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中国GP2日目 ペドロサがポール、ロッシ「事態は深刻」

2006年5月14日

中国GP2日目となる5月13日の上海サーキットでは、MotoGP全クラスの最終予選が行われた。



■天気予報が外れ、2日目予選は終日ドライに

心配された天候だが、MotoGPクラスの予選ではセッション中盤に小雨が降り全てのライダーが15分から20分ほど走行を中断するという場面もあったが、すぐに雨はあがり予選タイヤによる熾烈なフロントロー争いが展開された。

3クラスの全てが午前のフリー走行と予選の両方をドライコンディションで走行しており、雨の初日とは異なる顔ぶれが上位に戻ってきている。

この日午後の予選時の気温は19度、路面温度は21度。午前のフリープラクティスでは65%と高かった湿度は26%まで下がっている。

■小排気量クラスの予選状況

125ccクラスは、前回のトルコまでのMVAアスパルを始めとするアプリリア勢の目だった活躍が少し影を潜める結果となっている。1列目ポールポジションはKTMのミカ・カリオ(2分11秒572)、2番グリッドはデルビのルーカスペセック(2分11秒934)、3番グリッドにはミカ・カリオのチームメイト、KTMのフリアン・シモンが浮上した。

トルコでは表彰台を独占したマステルMVAアスパルチームだが、今回の1列目は4番グリッドアルバロ・バウティスタ(2分11秒990、ポイントランキング1位)のみとなっている。トルコで3位表彰台を獲得したセルジオ・ガデアは初日の転倒で左手首を捻挫しており、予選を13番手で終えている。

マラグーティの小山知良選手は明日の決勝を10番グリッドからスタートする。

250ccクラスはフォルツナ・アプリリアのチームメイト同士による僅差のポール争いが行われ、エクトル・バルベラ(2分05秒781)がセッション終盤にホルヘ・ロレンソ(2分05秒948)を抑えてポールポジションを獲得した。



3番グリッドはチェッカーが振られた残り0秒の時点でコントロールラインに飛び込んだ青山周平選手(2分06秒677)が獲得し、4番グリッドとなったアンドレア・ドビツィオーゾ(2分06秒936)を抑えて決勝1列目スタートとなった。

予選中盤はトップタイムで走行していた高橋裕紀選手だが、終盤はタイムが伸びず決勝は6番グリッドスタート、終始安定して5番〜6番手タイムを維持していたKTMの青山博一選手は高橋選手に続く7番グリッドを獲得している。

■MotoGPクラス予選、雨で一時走行を見合わせる各ライダー

MotoGPクラスの予選はセッション開始序盤は各ライダーが順調に走行していたが、20分程経過した時点で小雨が振り出し、ケーシー・ストーナーが火花を散らして転倒した直後に全てのライダーはピットインし、走行をしばらく見合わせている。

この転倒でストーナー本人は一切怪我を負わなかったが、フロントまわりのセッティングに不安感のあるセカンドバイクへの乗り換えを余儀なくされている。

この時点における上位の順位は先頭からセテ・ジベルナウ、ダニ・ペドロサ、ケーシー・ストーナー、ロリス・カピロッシ、ニッキー・ヘイデン、コーリン・エドワーズ、ジョン・ホプキンス、中野真矢選手、ランディー・ド・ピュニエ。

またもチャタリングに悩むロッシ

この日、午前のフリー走行ではチームメイトのコーリン・エドワーズと全く同じ4番手タイムを記録し、初日は余裕の発言をしていたバレンティーノ・ロッシは12位。明らかにペースを上げる事ができていない。



ドライでもマシンは100%大丈夫だと初日は信じていたロッシだが、実際にドライでペースを上げて走行した途端にチャタリングが再発し、その解決作業が難航してレースセッティングに費やす時間が午前からまともにとれていないとロッシはコメントしている。

路面が一瞬にして水に覆われて黒く映る中、ほとんど予選が既に終了したかのような笑顔を見せるケーシー・ストーナーや、旧チームメイトのアレックス・ホフマンと談笑する中野選手など、一時ピットは穏やかな雰囲気につつまれるが、雨はすぐに収まり、セッション残り20分までに路面は再びドライコンディションとなった。慌ててピットを飛び出す各ライダー。

雨が上がり、再び激戦に

残り15分、カワサキのランディー・ド・ピュニエが最終コーナーでコースアウトを喫して転倒する事なくホームストレートに復帰した頃、コニカミノルタ・ホンダの玉田誠選手は全区間で自己ベストを更新し、7位に浮上する。ケーシー・ストーナーも自己ベストを更新し2位に浮上し、トップタイム3名はジベルナウ、ストーナー、ペドロサの順に入れ替わった。

トップに踊り出るエドワーズとペドロサ



各ライダーが予選タイヤに履き替えた残り11分、カワサキの中野選手が5番手に浮上し、同じ頃にキャメル・ヤマハのコーリン・エドワーズがトップタイムを記録し先頭に名を連ねる。

残り10分の時点における順位は先頭からコーリン・エドワーズ、セテ・ジベルナウ、ケーシー・ストーナー、ダニ・ペドロサ、中野選手、ロリス・カピロッシ、ニッキー・ヘイデン、ジョン・ホプキンス、そして9番手タイムに玉田誠選手。

残り7分にダニ・ペドロサがトップタイムをマーク、続いて玉田選手は5番手タイムを記録した。

残り4分、中野選手がトップタイムをマーク

最後の5分間、上位の順位変動が激しくなる。セテ・ジベルナウが前半2区間をファーステストで走行するが順位は変わらず4番手、その直後に突然8番手だったリズラ・スズキ、ジョン・ホプキンスが2番手に浮上。



残り4分、ホッパーに続きカワサキの中野選手が昨年のセテ・ジベルナウのポールタイムを上回る1分59秒570を記録しトップに躍り出た。

残り2分に入るとキャメル・ヤマハのコーリン・エドワーズが中野選手のタイムを上回り再びトップに立ち、ペドロサはホプキンスのタイムを抜き3番手となった。チェッカーが振られるまでエドワーズ、中野選手、ペドロサ、ホプキンス、メランドリの順にライダー名が並ぶが、最後にレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンがメランドリとホッパーのタイムを上回り4番手に。

セッション終了間際、スズキのチームクルーはたった18秒間でタイヤの換装をホッパーの為に行い、彼を最終ラップに再び送り出した。

ペドロサとホプキンスによる逆転劇

残り0秒、チェッカーが振られ、ホームストレートのコントロールラインを最終アタック中のライダーが次々と通過する。最後にトップに躍り出たのはMotoGPルーキー、レプソル・ホンダのダニ・ペドロサだ。同時にエドワーズは2番手、中野選手は3番手となり、今期カワサキ二度目の1列目スタートかと思われたが、その直後にリズラ・スズキのジョン・ホプキンスが2番手タイムでコントロールラインを抜けた。高々とウイリーするホッパー。

怒るセテ「これではイスタンブールの二の舞」

最後に区間タイムを更新してきたセテ・ジベルナウはタイムアタックの終盤で悔しそうな素振りを見せる。予選タイヤが思い通りに機能してくれなかったと後にセテは語り、イスタンブールと同じ結果にならないように解決策を見つけたいとしている。

全ライダーが走行を終えての順位は、1列目ポールポジションにレプソル・ホンダのダニ・ペドロサ2番グリッドにリズラ・スズキのジョン・ホプキンス3番グリッドにキャメル・ヤマハのコーリン・エドワーズ

2列目4番グリッドにはカワサキの中野真矢選手、5番グリッドにレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデン、6番グリッドにドゥカティーのセテ・ジベルナウ。

トルコGPの優勝者、フォルツナ・ホンダのマルコ・メランドリはセッション終了間際に4名のライダーにタイムを抜かれ3列目8番グリッド、コニカ・ミノルタの玉田誠選手は4列目スタートとなる11番グリッドとなった。

バレンティーノ・ロッシは5列目スタートとなる13番グリッドに終っている。


■予選終了後のMotoGPライダーの状況とコメント

以下、決勝グリッド順に各ライダーの状況およびコメントを示す。

■1列目

ポールポジション ダニ・ペドロサ 1分59秒009

今年MotoGPにステップアップしてから自身初となるポールポジションを獲得したレプソル・ホンダのルーキーであるダニ・ペドロサは、今日は何が良かったのか自分でも良くわからないが自信を持ったとコメントしている。

「ポールポジションが取れるなんて本当に嬉しいですね。以前は意識しすぎて予選タイヤだとうまく走れなかったんですが、今回は速く走れて良かったです。」とペドロサ。

「今日は何が良かったのかよく分かりません。特に何もやってないのにタイヤの感触が良かったんです。だから嬉しいですね。予選は最初ドライで、その後雨が降って、次にまたドライっていう変な状況でしたから、皆が実力を出せたわけじゃないと思います。」

「一つ問題なのはレースタイヤであまりテストができていない事ですが、とにかく明日はスタートを成功させていいレースがしたいと思います。まだ優勝については考えていませんが、自分のベストをつくして走るつもりです。」

2番グリッド ジョン・ホプキンス 1分59秒373

リズラ・スズキのジョン・ホプキンスは、自身のドライでの2番グリッドスタートに歓喜している。スズキチームの2名は2日目のこの日、ドライ用のタイヤ選択とマシンセッティングが成功し、終日安定して乗れたと語る。この日スズキチームのクルーはたった18秒間のピットストップでホッパーの最終ラップを実現した。

「文句のつけようがないね!」とホッパー。

「本当はポールポジションが欲しかったし、取れたと思ったから最初は少しガッカリしたけどね。セッションを通して明日のレース用に凄くいいタイヤを見つけられたと思います。バイクはドライでも凄く調子がいいし、ウェットならさらにイケると今は言えますよ。」

「今回のベストラップはスタッフのお陰ですよ。たった18秒のピットストップでタイヤを交換するなんて本当に凄いね。皆のお陰で最後の周回が出来たんです。明日は可能な限りうまくスタートしてから前に出て、どこまで行けるかですね。」

3番グリッド コーリン・エドワーズ 1分59秒383

レースセッティングに自信があり、トルコと違い今回は良い方向でマシンの調整が進んだとするコーリン・エドワーズだが、今回の予選でもやはりグリップの良い予選タイヤを履くとチャタリングが再発するようだ。

「今回のレースウイークは本当に奇妙な感じがします。ウェットのセッティングを見つけてそれをドライにあわせて行くってのは今までと逆ですからね。」とエドワーズ。



「昨日はバイクの調子が良かったのに結果が13番手で落胆しましたが、原因は分かっていたので今日は自信ありましたよ。トルコでペースを上がられなかった理由は説明できませんが、今回は殆どバイクに変更を加えずサスペンションだけ調整しましたので、中国に向けて準備した作業は正しかったようです。」

「まだチャタリングの発生する場所がコースに何箇所かあり、特にグリップのいい予選タイヤを履いた時がひどくなります。でもレースタイヤなら殆どわからないレベルですので明日のレースにはいいセッティングができたと思いますし、いいタイヤも選べてますよ。」

「今シーズンはスタートの調子がいいのにペースが維持できていないので、今回はその傾向も改善されればいいですね。」

■2列目

4番グリッド 中野真矢 1分59秒570

中国GP初日はウェット環境でのセッティングに失敗したカワサキレーシングチームだが、ドライ予選中はレースタイヤで常時8位以内、予選タイヤでは一時トップに浮上するなど、ドライが予想される翌日の決勝に期待が持てる結果となった。とにかくソフトタイヤを試しておきたかったと中野選手は語る。

「午前のフリー走行の後、予選には自信がありました。中盤に雨が降り始めた時はまだ8位でしたね。」と中野選手。



「昨日は厳しい状況でしたので8位は悪くないと思いましたが、本当は予選タイヤが試したくて仕方ありませんでした。あの時点ではもうチャンスはないと思いましたからね。でも15分くらいで雨は止んだので、ソフトタイヤで激しくプッシュできるか試すだけでいいからとにかく予選タイヤを履こうと思ったんです。」

「感触が良かったので、すぐ別の予選タイヤにも履き替えて走りましたがコース全体を通してグリップが得られませんでした。いくつかのコーナーは完全ドライだったらプッシュできるレベルには到達できないんです。雨でだいぶ時間をロスしたので残念ながらもう一つの予選タイヤで走る時間は残ってませんでした。」

「レースタイヤではまだトップのライダーたちから離されていますが、まだをバイクを改善するのに今晩やれる事はあると思いますので、明日のレースには結構自信がありますよ。」

5番グリッド ニッキー・ヘイデン 1分59秒574

レプソル・ホンダのエース、最新型06年仕様のRC211Vを駆るニッキー・ヘイデンは、新型マシンでドライを走る時間がもっと欲しかったとコメントしている。

「途中の小雨は予選の時間がもったいなかったですね。お陰で未解決の問題を明日に持ち越す事になりました。」とニッキー。



「去年も大雨でしたし、今年は新型バイクで走る最初の年ですのでもう少しドライで色々試す時間が欲しかったですね。ま、全員同じボートに乗ってる訳ですから不満を言っても仕方ありませんが。」

「今一番の課題はコーナーの進入でバイクを不安定にしているエンジンブレーキをどうするかです。午前からその問題に取り組んでますが少しフラストレーションの溜まる状況です。明日のウォームアップでもう一度試しますよ。」

「年間タイトルのトップは気分がいいですよ。成績が安定してるのも嬉しいので次は勝ちたいですね。」

6番グリッド セテ・ジベルナウ 1分59秒639

今回、予選前に得られたドライ環境はこの日の午前中の1時間のフリー走行だけとなり、ドゥカティーチームはドライ向けのセッティング探しにに若干苦しんだ様子だ。

10番グリッドに終ったロリス・カピロッシに比べ、セテ・ジベルナウは予選の前半でトップタイムを維持するなど好調に見えたが、予選タイヤに履き替えてからは思うようなグリップが得られなかったらしい。

「今日はちょっと変な予選になりましたね。」とセテ。



「レースに向けてはすべて十分順調に見えますが、ブリヂストンとはもう少しレースタイヤの選択作業を続けたいと思っています。予選の序盤はOKでしたが、後半は予選タイヤでタイムを出すのに苦労しました。走行を始めてすぐには問題ないのですが、コース終盤になると予選アタックに見合ったグリップが得られないんです。」

「明日のレースは自分たちとブリヂストンが解決策を見つけられるかどうかでしょうね。タイヤさえ問題なければいい結果が残せるでしょうが、そうでなければイスタンブールと同じです。」

「午前のウォームアップで試すリアタイアがもう1種類あります。それがレースの望みにつながるかどうかです。」

■3列目

7番グリッド ケーシー・ストーナー 1分59秒890

予選中盤の雨で各ライダーがピットに戻る直前で転倒したケーシー・ストーナーだが、この転倒が原因で彼はフロントまわりに不安感が残るセカンドバイクへの乗り換えを余儀なくされ、前半は最高2番手まで上げた順位を7位まで落とす結果となった。

「雨が丁度降り始めたところで軽く滑ってしまい、フロントまわりに問題のあるスペアバイクに乗り換える事になりました。やはり調子が悪く、そこからは全然プッシュできていません。」とストーナー。

「セッションの序盤は調子が良くセッティングも進みましたが、スペアは別のセッティングだったんです。全く運がありませんでした。レース用のセッティングは凄くいい感じですが、まだレース距離を走った時のタイヤの寿命をチェックする必要があります。今はその点が少し不安ですね。」

「でも全体を通して今週は気分良く進んでいます。」

8番グリッド マルコ・メランドリ 2分00秒014

予選後半は4番手付近のタイムをマークしていたフォルツナ・ホンダのマルコ・メランドリだが、リアサスペンションのセッティングに苦しみ最後はタイムを思うように伸ばせなかったようだ。マシンそのもののバランスは良いのでレースでは表彰台を狙いたいとメランドリはコメントする。

「午前は上海にあったセッティングが見つからずに苦労しました。」とメランドリ。



「解決策を探すのに多くの時間を費やしました。午後に雨が降り始めた時はピットに入って止むのを待って、最後の15分はソフトタイヤで走行しました。重要な問題ですのでサスペンションの調整はまだ続けますが、それほど解決に時間はかからない筈ですのでレースは大丈夫でしょう。」

「重量バランスはとてもいいので、表彰台が目指せるようにスタートを成功させたいですね。」

9番グリッド ランディ・ド・ピュニエ 2分00秒044

最もソフトな予選タイヤを選択してタイムアタックに挑んだド・ピュニエは、タイヤが減りかけた時点でのリアのスライドに悩まされたようだ。

「午前はドライになったのでドライ向けセッティングとレースタイヤを見つけるのに集中し、午後の予選の半分も同じ作業をしていました。」とド・ピュニエ。

「これから予選タイヤを履こうかと思ったところで雨が降ってきたんです。運よく雨は数分で止んだので、残り15分頃に最初の予選タイヤを試しました。その時の最初の周回に小さなミスでタイムをロスしてしまい、2度目の予選タイヤの時にはカルロス・チェカの後ろについて、また貴重な時間を無駄にしてしまいました。」

「3度目の予選タイヤには一番ソフトなコンパウンドを選択しましたが、運悪く右のロングコーナーではタイヤが消耗してしまいリアがスピンし始めたんです。それが最終ラップで、結局9番グリッド止まりでした。」

「明日のレースは楽しみですよ。イスタンブールではMotoGPで最初の完走を目指して少し注意深く走りましたが、明日は最初っから思いっきりプッシュするつもりです。できる限り先頭集団についていきたいですからね。それで結果も良くなれば嬉しいです。」

■4列目

10番グリッド ロリス・カピロッシ 2分00秒078

チームメイトのセテ・ジベルナウと同様にドライ用セッティングに苦しんだドゥカティーのロリス・カピロッシは、レースタイヤの持久力に不安を抱えているという。翌日決勝前のウォームアップで不安を解消したいとカピロッシは語る。

「セテと同じリアタイヤを今日は履きましたが、もっとレースには耐久性が必要です。」とカピロッシ。



「フロントにはセテが履いたのよりも少し固めを選んでますが、そっちはレースでも問題ないでしょう。セテが選んだ方はソフトで耐久性は厳しいと思いますよ。」

「午後は雨のせいで試したい事を全部テストできませんでしたし、セッション終盤はあまりフロントに自信がなくて予選タイヤで全力アタックができていません。今日は全力で作業にあたりましたが、まだ明日のウォームアップでもタイヤのテストを続ける必要があります。レースに大きなギャンブルはしたくありませんからね。」

11番グリッド 玉田誠 2分00秒176

予選タイヤに履き替えてからはあまり思い通りにタイムを上げられなかった玉田選手は、決勝午前のウォームアップも続けてレースタイヤの選択作業を行うという。

「予選タイヤの性能を完全に引き出す事ができず、決勝のスターティンググリッドを下げてしまい残念です。」と玉田選手。

「マシンの性能は信頼できますから、4列目スタートから順位をできる限り早く挽回して先頭集団を捕まえないといけないですね。雨のせいでレースタイヤの選択作業がまだ終っていませんから、明日の朝のウォームアップで完了させる予定です。」

「RC211V自体のセッティングは定まっていますし、ドライで走った時の自分の調子も満足いくものですよ。」

12番グリッド クリス・バーミューレン 2分00秒304

ドライ用のマシンのセッティングが好調に進み、午前と午後の合計2時間のセッションを有効に自身初となる上海サーキット攻略の時間として使えたリズラ・スズキのクリス・バーミューレンは、翌日のレースが楽しみだと語る。

「今日は自分にとってこのコースでは最初のドライでした。ウェットの時とはだいぶ感じが違い、どの部分も高速で忙しく走る必要があったのでコースをもう一度学習し直しました」とクリス。



「チームは頑張ってくれて、午後には多くの変更をバイクに加えて凄く調子が良くなりました。終盤のタイムアタック中に少しミスさえしなかったら、もう少し前の順位だったと思います。」

「全ていい方向に向かっていますよ。それに凄いタイムを出したジョンを祝福したいです。チームの全員にとって嬉しい事ですからね。」

■5列目

13番グリッド バレンティーノ・ロッシ 2分00秒720

開幕戦のヘレス2日目と同じく、マシンの問題解決を宣言すると翌日に余計にチャタリングが発生するかのようなバレンティーノ・ロッシだが、現時点では決勝午前のウォームアップを使ったマシン調整に期待をかけるしかない状況だ。期待が外れて落胆したとロッシは語る。

「問題だらけなのは確実ですし、昨日の結果が良かっただけに今回のような順位に逆戻りでがっかりしてます。」とロッシ。



「グリップが今日みたいな普通の状態だとチャタリングが大きく発生して、とてもまともにはライディングできません。今の状況はすごく悪いですね。チャタリングが再発したヘレスの時に近い状況ですよ。」

「5列目からのスタートですからレースは厳しくなると思います。今晩はガレージでしっかり話し合い、明日のウォームアップで出来る最後の改善策を練ります。今は守りのレースをしてミスをなくし、できる限りポイントが取れるようにするしかないですね。」

14番グリッド カルロス・チェカ 2分01秒052

TECH3ヤマハのカルロス・チェカは、前日の雨には苦しんだが、ダンロップタイヤの開発における現在の技術面での諸々の状況を考えれば、今回の予選のタイムは許容できる範囲だと述べた。

「今回の天候状況を考慮すれば、それほど悪い結果ではないと思います」とチェカ。

「午前のフリー走行ではレースタイヤを改善できる方向性が見つかりました。今はヘレスで負った怪我の状態も問題ありませんから、レース全体を通して激しくプッシュできると思います。これは私にとって一番重要な事ですからね。」

「明日はドライになって欲しいです。午前のウォームアップでもいくつか試す事がありますが、さらに多くの部分で改善が進むかどうか確かめるつもりです。フロントタイヤの状態はとてもいいですよ。リアはもう少しグリップと剛性が欲しいですね。」

「予選途中の休憩までレースタイヤをテストしていましたが、休憩後は予選タイヤでどのくらい戦えるかを調べる必要があり、それ以上レースタイヤのテストを続ける事はできませんでした。」

15番グリッド トニ・エリアス 2分01秒275

フォルツナ・ホンダのトニ・エリアスは、チームメイトのマルコ・メランドリと同様にマシンのリアまわりのセッティングに苦しんでいる様子だ。

「厳しい日でしたね。」とエリアス。

「午前はドライになりましたが、バイクのリアまわりにいい感触が掴めませんでした。この調子だと最悪明日のウォームアップでセッティングを見つけるのも難しいでしょうね。」

「明日のレースは大変そうです。トップ集団で走るにはスタートをうまくやらないといけませんね。」

■6列目

16番グリッド アレックス・ホフマン 2分01秒972

ダンロップタイヤを履くプラマック・ダンティーンのアレックス・ホフマンは、タイヤに若干の進化が見られたとして中国GPでの作業に満足している。

「今日は予選の最中に雨が降って時間の半分を無駄にピットで過ごしました。」とホフマン。

「ただ、チームはいい仕事をしましたので明日のレースの準備はOKです。作業の正しい方向性も見つかったので今は楽観的ですよ。今日の予選タイヤもいつもよりいい感じでしたから、2つ目を試す時間がなくて本当に残念でした。」

「タイヤの開発では徐々に結果が得られてますし、レースタイヤは少し進化しましたから自信も持てます。明日の目標はスタートを成功させて、最初からいいポジションをキープする事です。チームと自分たちを信じてくれるスポンサーに少しでも満足のいく結果を残したいですね。」

17番グリッド ジェームス・エリソン 2分02秒088

カルロス・チェカのチームメイト、TECH3ヤマハのジェームス・エリソンは、ダンロップタイヤの開発に前向きな発言をしている。チェカのタイムに以前より近づいてきた事が嬉しいとエリソンはコメントする。

「今は予選タイヤの調子も凄くいいです。」とエリソン。

「以前と比べれば信じられないほど進化してると思います。自分のタイムも今までで一番カルロスと近い1秒差まで近づき、凄く励みになりますよ。明日のウォームアップではレースタイヤを試す予定ですが、少しでも大きめのを選んで午前はずっとそれで走るつもりです。」



「大きいタイヤの方が、今まで足りなかった剛性が得られる事に気がついたんです。天気予報より仮に気温が高くなっても、そのタイヤなら思いっきり走れる自信がありますよ。」

「今回は全てのセッションで大きな進展がありました。今日午前の1時間のセッションだけでもレースセッティングは完成に近づいてます。予選タイヤについてはスリックもウェットもまだ議論が必要ですが、それが今一番検討すべき課題ですからね。」

「4回のGPを通して前進すべき方向性も見えてきています。他のチームと違ってうちには比較する過去のデータはありませんが、多分目的としていた通りの方向についに進んできたと思いますよ。」

18番グリッド ケニー・ロバーツ Jr 2分02秒311

チームロバーツのケニー・ロバーツ・ジュニアは、タイヤのグリップが得られず何も思い通りに進まないと嘆いている。

「今回期待が持てる事は何一つないです。」とケニー。

「ウェットでもドライでもグリップが得られず苦労していますよ。今までに開発も進んでいますしデータを見ても問題らしい部分が見つからないので、本当にこれはミステリーです。トルコ翌日のテストでは別のタイヤを使って調子が上がりましたが、ここにはそのタイヤがないんです。」

「例のタイヤならコーナー進入時のフロントのグリップを向上させられるんですけどね。ガレージの中を探せば何か解決策が見つかるかもしれませんが、悪天候に時間をとられてここではベースセッティングから苦しんでます。」

■7列目

19番グリッド ホセ・ルイス・カルドソ 2分02秒948

プラマック・ダンティーンのホセ・ルイス・カルドソは、初日の2回の転倒に引き続き2日目の午前にも転倒している。コース攻略を兼ねた初のサーキットでの貴重な走行時間を失った事が残念だとカルドソはコメントした。

「午前は中国のサーキットで始めて経験するドライになり、タイヤのテストから始めたんですが数周走って運悪く転倒しました。」とカルドソ。

「方向を変える時にいきなり転んだんですが理由が全くわからないんです。幸いそれほどは痛くなかったんですが、丁寧に診てくれたクリニカモバイルの人に感謝しています。」

「予選中は少し痛みましたが、やっとタイヤをテストできる時だと思って走りました。なのにセッションの半分が雨で潰れてしまい残念です。もっと距離を走る必要があったんですが、とにかく、昨日から真剣に働いてくれているチームに感謝したいです。」


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