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キャメルヤマハ、ルマンからロッシのマシンに新型シャシーを投入
インテリマーク編集部記事
2006年5月17日

過去2戦、トルコのイスタンブールサーキットと中国の上海サーキットは、ドイツのティルケ社によってここ数年間に建築された最新の近代サーキットだったが、今週末は伝統あるルマン・サーキットでのレースだ。

去年はウェットとなったルマンでのレースだが、どうやら今週もレースウイークを通して天候は崩れそうな気配になっている。



ここではルマン・サーキットの特徴と、コニカミノルタ・ホンダチーム、キャメル・ヤマハチーム、フォルツナ・ホンダチームのフランスGPに向けてのコメントを紹介する。

■過去2戦の近代サーキットに続き、今週は伝統あるルマン

今週末に開催されるフランスGPの舞台は、1923年に建築された歴史あるサーキットのルマンだ。ザ・ルマン・ブガッティ・グランプリ・レース・サーキットは、ルマン24時間レースでも有名な歴史と伝統あるサーキットとして知られている。

MotoGP(WGP)が最初に開催されたのは1969年のことだ。

尚、MotoGP等の2輪スプリントレースで使用されるコースと主な4輪レースで使用されるコースは異なる。有名なシケインを含むホームストレートは共通だが、2輪はその先にあるチャペルコーナーを境に右に折れ、内側のテクニカルなショートコースに入る。一方、24時間レース等はそのまま真っ直ぐに広大な田園の外周コースを走りぬける。

ルマンの内側コースは、1995年に一度閉鎖され、ライダーの安全性を向上する為の改修工事が行われている。2000年にはMotoGPコースに復帰し、その後6年間を通してMotoGPカレンダーにエントリーされており、今年は連続7回目のグランプリ開催となった。

■コースレイアウトの特徴

MotoGPは全長4180mのコースで行われる。ホームストレートは6速ギアを使用する長い最速右コーナーになっており、その先のシケインへの飛び込みではライダー達にとって度胸試しとも言えるスリリングなブレーキング合戦が展開される。ルマンの中で最も特徴的でありテクニカルな部分だ。

シケインの後のストレートを抜け、チャペルコーナーを右に折れた後は、MotoGPバイクでは殆ど2速で曲がるコーナーで構成されており、コーナー以外では3速および4速が用いられる。

■中国の成績に今後への期待を示す玉田選手とコニカミノルタ・ホンダ

開幕からの3戦はフロントタイヤの接地感が得られず、RCVライダーとしては最悪の結果に落ち込んだ玉田誠選手だが、前回4戦目の中国GPでは同じホンダライダーのマルコ・メランドリやトニ・エリアスよりも上位につけて6位となり、トルコGP翌日のテスト後に宣言した通りの復活を遂げている。



不調に悩んだ3戦では全く自身のライディングスタイルが出来なかったという玉田選手だが、ミシュランの技術者の協力の下、ようやく納得の行くフロントタイヤの感触が得られ、04年のブリヂストン時代に近い、膝の代りにヘルメットを擦りそうにも見えるコーナリングフォームが復活している。

チーム監督のジャンルカ・モンティロンは中国GPの前に「我々はレースを見に来ている訳ではない!」と今後の戦いへの自信を示していたが、今回は「ルマン以降の3つのサーキットはマコトのライディングスタイルに合っており、良い成績を狙っていきたい」と述べている。

昨年はエストリルの怪我でルマンを欠場している玉田誠選手だが、自身の好みのルマンで戦える事を楽しみにしている様子だ。

「中速サーキットのルマンに行けるのは楽しみです。好きな種類のコースですからね。」と玉田選手。

「前回はチームと成績を残す事が出来ました。レース中も速く走れましたし、最後は自分のライディングスタイルの特徴を活かす事ができていました。自分のRC211Vの感触も戻りましたので、今週日曜日のレースに戦える基本は整ったと思います。」

■キャメルヤマハ「2006年型M1の振動問題をルマンで解決する」

前回の中国GPで3位表彰台を獲得したコーリン・エドワーズは、2004年の日本GPでポイントを逃してからここまでに、最高峰クラス連続25回のポイント獲得を達成している。この記録を持つ他のライダーは、ミック・ドゥーハン、ワイン・ガードナー、エディー・ローソン、それとチームメイトのバレンティーノ・ロッシだけだ。



エドワーズにとってルマンは、昨年初の表彰台を獲得したサーキットだ。去年の雨のレースでは優勝したロッシとエドワーズのキャメルヤマハ・コンビが揃って表彰台に立っている。

上海で3位表彰台を獲得したコーリン・エドワーズも、開幕前のヘレスでのIRTAテストから悩まされ続けているチャタリングの問題は解決していない。

また、「ポイント獲得だけを狙って守りの走りをするしかない」と中国GPのレース前に述べていたバレンティーノ・ロッシはさらに深刻だ。開幕戦ではトニ・エリアスの追突による1コーナーでの転倒、中国GPでも結局レース中盤にフロントタイヤのトラブルでリタイアを余儀なくされ、現在のポイントランキングはトップのニッキー・ヘイデンから32ポイントの差をつけられて6位となった。

ロッシの不調も言うまでもなく2006年型マシンの振動問題だ。グリップの良いタイヤを履くと発生する振動は予選の成績に影響し、さらにドライのレースでは思うようにペースを上げられていない。

チーム監督のダビデ・ブリビオはここまでの厳しいレースを振り返りながら、ルマンから始まるヨーロッパラウンドでは嘗ての調子を取り戻したいと述べ、「改善すべき点が多く残る現在でもマシン性能が高い事は証明されており、フランスでも振動問題の解決に全力を尽くす」とコメントし、以下の内容を明らかにした。

「バレンティーノの為に新型シャシーの準備が進んでおり、金曜日のセッションから使用可能です。現行のシャシーと並行使用してから様子を見て、それを使い続けるかどうか検討します。ルマン翌日のテストでも開発作業を続けます。」

MotoGP連続王者のバレンティーノ・ロッシは、ヨーロッパラウンド序盤でのマシン改善が現在の最重要課題と述べ、いくつかの改善策はあるとコメントしている。

「この4レースの内で殆どゼロポイントだったのは中国が2度目です。2回とも自分たちのミスじゃありませんけどね。」とロッシ。

「運は完全にこっちにありませんが、今大切なのは問題をできる限り早く解決する事です。ルマンからは重要なレースが始まりますからね。これからの4戦から5戦はヨーロッパラウンドというシーズンの『本番』ですから、今後の勝敗を左右する大事な時期になります。」

「ルマンでは4つか5つ新しい事を試しますが、それがいいベースセッティングにつながるといいですね。でもまだ改善点は多く残ってますから、レースウイークを通してライバル達と同様に気が抜けませんよ。相手は強いライダー達といいマシンですが、全力で彼らを叩けるようにする必要があります。」

「すでにポイントリーダーに差を開けられていますが、まだ年間シーズンは長いしチームには自信があります。いい方向に持っていく時間はありますよ。」

「ルマンはあまり好きなサーキットじゃありませんが、去年は凄く良かったですね。ポールポジションが取れて最終ラップではファーステストも記録し、コーリンと一緒に表彰台にも上れました。あれはチームにとって最高のレースウイークでしたから、今年も同じになるといいですね。」

中国GPで今期初の表彰台と25回連続ポイント獲得を果たしたコーリン・エドワーズは、昨年のルマンが自身の復調のきっかけだったとコメントし、今年も同様に調子が上がり続ける事を望んでいる。

「どうも自分は4戦目ってのが調子いいみたいですね。中国もいい成績が取れて本当に良かったです。」と笑顔のエドワーズ。

「去年はルマンの表彰台からエンジンがかかって(kick-start)いい走りができるようになりましたから、今回も同じ事が言えるといいですね。」

「バイクに問題があるのは隠しようがありませんが、チームは努力してますし、この状態でも勝ったり表彰台が取れたんだから本調子に戻ったらどうなるかだよね!ルマンはそれほど心配していませんよ。典型的なストップ・アンド・ゴーのサーキットだし、要はハードブレーキングときついコーナーと加速力です。」

「まだバイクのセッティングに多くの作業は必要ですが、去年このコースは自分たちに有利でしたから調整は比較的簡単に進む気がしますし、ここ何戦かのような危機的なトラブルは再発しないでしょうね。」

■フォルツナホンダ、メランドリとエリアスの好きなルマン

フォルツナ・ホンダ・チームにとって、中国GPはあまり楽しいグランプリとは言えなかったようだ。



トルコのイスタンブールでは熾烈なバトルを制して優勝を飾ったマルコ・メランドリだが、中国GPでは天候に惑わされてセッティングを完成する事が出来なかった。チームメイトのトニ・エリアスも同様に中国は問題を多く抱えた週末となり、開幕からの好調なペースを落としている。

ルマンからの本格的なヨーロッパラウンドを前にして、初日からのセッティングに重点を注ぐとマルコ・メランドリは語る。

「毎回レース展開は異なりますから、フランスGPは自信がありますし楽しみです。」とメランドリ。

「上海で見つけた問題を解決するのに必要な知識もデータもありますから、解決策を見つけるのにベストを尽くすつもりです。最初のフリーセッションでルマンに出来る限り合わせたいいベースセッティングを見つけるのが重要になるでしょうね。」

「ブガッティ・サーキット(ルマン)はハードブレーキングの必要な箇所がたくさんありますので、コーナー入り口には上手くブレーキングで進入して出口でのストットルの扱いに気をつける、というスタイルが殆どのコーナーで必要になります。」

「ルマンは激しいハードブレーキングが必要な事で有名です。思い切りのいいライディングが必要なコースレイアウトですが、乗っていて楽しいのでかなり好きです。世界でも有数のテクニカルサーキットという訳ではありませんが、楽しいサーキットなんです。」

また、チームメイトのトニ・エリアスは、過去5年間に小排気量クラスでは4回の表彰台を獲得したルマンを楽しみだと語りながらも、同時に昨年のMotoGPクラスではテスト中に大怪我を負ったサーキットである事もつけ加え、複雑な心境を述べている。

「いい思い出のサーキットですからルマンは好きです。」とエリアス。

「グラプリで初めて表彰台に乗ったのは2001年のルマンで125ccの3位でした。2003年には250ccで優勝しています。過去5年間にルマンでは4回表彰台に乗ってるんですよ。」

「ただ、去年はここでテスト中にクラッシュしてますからいい記憶に悪い記憶が混ざってますけどね。今週最初にシケインに飛び込む時に右手首を折った時の記憶が多分蘇ってしまうと思いますが、走りに影響は絶対出ませんよ。」

「モチベーションは高くなっていますし、中国で抱えていた問題は分析されて良い方向に向かう筈ですから、金曜日からいいスタートが切れると思います。チームもいい仕事をしてくれていますから、自分ももう一段階前に進めるように頑張ります。」


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