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2006年6月13日
ダンロップタイヤへの批判ともとれる発言が相継ぐプラマック・ランディーンチームだが、今週のカタルーニャ戦は彼らのチームの本拠地であるスペインだ。
前回のイタリア戦はメインスポンサーであるプラマックにとってのホーム・グランプリであり、レース前にダンティーン・チームは「スポンサーの前で良い結果を取りたい」と呪文のようにチームの公式リリースで繰り返したが、レースはアレックス・ホフマンのリタイアとホセ・ルイス・カルドソの最後尾フィニッシュという残念な結果に終わっている。
■タイヤに不満を示すダンティーン・チーム
スポンサーの目の前での敗退にチームオーナー兼監督を務めるルイス・ダンティーンはTECH3と同等のタイヤを供給しない限りダンロップへの法的処置を辞さないと発言したが、イタリアのレースではTECH3ヤマハチームもダンロップタイヤへの不満を漏らしており、TECH3とダンティーンチームに同じタイヤが供給される事が、ルイス・ダンティーンの望む根本的な解決策とは言えない状況にある。
つけ加えておくが、それぞれのチームのタイヤ品質が現在異なるという証拠はどこにもなく、ダンロップタイヤもそのような事実を認めてはいないようだ。本当にダンティーンが法的な解決策に乗り出す事があれば、その辺の事実関係は明らかになるのかもしれない。
■ダンロップ側の見解と新しい噂
イタリアのロードレースサイトであるracingworld.itは、前回のルイス・ダンティーンの告発を受け、ダンロップの責任者であるジェレミー・ファーガソンがムジェロで発言した内容を紹介している。
racingrowld.itによればファーガソンは「ダンティーンからの告発については知っています。私たちが今言える事は、ヤマハとドゥカティーのバイクは非常に異なるタイプのバイクですから、結果はそれぞれに異なるという事だけです。」と発言したようだ。
また、同記事の中では、現在ドゥカティーの関係者がブリヂストンに対し、「我々のクライアント(デスモセディチGP6の利用者)を支援して欲しい」と、自分たちのサテライトチームへのタイヤ供給要請ともとれる依頼をしていると報じている。
しかしながら、ブリヂストンにスイッチする場合の資金はプラマックが全面的に保証するという噂を以前に本サイトで報じた時にもお伝えしたが、仮にこのドゥカティーからの要請が事実だとしても、ブリヂストンは昨年末にタイヤ供給能力がすでに限界である事を理由にカワサキがマックス・ビアッジの為に用意する予定だった3台目のZX-RRへのタイヤ供給を断っており、今年度中にダンディーンがダンロップからブリヂストンにタイヤをスイッチする事は現実的に考えて不可能だとする見方が強い。
■母国GPに向けて気を取り直すダンティーン・チーム
前回イタリアでのレース直後には厳しい発言を残したプラマック・ダンティーンチームだが、今週の本拠地スペインでのレースに向けては監督、ライダーともに前向きなコメントをしている。チームオーナーのルイス・ダンティーンは語る。
「チームのレース部門はマドリードを拠点としていますので、今回スペインに戻ってのレースは大変に重要です。」とダンティーン監督。
「ホームGPは我々のやる気を高めます。セビーリャ出身のホセ・ルイス・カルドソというスペイン人ライダーもチームにはいますから、最初のフリー・プラクティスから全力を尽くして自分たちのファンとスポンサーの前で良い結果を残します。」
ドイツ人ライダーのアレックス・ホフマンは、カタルーニャは好きなサーキットの一つだとし、ホームの期待に応えたいと発言した。
「カタルーニャは美しいサーキットですし、ムジェロと良く似た長いストレートを持つとても高速なサーキットです。」とホフマン。
「全体的に好きなサーキットです。今週は自信ありますよ。冬季のIRTAテストではいろいろ問題がありましたので作業は大変になるでしょうが、チームは本気でいい成績を望んでいます。」
「スペインでもいつも通り全力で戦います。今回も年間ポイントをしっかり稼ぎたいですね。」
また、スペイン人ライダーのホセ・ルイス・カルドソは、地元ではいつもよりも運に恵まれたいとコメントしている。
「今は本当にやる気で満ちあふれています!」とカルドソ。
「スペインに戻れたので、今回こそ最初のポイントが取りたいです。カタルーニャはいいコースですし、母国スペインのサーキットですからね。それにIRTAテストで既に自分たちのドゥカティーを走らせた事がありますから、あの経験が今回のレースに役立つ筈です。」
「いつもより幸運に恵まれたいですね。自分の地元の観客の前で最初のポイントが取れれば最高ですよ。」
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