。」

■4列目

10番グリッド)ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ・レーシング 1分42秒620

チームメイトの中野選手と同様に予選前半のレースタイヤによる争いはトップ5以内につけていたが、最終的に9番グリッドスタートに終わった事をランディー・ド・ピュニエは悔しがっている。しかしながら、マシンの仕上がりには自信を示しており、レースへの期待は高まったようだ。

「予選の最終的な結果には少しがっかりしています。」とド・ピュニエ。

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「最後のタイムアタックに入る前に少しブレーキに問題が出てしまい、予選タイヤを有効に活用する事ができませんでした。少なくとも決勝グリッドをもう1列前にする自信はあったので凄く残念です。」

「期待が持てるのは、今回バイクに少し変更を加えたところ凄く乗りやすくなった事です。ストレートでスロットルを早めに開けてもホイールがスピンしなくなりました。」

「今日の午後はレースタイヤでいい走りができてトップ5以内に入っていました。もし明日のレースの気象条件が今日と似ていたら他との競争力は高いと思いますよ。今日の成果には全体的に満足でていますし、明日のレースが楽しみです。」

11番グリッド)ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ 1分42秒648

初日に2番手タイムを記録し、レースタイヤでの走行ペースには自信を見せるダニ・ペドロサだが、2日目の予選は走行計画に失敗し、たった2度の予選タイヤでのタイムアタックにクリアラップを取る事ができなかった。

写真「自分のチームはレースウイークの最初からいい仕事をしてくれました。」とペドロサ。

「予選以外のセッションでは安定した速いペースを維持できましたが、残念ながら予選タイヤを使うタイミングにいい計画を立てられなかったので、セッションの終盤は渋滞状態に巻き込まれてしまいました。」

「タイムアタックをする為のウォームアップ周回をしている間、多くのライダーは僕が戻ってくるのを待っていました。僕がアタックを始めたら、1コーナーでタイムアタックを終えた4人のライダーがコースの真ん中でスローダウンしたんです。これで、いいタイムを出す事はできなくなりました。」

「結局11番グリッドになりましたから、明日の事を考えなきゃいけません。スタートを絶対に成功させたいし、今はいいレースをする上でこれが一番重要です。」

「ホームのレースで後方からのスタートになり本当にがっかりです。でもレース用のセッティングには自信がありますから、明日はペースを維持できるように注意を払いたいと思います。」

12番グリッド)コーリン・エドワーズ USA キャメル・ヤマハ 1分42秒655

この日エドワーズは自分の2台のマシンのシャシーセッティングを行い、午前中はレースタイヤで4番手タイムを記録する好調さを見せたが、午後に変更したセッティングは予選用ソフトタイヤとの相性が悪く、終盤のタイムアタックに悪い影響を及ぼしたようだ。

「最近は予選で全く運がないみたいです。」とエドワーズ。

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「新型シャシーの調整にまだ十分な時間が取れていない事が原因ですが、残念な事にソフトタイヤを履いたらフロントがガクガクし続けて全然プッシュできなくなり、ペースが落ちてこのグリッド位置になりました。」

「また、あまり大きな変更ではありませんが、ほんの1ミリ程度なんですけどセッティングの変更を2〜3箇所に施していました。グリップが余分に得られるように今朝考えた方法でしたが、どうやらこれが極端にフロントまわりに負担をかける結果になったようです。」

「明日は少しセッティングを戻しますので、間違いなくレースはうまく行きますよ!」

■5列目

13番グリッド)セテ・ジベルナウ SPA ドゥカティー・マルボロ 1分42秒712

今回は5列目スタートとなったセテ・ジベルナウだが、翌日のレースに向けてデータを分析する事で、明日のレースまでにはマシンのセッティングを改善する自信があるとジベルナウは語る。

「後方のグリッドからスタートするとレースは難しくなりますね。」とセテ。

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「今更グリッドについて考えても仕方ありませんが、レースに向けてはまだ何かやれる事がある筈です。ラップタイムはみんなとても僅差ですから、スタートを成功させていいラップタイムを維持できれば何とかなるような気がしています。厳しい事には違いありませんけどね。」

「これから作業に集中してウォームアップに向けて頑張ります。チームと自分で改善できる範囲はまだ多く残っていると思いますし、それ以外に何かできる事がないかも考えてみます。今日の午前はあまり多くの事を試していません。やりたい事のほんの一握りだけでした。」

「ここは自分のホームですからいつもより厳しく感じますね。周りの事が良く分かってこのサーキットも好きなのにバイクの感触がまだ良くないんです。自分の望む形でコーナーに飛び込めないのはバイクのバランスが原因だと思いますので、まだできる事はありますよ。」

「コーナーの飛び込みが良くないので脱出もうまくいかないんです。明日の予報は雨みたいですがドライでレースがしたいので外れて欲しいですね。」

14番グリッド)トニ・エリアス SPA フォルツナ・ホンダ 1分42秒853

トニ・エリアスはレースウイーク中に収集したデータを分析し、翌日のレースに向けての最後のセッティングを行うようだ。

「今日は一日を通していい仕事ができました。」とエリアス。

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「データはたくさん収集しましたので、これから分析して結果を反映できるようにします。明日のレースで上位に食い込むにはこれ以外に方法がありませんからね。」

「まだトラクションの問題は抱えていますが、観客の熱狂的な応援がきっと解決してくれますよ!スタートに力を注いで可能な限り順位を挽回したいと思います。」

「母国のファンの前でレースするのが本当に楽しみです。」

15番グリッド)玉田誠 JPN コニカ・ミノルタ・ホンダ 1分42秒869

玉田選手は今回の予選でダンロップ勢以外のライダーの最後尾という結果に終わったが、チーム責任者のジャンルカ・モンティロンは「ほぼ1秒のタイム差の中に15人がひしめいており、他との差はないに等しい。明日の朝はマコトがトップ集団と戦えるようにさらにマシンを改善する。」と前向きなコメントを発表している。

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玉田選手は今回の結果に落胆しており、午後はリアタイヤの挙動に苦しめられたと語る。

「カタルーニャGPでこの予選順位は喜べませんよ。」と玉田選手。

「午前は昨日抱えていた課題を完全にクリアしたんですが、午後には路面温度が高くなり、リアのグリップに問題が出てしまいました。」

「一番の問題は加速するとリアの挙動が暴れて効率的に前に出られない事です。」

■6列目

16番グリッド)カルロス・チェカ SPA TECH3ヤマハ 1分43秒606

この日、カルロス・チェカはダンロップのレースタイヤで決勝の70%の距離をを走行し、その耐久性の改善状況に自信を示したが、予選タイヤについては期待外れな結果に終わった事をコメントし、今後も作業が必要な事を説明した。

「今回のレースタイヤは今までのどのタイヤよりも耐久性が改善されており、午後の予選中にレースの距離の70%を走っても持久力を保つ事ができました。」とチェカ。

「これは大変に期待の持てる結果です。しかしながら、予選タイヤの性能については全くがっかりです。予選タイヤについても昨日試したレースタイヤと同様に、ずっと同じ回数テストを繰り返してきた筈です。昨日は既に11回目のテストですから、少なくともあと1秒は速くなっているべきです。」

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「レースタイヤでは1分44秒台が出せますが、これが今の自分たちに可能なレースでのペースです。もしスタートに成功して、この二日間に改善したラップタイムをペースに反映できれば、明日はいいレースができるでしょう。今日のペースはこれまでに比べて最高でしたし、一貫してタイムを維持できましたたので、明日は近いタイムのライダーたちとバトルをするのが楽しみです。」

「予選では3つのタイヤをテストしましたがどれもダメでした。これについてはまだ作業を続ける必要があります。この状況でイライラする事は問題を把握する上で得策とは言えません。」

「今回見つけたレースタイヤはグリップがよく得られたので、もう少しセッティングを色々試してみます。全員がレースタイヤでタイムアタックをしている時にトップと1.2秒差しか開かなかった事は自分達にとって朗報です。ただ、予選タイヤについてはもっと改善しなければいけませんし、それができればグリッド順位をもっと集団の中で戦える位置に上げられると思います。」

17番グリッド)アレックス・ホフマン GER プラマック・ダンティーン 1分44秒626

この日の路面温度の上昇により予選タイヤに若干苦しんだというアレックス・ホフマンは、予選最後のタイムアタック中に転倒している。

「今日の目標はフロントまわりの信頼性を高める事でした。」とホフマン。

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「セッション序盤は悪くなかったのですが、路面温度が高かったのでレースタイヤに少し問題が出てしまいました。」

「終盤は3つの似たタイプの予選タイヤを使ってみました。2番目に使ったタイヤは悪くない感触だったので、さらにタイムを出そうしたら第4コーナーで転倒しました。運良く怪我は全くありません。」

「良い感触があっただけに凄く残念です。もっと速く走ろうと思ったら限界の挙動を一切見せないままフロントが滑って転びました。」

「でもレースへの準備はできています。もう少しリズムが掴めれば他のライダーにもっと近づけるでしょうが、今の段階では十分ではありません。もっと速く走りたいです。」

18番グリッド)ジェームス・エリソン GBR TECH3ヤマハ 1分44秒727

ジェームス・エリソンもチームメイトのカルロス・チェカと同様にダンロップのレースタイヤの改善状況は認めたものの、予選タイヤについての不満をもらしている。

写真「今日は少なくとも最高と言える日じゃないですね。」とエリソン。

「カルロスと同様に自分たちもレースタイヤの持久力は確認しましたが、本当に自分たちの予選タイヤが全く使い物にならない事にはイライラしてきます。順位はガタ落ちになりますからね。」

「今はいいペースを保てていますし、レース距離を走りきる事についての問題はほぼ解決された事を理解しています。ダンロップと一緒にハードワークをこなしながら解決策を見つけ、その結果が今のタイヤに反映されました。」

「それと同時にシャシーに関するいくつかの改善策も見つけたので、だいぶ自分の走りたいように乗れるバイクにもなりました。ここ数戦は自信を持ってスライドしながら方向転換もできます。」

「ここまでに殆どレースと同じ距離を走り込みましたので、いい結果に繋がる筈です。」

■7列目

19番グリッド)ホセ・ルイス・カルドソ SPA プラマック・ダンティーン 1分45秒562

午前中に掴めていたバイクの良い感触が午後には無くなったとするホセ・ルイス・カルドソは、その原因が路面温度の上昇によるものかどうか今一つ分からないらしい。

写真「結果には満足できません。」とカルドソ。

「今朝のフリー走行はペースも安定して調子よく走れたのですが、午後の予選では全然ダメでした。バイクが暴れまくって午前のような感じが全く掴めません。路面温度が高かったのは誰にとっても同じなので、それが原因かどうかは良くわかりません。」

「セッションの終盤には予選タイヤを試しましたが、耐久性が低くて1周を持たせる事ができないのでタイムは上がりませんでした。」

「明日はもっと気象条件が良くなるといいですね。今回は地元の人たちの前で走るのでいい結果が残したいし、誰もがっかりさせたくないんです。」


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