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カタール予選 MotoGPルーキーがポールポジションを獲得 |
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2006年4月8日
MotoGP第2戦、カタールグランプリのMotoGPクラス予選が、ドーハ近郊のロサイル国際サーキットにて4月7日(金)午後に実施された。
■カタールGP予選、予想できないポールシッター
4月6日(木)に行われた初日のフリー・プラクティスでは、ドライコンディションでのケニー・ロバーツ・ジュニアの一番手タイムという、殆ど誰も予想しなかった結果になったが、今年のMotoGPは昨年までの常識が通用しない混戦のシーズンになりそうだ。
今回の最終予選結果が、フレディー・スペンサーに次ぐ2番目の最年少ポールポジション記録になると予想できた人は稀だろう。
予選の気象状況は雲の少なめの青空となり、気温は初日よりも5度高い32度、路面温度は初日とほぼ同じの45度。無風に近かった木曜日と比べ、風はやや強めだったようだ。土曜日の決勝は更に高い温度になる事が予想されている。
予選のセッション開始直後、同日午前中のフリー・プラクティス3で1番手タイムをマークしたオーストラリア人ルーキー、LCRホンダのケーシー・ストーナーは、最初から1分56秒台(1分56秒996)に入れてタイムシートの先頭に立った。ストーナーはこの時点では、6番手以内に入れれば良いと考えていたようだ。
■予選時間の大半をトップタイムで過ごすロリス・カピロッシ
ストーナーが好調なタイムで予選をスタートさせてから5分もたたない残り55分の時点で昨年のポール・シッター、ドゥカティーのロリス・カピロッシが1分56秒628を記録し先頭に立った。すぐにストーナーも1分56秒769を出すがカピロッシには届かない。
3番手には1分56秒859のトニ・エリアスが続く。トニ・エリアスは開幕戦を4位で終えており、本人が発する言葉は冬季テスト中とは別人のように自信に溢れている。予選開始10分、残り50分の時点での4番手以降は、キャメル・ヤマハのコーリン・エドワーズ、ドゥカティーのセテ・ジベルナウ、スズキのジョン・ホプキンス、フォルツナ・ホンダのマルコ・メランドリ、レプソルホンダのダニ・ペドロサとニッキー・ヘイデンが続く。
ペドロサは午前中に転倒している為、少し消極的な走りになっているらしい。
残り45分になったところで最高峰クラス連続チャンピオンのバレンティーノ・ロッシが走行を開始する。6番手タイムの1分57秒103を記録。
■キャメルヤマハ、レースタイヤでの振動はほぼ解決したが・・・
キャメル・ヤマハ・チームのロッシとエドワーズは、IRTAテストから発生したマシンの振動問題をレースタイヤではほぼ解決していたが、予選用タイヤではまだ好感触を得られていないようだ。予選終盤のロッシとエドワーズのタイムの伸びが心配される。
ロッシのスタート直後、ダニ・ペドロサが1分57秒750を記録し5位に浮上したが、すぐにロッシがペースをあげて1分57秒045を記録し順位は逆転する。同じころ、トニ・エリアスが小さなミスをして芝生の上にコースアウトするが特に転倒はない。
1日目のトップタイム保持者、ケニー・ロバーツ・ジュニアは残り40分の時点で1分58秒057を記録し、14位から10位に順位を上げた。セッション序盤からトップのカピロッシは1分56秒187で走行しトップタイムを更新している。
残り35分、開幕戦で3位表彰台を獲得したレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンが1分56秒913を記録し4位に浮上する。マシンのセッティングには何の問題もなく調子良く乗れているとコメントするマルコ・メランドリは、11番手タイムとスピードに切れが無い。
セッション中盤に入るとセテ・ジベルナウが1分56秒664を記録し、フロントロー圏内はロリス・カピロッシ、ケーシー・ストーナー、セテ・ジベルナウの3名。
■レース主体の作業をするTECH3
同じ頃、ダンロップ期待のTECH3ヤマハ、カルロス・チェカは1分58秒280で13番手タイムを走行している。冬季テスト中はカタールで1分56秒95を記録しているチェカだが、この日はレースに向けたセッティング作業を優先し、予選タイヤは使用していない。チェカはヘレスでの転倒時に左肩を痛めており、左腕に力の入らない状態が続いているらしい。
尚、同じくダンロップタイヤを履くダンティーン・プラマックチームは、以前にジェームス・エリソンが抱えていた「予選タイヤを履くとタイムが落ちる」という問題を解決できずに悩んでいる。
セッション後半の最初、キャメル・ヤマハのコーリン・エドワーズが1分56秒558を記録して2位に浮上するが、すぐにストーナーが1分56秒497を記録しエドワーズは後退。
■チャタリングに悩む中野選手とフロント問題の解決しない玉田選手
残り25分、ダニ・ペドロサが1分56秒692で5位に浮上するが、この時点でカワサキの中野真矢選手は13番手、コニカ・ミノルタの玉田誠選手は16番手タイム。
中野選手は1日目からフロントとリアにチャタリングが発生している。レースタイヤでは全くプッシュできない状態が続いており、3日目の決勝が心配されるところだ。
玉田選手は午前中にサスペンション調整を行い、トップタイムはさらに伸びるようになったものの、コーナー進入時にフロントタイヤの接地感が得られないという問題は全く改善される様子がなく、殆どのコーナーでタイムを落としている。
■決勝時の優位性を占うレースタイヤでのトップ争い
残り20分になるとレースタイヤでのトップ争いが熾烈になってくる。依然カピロッシはトップのままだが、ここでバレンティーノ・ロッシが1分56秒535で3位に浮上する。その直後にセテ・ジベルナウが1分56秒297を出して2位に割り込むと、好調のケーシー・ストーナーも続いて1分56秒381を記録しロッシを4位に後退させた。
殆どの上位ライダーがレースタイヤで走行する残り15分時点の順位は、1位カピロッシ(1分56秒187)、2位ジベルナウ(1分56秒297)、3位ストーナー(1分56秒381)、4位ロッシ(1分56秒535)。5番手以降はエドワーズ、エリアス、ペドロサ、ヘイデンが続く。
この直後、カピロッシは1分56秒102を記録し、更にタイムを更新し、同じタイミングでカワサキの中野選手は1分57秒788で15位から12位に浮上。
■予選タイヤアタック、強すぎるケーシー・ストーナー
残り10分、各チームが予選タイヤに一斉に履き替えてのタイムアタックがスタートした。いきなり飛び出したタイムは1分55秒683、LCRホンダのケーシー・ストーナーだ。チームオーナーのルーチョ・チェッキネロは笑みを隠す事ができない。
残り5分、トニ・エリアスも55秒台を記録(1分55秒938)して2位に浮上する。この時点のポジションはストーナー、エリアス、カピロッシ、ジベルナウの順。残り1分の時点でカルロス・チェカが1分57秒299をを記録し12位に浮上。
残り10秒でカピロッシは1分55秒721を記録するがストーナーには僅かに届かない。
残りタイムが0秒を切ったところで、ファイナルラップを終えたライダーたちが一斉にコントロールラインに戻り、彼らの最速タイムが次々と記録されていく。最初にラインに帰ってきたのはバレンティーノ・ロッシ。記録は1分56秒076であり、ついに1分55秒台の壁を破る事がロッシにはできなかった。
■ルーキーの勝利、レースに希望を託すキャメル・ヤマハ
キャメル・ヤマハ・チームは残り10分の段階で予選タイヤに履き替えたが、リアのグリップ力が予選タイヤのように強すぎるとチャタリングが再発し、全くトップスピードが出せなくなっていたようだ。レース本番では問題ないと、予選後にロッシはコメントしている。
次にトニ・エリアスがカピロッシに続く1分55秒735を記録し、続いてニッキー・ヘイデンがエリアスに次ぐ1分55秒793で走行を完了した。
同じ頃、中野真矢選手は予選タイヤではあまりチャタリングが発生しなかったとして、1分56秒237の記録でコントロールラインを通過している。
最終的に、1列目ポールポジションはケーシー・ストーナー、2番グリッドはロリス・カピロッシ、3番グリッドにはトニ・エリアス、2列目4番グリッドはニッキー・ヘイデン、5番グリッドはダニ・ペドロサ、6番グリッドにバレンティーノ・ロッシという結果に終った。
尚、今回のストーナーのポールポジションは、冒頭に書いた通りフレディー・スペンサーに次ぐ2番目の最年少記録となる。
■トラブルの続くホッパー
また、日本人の中野選手は9位、玉田選手は16位に終わり、スズキのジョン・ホプキンスはメカニカル・トラブルに見舞われ、終盤のタイム・アタックがまともに出来ていない。
本日、4月8日はカタールグランプリ決勝だ。
以下に予選終了後の各ライダーのコメントをグリッド順に示す。
■1列目
ケーシーストーナー(ポールポジション)1分55秒683
ポールポジションを取るなんて2年はかかると思ってました。
LCRチームは最初のセッションから完璧に仕上げてくれたので、午後は予選タイヤを装着して走るだけでした。他のライダーとのタイム差が近く、絶対ポールをキープするなんて無理だから6位に入れたらいいなくらいに考えてたんです。
インフルエンザと旅のトラブルで弱りきってましたけど、これで疲れも吹っ飛びました。ポールなんて本当に信じられないです。
ロリス・カピロッシ(2番グリッド)1分55秒721
僅か0.038秒の差でポールを逃しちゃいましたね。
最後のタイムアタック中に最終区間でちょっとプッシュしすぎて、バイクを2回スライドさせてしまったんです。コンマ何秒かロスして今シーズン2度目のポールを実現できませんでした。
まあ去年はカタールでポールを取ってもレースの成績は良くなかったからそんなに気にしませんよ。今年のレースタイヤは凄いいいんです。
今日の午前中はコースが汚れていて、セッティングを変更しても思い通りにいかなくて少し大変でした。それでフロントのセッティングを元に戻したら予選タイヤでもレースタイヤでも速く走れたんです。
チャンピオンシップはまだ始まったばかりですが、常に競争力を保ち続ける事は大事ですよ。今週末はほとんど完璧に仕事をしたので、このコースが思っていたほど大変じゃない事はわかっています。
ブリヂストンのここ数ヶ月の仕事は凄いですよ。明日のレースで自分たちはいい位置に食い込んでる筈です。
トニ・エリアス(3番グリッド)1分55秒735
凄く嬉しいです。チームとミシュランのメカニックが凄く頑張ってくれたので感謝してます。
今日はいい仕事ができました。でも明日のレースはみんな速いだろうし、タイヤは熱でもたないから大変でしょうね。一番大事なのはスタートを成功させることです。シーズンで最初のフロントローですし、この調子は継続したいですね。
それと胃腸炎を診てくれたクリニカ・モバイルの人にも感謝します。明日のレースは楽しみです。
■2列目
ニッキー・ヘイデン(4番グリッド)1分55秒793
本当にギリギリで惜しかったね!
ここまでタイムが近いとムカつくけど、実は予選で0.1秒差は大きいんですよ。でもレースは楽しみです。面白くなりそうですね。
ミシュランの予選タイヤは凄く乗りやすかったです。今の課題はタイヤのグリップですが、予選タイヤに履き替えた途端にトップと0.1秒差ですよ。レースタイヤではちょっと思い通りにいってませんけどね。
今はバイクの改善を一方向にはできるんです。例えばコーナーの進入は良くできても出口ではあまり良くないとか。幸い僕のまわりは凄い人たちがいっぱい真剣に働いてるんで、決して努力をしてないとか知識の問題じゃないんですよ。
明日はレースですね。夜も明日に備えて頑張りますよ。朝になればレースモードに切り替わって、シグナルが消えたら後はやるだけです。
ダニ・ペドロサ(5番グリッド)1分56秒008
今回の順位はヘレスの時と変わらないので、そんなに悪くないと思います。ヘレスは事前に何度もテストして慣れていましたが、ここはレース前の3日間だけでしたから。MotoGPバイクで初めてのコースが5位ならOKです。
レースの準備はいい感じですよ。今回一番大事なのはスタートを成功させていい位置で1コーナーに飛び込む事です。本当にうまくやらないと。
今回の予選も自分には難しかったです。進歩は少しありましたけど、予選について学ぶ事はまだたくさんあります。タイミングもそうですし、予選タイヤをどう有効的に使うかとか、フロントタイヤをコースごとにどう選ぶかとか。
今朝は白線の上に乗り上げたら砂で汚れていて、ほんの少しブレーキに触れただけで転倒しました。自分のミスですが、この経験もきっと将来役にたちますよ!
バレンティーノ・ロッシ(6番グリッド)1分56秒076
問題はグリップがいいのでプッシュしようとすると振動がまた大きくなる事です。だから今日は予選タイヤで全く本気で走れませんでした。結局6位です。
いずれにしろレースタイヤでのリズムは悪くないし、他のライダーのタイムも近接してますから明日は面白いバトルになるでしょうね。
ストーナーには驚いたね!心から祝福したいです。彼は週末を通して凄く速かったし、予選タイヤも100%完璧に使ってました。多く経験してるロリスより上手く使ってたんじゃないかな。
ロリスはまた凄く調子いいみたいだけど、今回叩かなきゃいけないのは若手の方じゃないかな。ストーナーとエリアス、それにペドロサだね。
明日が楽しみだね。きっと面白いレースになりますよ。
■3列目
セテ・ジベルナウ(7番グリッド)1分56秒177
レースタイヤのタイムはそんなに悪くないのに、しかも2列目までほんの少しの差なんで残念ですよ。今はポールポジションと同じくらい遠くに感じるしね。
まわりとの差をもう少し縮めるために、明日午前のウォームアップでは少し調整する事があります。あとコンマ何秒か速くしないといいレースができないし、それにスタートも重要ですからね。
今はフロントを使いすぎてるんで、スタートの成功を考える前にもう少しバイクを乗りやすくしておきたいんです。
コーリン・エドワーズ(8番グリッド)1分56秒230
昨日から、それに今朝も確実にバイクの調子は良くなりましたよ。
まだ少し振動問題に苦しんでますが、問題はどんどん減っていくのでセッティングに集中できます。今朝は小さな変更を何点か加えましたが、上手くいく範囲だけで調整してます。今更手戻りがあると困るからね。
レースタイヤでのペースはもうOKですが、寝っ転がらずに最後まで頑張りましたよ。他のライダーが1分57秒台で走ってれば嬉しいけど、レース中は1分56秒台を出してないとダメでしょうね。
厳しいレースになりそうですが、明日の午前中にあと少し改善できれば準備はOKでしょう。
中野真矢(9番グリッド)1分56秒237
予選で9番手なんて全く満足できません。が、正直言うと実は予想よりも大分良かったんです。ここに来てから結構問題が出ちゃってますから。
昨日からフロントとリアの両方のチャタリングに苦しんでるんです。セッティングを変えてほんの少しは改善できたんですが、まだ根本的にはダメなんですよ。
予選タイヤではチャタリングが少しおさまるんで午後のセッションはこの位置につけれたんですが、でも悲しい事に予選タイヤでレースはできませんからね。
チームで今晩対策を練って、ウァームアップまでになんとかしないといけませんね。じゃないとレースは大変でしょうから。明日を待つ事にしますが、レースではできる限りのポイント獲得はするつもりです。
■4列目
ケニー・ロバーツ(10番グリッド)1分56秒272
細かい作業をしてたんで予選の序盤に少しタイムをロスしてしまいました。
レースタイヤの選択が終ってからは、バイクは凄く乗りやすくなりましたね。予選タイヤよりレースタイヤの方が調子がいいですよ。10番グリッドスタートは自分にはそんなに大きな問題じゃありません。
スタートを成功させて、団子状態に巻き込まれるのを避けて1コーナーに飛び込みたいですね。そこからは安心して走れると思います。いいレースができる事だけは間違いないですよ。
クリス・バーミューレン(11番グリッド)1分56秒356
スズキとブリヂストンにとってカタールは今まであまり相性のいいサーキットじゃなかったんで、今日の結果は嬉しいですよ。
11番グリッドってあんまり聞こえは良くないし、今までGPで走った成績っていっつもこのくらいだけど、ポールとは0.6秒しか離れてないし良い結果だと思います。
チームは今週末すごく頑張りましたし、バイクはどんどん良くなっています。22周も暑い中で走るレースは大変だしタイヤの耐久テストみたいになりますが、今はセッティングがうまくいってるので明日はもっと順位を上げられる筈です。
マルコ・メランドリ(12番グリッド)1分56秒822
午前中のセッションは1分56秒台をレースタイヤで出したので自信があったんですが、午後に予選タイヤを履いたら状況が変わりました。午前のようにいいタイムが出せないんです。
バイクは調子がいいし感じよく乗れるのに、この結果にはガッカリです。明日はスタートを成功させたいですね。このサーキットはトリッキーなので4列目から抜いてくのは大変ですけど。
大好きなコースなのに本当に参りました。
■5列目
ジョン・ホプキンス(13番グリッド)1分56秒981
今どのくらいガッカリしてるか言葉で表現するのは難しいね。
今週は頑張ったけど最初からトラブル続きだったしね。予選では少なくともそれなりのグリッドが確保できると思ってたけど、タイムアタックを始めようとしたらテクニカル・トラブルで走れなくなっちゃったんだからどうしうもないですよ。
明日は起きたら頭をレースに切り替えて、いつものように頑張るだけです。
カルロス・チェカ(14番グリッド)1分57秒299
バイクとタイヤの改善はかなり進みましたし、自分の理想にとても近いレースセッティングを見つけました。ただ、こういうコースで重要になる左腕の力がまだ十分じゃないのが問題で、これさえ治ればもっとタイムが出せる筈です。
コーナリングやバイクを制御するのに左手は重要なんですが、まだしっかり力が入らないんです。ファイターの私にとってこんな乗り方は嫌いですし、冬季テストで見せた実力通りに前に並びたかったですね。
いずれにしろ明日はベストをつくし、自分の(左腕の)問題に関係なくいいレースがしたいと思います。
ランディー・ド・ピュニエ(15番グリッド)1分57秒822
今日は有り難いことに手の具合が前よりいいんです。
レースタイヤでは安定してタイムを伸ばす事ができました。それに本当はもっと高い順位だった筈ですが、ケーシーを避けるために大回りをしてラインを外してしまったんです。ですので15番手スタートは不本意ですが、木曜日に抱えていた手の問題を考えるとグリッドに並べるだけでも嬉しいです。
明日の目標は自分にとって最初のMotoGPレースを完走する事ですが、できたらポイントは取りたいです。実現できればチームにも自分にとってもいい週末になるでしょうね。
■6列目
玉田誠(16番グリッド)1分57秒891
今日はサスペンションまわりのセッティングを変更して速く走れるようにはなったんですが、コーナーに入った時のフロント接地感が無い問題は全然解決できていません。
明日はコニカ・ミノルタ・チームのエンジニアと改善策を練ります。まさかシーズン2戦目の予選でこんなにトップから離されるとは夢にも思いませんでした。
ジェームス・エリソン(17番グリッド)1分58秒674
常にチームは前進してますし今はこれが大事です。バイクに乗る度に必ず進歩があるんですよ。
カルロスのタイムに近づいてきましたし、今までの中で今日は最高のセッションだったと思います。今日はレースセッティングに集中したので予選タイヤは結局使いませんでしたが、お陰でいいレースタイヤを見つける事ができました。
真剣にやってきましたので良い結果に繋がると信じています。今日は他のライダーにくっついて追いかける事もできました。
バイクのセッティングに大きな変更を加えたのは今週が初めてですが、いくつかの点でうまくいきました。ハンドルの位置とシートの位置を調整したのは今回が初めてなんです。
ハンドル位置を変えたお陰でフロントの接地感が向上しました。バイクの制御も簡単になりコーナーからの脱出も格段に上達しています。
アレックス・ホフマン(18番グリッド)1分59秒591
今日はどう頑張っても予選でトップから4秒落ちしか出せなかったので本当に落ち込みました。他のチームはみんなタイムを上げたのに、うちだけ昨日より悪化してます。
なんか前進するどころか自分が後退しているように感じられて、これはライダーにとって良くない感覚ですよね。
どっちの方向に進めばいいのかさっぱりわからないんです。このコースはもっと自分たちのタイヤに合うと思ってたから、もう何を考えたらいいやら意味不明です。
■7列目
ホセ・ルイス・カルドソ(19番グリッド)1分59秒733
今日はたくさんテストしましたし、コーナーの進入に自信が持てないのでサスペンションの調整をしました。でも結局のところ解決策は見つからず、いいフロントのソフトタイヤが見つかっても距離が持ちません。
仕方ないのでハードタイヤを使ったのですが、それがトラブルの元になってしまって多くの時間を無駄にしました。
テストを多くしても、タイムが上がるような前向きな結果が全然得られません。予選タイヤを履くとタイムが数秒悪くなるので、予選ではレースタイヤを使いました。
(写真提供:ヤマハレーシング、HRC、レプソルYPF、カワサキレーシング、ドゥカティーコルセ、チームスズキMotoGP、プラマック・ダンティーンMotoGP)
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