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2006年4月21日
MotoGPの世界は常に変動が激しく、年間カレンダーはレースや様々なイベントでひしめいている。しかしながら、時には立ち止まって振り返る事も忘れてはならない。
今日(4月20日)、ファウスト・グレッシーニと彼のチームのメンバーは通常の仕事から離れ、2003年の開幕戦、鈴鹿の事故で亡くなった加藤大治郎選手の命日を追悼の念と共に迎えている。
加藤選手がヨーロッパに移動してからすぐに彼の育成を担当し、活動を共にしていたチームの監督であるファウスト・グレッシーニは、「チーム全員にとって、本当に悲しすぎる出来事でした。」と語る。
「大治郎と私たちの関係は特別なものでした。彼を失った気持ちを言葉で言い表す事など到底出来ません。」
「加藤は偉大なチャンピオンであると同時に、魅力溢れる人間でした。私たちは今でも彼の家族と親密な関係にあります。今日は彼のお父さんの加藤隆さん、それに大治郎の奥さんの真樹子さんに電話をして話し、この悲しい日を分かち合いました。」
加藤大治郎選手は特別な存在であり、そしてチャンピオンだった。250ccクラスで鈴鹿ともてぎにワイルドカード参戦した時には、2回の優勝と2位表彰台を獲得し、誰をも驚かせた。
2000年にはグレッシーニ・チームから世界GPにフル参戦を果たし、初年度から3位という好成績を残してその才能を見せつけた。2001年には年間11勝という圧倒的な勝利で250cc世界チャンピオンに輝いている。
2002年には最高峰クラスにステップアップし、ポールポジションを1回、および2回の2位表彰台を獲得した。
彼のホームである鈴鹿での悲しい出来事は2003年だった。
(記事原文・写真提供:motogp.com)
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