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2006年6月10日
スポーツドリングで有名なゲータレード社の研究所が、ドゥカティーワークスと協力して理想的な水分に関する調査を行っている。
この調査は、ゲータレード・スポーツ科学研究所(GSSI)がライダーの汗を採取し、各々に理想的な水和性(特定濃度の水溶液とイオンの量)を調べるというものであり、前回のイタリアGP開催中、ムジェロサーキットで直接行われた。
調査はペプシコ・イタリアと、ゲータレードを公式スポーツドリンクとして認定しているドゥカティー・チームの合意の下で行われ、中心的な役割を果たしたのはドゥカティーワークスのライダーであるロリス・カピロッシだ。
今回のMotoGPでの調査以前にGSSIは、シカゴでサムエル・パピの汗を採取し、またイタリアではベネトン・バスケット・チームおよびトレヴィーゾのバレーボールチームでも同様の調査を行っている。
レース当日となる6月4日の調査は、レース中のライダーの活動に影響を与えるような大がかりなものではなく、少しだけ水分の数値を確認するという簡単なものだったようだ。レースを控えたライダーに負担をかける事はグランプリレースの世界では危険な事にも繋がりかねない為、その辺をしっかり配慮した上でチームからの協力が得られている。
GSSIの医師は、カピロッシの体重をレースの前に計測し、さらにレースの前後で摂取されるドリンクの量を管理する事で、脱水による体重の減少と、それを回復する上での水分量を調査した。
この調査により得られた結果は、今後のドゥカティー・ライダーやスタッフに対して、理想的な水分の補給量を提示する上での最も有用なデータとして扱われる。
また、レース翌日の6月5日に行われた合同テストでは、さらに本格的な調査が行われている。ライダーは、与えられた専用のボトルからのみドリンクを飲むように指示され、全ての水分摂取量が管理された。これにより、ライダーが通常必要とされる水分を適度な量だけ摂取しているのかどうかを検証するという。
集められたサンプルは全てイリノイにあるゲータレード・スポーツ科学研究所に持ち込まれ、さらに細かくチェックされる予定だ。この研究所には、水和性とホルモン反応がいかにスポーツ能力に影響を与えるかを調査する最新機材が揃っている。
今回採取されたレース前後の体重、および水分摂取量により栄養的な効果が検証され、脱水症状を防止してスポーツ能力を高めるのに最適な電解レベル(アルカリ水等が体内に吸収されやすいかどうかの目安の値として用いられる)を導き出し、最終的にはチームやライダーへの今後の水分補給の推奨値として反映される。
ドゥカティーのMotoGPプロジェクトの責任者であるリビオ・ズッポは、今回のゲータレードへの協力について以下の通りコメントしている。
「私たちは常に優れたスポーツ能力を追求していますので、今回のゲータレードとの共同作業は非常に重要でした。彼らは独自の研究所を持ち、科学的にアスリートの能力向上を追求しています。」とズッポ。
「バリントン(イリノイ)を拠点とするゲータレード・スポーツ科学研究所(GSSI)は、研究機関と教育施設を1988年に設立され、現存する情報およびスポーツ栄養学やトレーニングに纏わる科学的な知見を発展させる事で、アスリートの能力や、その満足感を高める事に貢献しています。」
「GSSIの科学者は、最新の科学技術と機材を用いて人体の環境と栄養、および運動についての調査を行っています。また、GSSIの研究分野に関係のある外部の機関とも多くの情報や研究成果を共有しており、将来の教育分野に向けての方向性を提供しています。」
「この研究所は国際的な組織で構成され、現在では145ヶ国で11万人のメンバーが働いています。」
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