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2006年5月10日
去年の中国GP250ccでポール・トゥー・ウインを飾ったのは、今年はMotoGPクラスで絶好調の、当時はLCRアプリリアだったケーシー・ストーナーだ。2位は当時チームスコット(ホンダ)で現在ヒューマンゲスト・ホンダのアンドレア・ドビツィオーゾ、3位は今年のイスタンブールをKTMで制した当時テレフォニカ・モビスター・ホンダの青山博一選手だった。
今年はアプリリア勢が圧倒的に優位な立場でレースを展開している。ホンダ筆頭チームであるレプソル・ホンダの2名のライダーも、ここまでは苦しい戦いを強いられたが、中国に向けては前向きな姿勢で臨んでいるようだ。
■フロントタイヤの相性に苦しむポルトと精神的に辛かった周平選手
過去3戦は250ccレプソル・ホンダ勢にとって苦しい戦いが続いている。エース・ライダーのセバスチャン・ポルトは開幕戦のノーポイントがたたり、次の2戦もレース序盤におけるフロントタイヤの調子の悪さからトップ争いに加わる事が出来ず、ここまでのレースをランキング11位で終えている。
また、ポルトのチームメイトで世界GPルーキーの青山周平選手もデビューイヤーの苦しい序盤を過ごしている。開幕ヘレスの予選では1列目スタートを獲得したもののレースでは1周目で転倒、2戦目のカタールでは全くコースの癖が掴みきれないと悩んだ。
さらに3戦目となった前回のイスタンブールにおいては、オープニングラップの1コーナーで今期3連勝のかかっていた優勝候補のホルヘ・ロレンソに追突する事態となり、精神的に厳しいオフウイークを先週から過ごしたようだ。
レプソルホンダ勢は、中国GPでこれまでの運気を良い方向に変えてから、改めて本格的なヨーロッパラウンドに望みたいとしている。
■昨年の中国では好調だったと意気込みを見せるポルト
セバスチャン・ポルトは、中国でもひたすらマシンの改善を進めたいと強調する。ホンダにとって上海サーキットは、トルコほどアプリリアに差を広げられないサーキットだとコメントしている。
「去年の中国は雨でしたが、それでもいいレースが出来ましたよ。」とポルト。
「トルコと同じように複雑なサーキットですので、前回までの作業プランをそのまま中国でも続けたいと思います。作業の狙いはマシンの更なる改善です。もっとマシンは良くなる筈ですし、今回を機会にそれを実現できればと思います。」
「上海はトルコよりは若干速度が落ちますので、ホンダには悪くないと思います。それ以外の長いストレート部分ではアプリリアに差をつけられてしまいますからね。最終的にもっと戦えるマシンに到達できるよう頑張ってみます。」
■トルコの悪夢を忘れるためにも中国は頑張りたい周平選手
今回の中国も青山周平選手にとっては初のサーキットとなる。優勝候補のロレンソを転倒させてしまった事を今でも悔やむ周平選手だが、中国GPに向けた予習には抜かりがないようだ。
「トルコの出来事をどうしても忘れる事ができません。」と周平選手。
「自分の大きなミスだと分かっていますし、本当に申し訳なく思います。特にあのクラッシュで転倒させてしまったロレンソに申し訳ないです。」
「イスタンブールの事を忘れるためにも、中国GPが始まるのが楽しみです。トルコの時と同じように何度も去年のビデオでコースを学習していますが、それ以外はコースレイアウトに関する詳しい情報はありません。」
「今週末は過去2戦と近い状況ですね。コースが全くわかりませんから、チームも自分もゼロからの作業になります。」
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