|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2006年5月18日
ユーロスポーツ(英)が伝えるところによると、上海国際サーキットの統括責任者であるユ・チフェイ氏は、F1と比較してのMotoGPの中国での集客力の低さに嘆いているようだ。
ユ氏は記事の中で、「中国人はあまりMotoGPに興味を示さない。冠スポンサー以外、まともに現地のスポンサーがつかない現状では今後を楽観視できない。」と述べている。上海サーキットは15万人を収容できる近代的な施設だが、先日の中国GPでの観客数は公式発表によれば3万2千人だ。
中国からヨーロッパに戻ったリズラ・スズキとドゥカティーの各チームは、本格的なヨーロッパラウンドへの準備を進めている。
■トルコで好感触、中国で好成績を得たリズラ・スズキ
トルコGPでのクリス・バーミューレンのポールポジションから始まり、中国ではジョン・ホプキンスの2番グリッドスタートに決勝4位と、カタールでの惨事が嘘のような好調さを見せるリズラ・スズキ勢だが、ルマンに向けての戦闘意欲も高いようだ。
リズラ・スズキチーム監督のポール・デニングは、前回の中国GPではホプキンスが先頭で戦う姿を見て胸が高鳴ったと述べた。ブリヂストンタイヤのここまでの仕上がりにも満足だという。
「ジョンがリズラ・スズキのGSV-Rに乗って集団の前を走る姿を見た時は本当に胸が高鳴りました。」とデニング監督。
「短期間にどれだけ事態を改善できたかをお見せできたと思います。それにクリスのトルコでの成績はチームにとってのご褒美みたいなものでした。今週も2名が他のチームと互角に戦えるように、出来る限りの努力を惜しみませんよ。」
「クリスにとってルマンは初めてのサーキットですから、素早くコースを学習する必要があるでしょうね。ジョンは去年のルマンでいい成績を予選では取ってますしブリヂストンタイヤも調子のいいサーキットですから、今週末は明るい点が多いですね。」
「上海ではマシンがウェットでもドライでも劇的に進化した事を証明しました。ジョンはドライの予選で2位でしたし、雨のプラクティスでも3番手タイムでした。それにレース中の彼の走りも見事でしたしね。」
「でもルマンは急激な加速力が必要なサーキットですから、私たちは決して浮かれていません。レース当日に向けて忙しいセッティング作業も必要です。」
■ルマンを好まないドゥカティーの2名
スズキ勢とは異なり、トルコと中国ではブリヂストンタイヤ選択に苦しんだドゥカティー2名のライダーはルマンの天候を気にしている。ブリヂストンタイヤまわりのドライでのセッティングを進めたいドゥカティー勢だが、今週末の天候も怪しい状況だ。
また、上海サーキットと同じく、2名のライダーはルマンのコースレイアウトを毛嫌いしている様子だ。カピロッシは先のメランドリのルマンに対する発言とは正反対の意見を述べている。
中国GPを終えた時点でポイントランキング2位のロリス・カピロッシは、エンジンマネージメントの開発が進み、ウェット路面での操舵性が向上したと述べながらも、ルマンではもう少し陽の光が欲しいと述べた。今シーズンの序盤はマシン開発泣かせの比較的雨の多いレースウイークが続いている。
「やっとヨーロッパの誰でも知ってるコースに戻りますね。これからシーズンの面白いフェーズに入りますよ。」とカピロッシ。
「ポイントランキングの差も少ないので白熱したレース展開が期待できますね。ポイントはどのライダーも隣接していますし、速い新人ライダーも加わりましたからね。晴れて欲しいですよ!」
「バイクは常に進化を続けています。エンジンマネージメントに関して多くの作業を行いましたので、今はウェットでもライダーに優しい乗り味になっています。タイヤさえ合えば凄いバイクですので、これからも信じて作業を続けていくだけです。」
「ルマンはあんまり好きじゃありません。250の時に勝ってはいますが好みのサーキットではありません。コースレイアウトは全然テクニカルじゃないし、乗ってて全く面白くありませんよ。ふかして、ブレーキ、またふかして、そんでまたブレーキって感じ。」
「でも1コーナーや最初のシケインが改修されたようですのでそれを楽しみにしてみますよ。走行感覚がちょっと変わってるかもしれませんしね。」
また、セテ・ジベルナウも、カピロッシと同様に週末の天候を気にしているようだ。彼もルマンは元々好きなサーキットではないという。
「ルマンも変なコースですよね。乗ってて楽しめないのに成績はいつも凄くいいんですよ。」とジベルナウ。
「まあ、むしろ自分が楽しめる好きなサーキットで成績が悪いよりは、嫌いなサーキットでいい成績を取る方がいいでしょう。ドライでもウェットでもルマンでは勝っていますし、去年は2位でしたからね。そのお陰で少し好きにはなってきましたけど。」
「所謂ストップ・アンド・ゴーのサーキットですから、いい加速といいブレーキ性能が必要になります。誰でも良く知ってるコースですし、ポイントランキングの重要な部分に差し掛かりますから、性能的にまわりと戦えるレベルであって欲しいです。さらに天気もいいといいですね。」
「シーズンのここまでを見る限りでは、今後もわき目も振らず学習を続けると同時に、もう少し自分たちの能力を信じる必要があると思います。前回の2レースよりもいい週末になるように努力します。」
|
|
|
|
|
|
|
|
|