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2006年4月1日
ジレラ・レーシング(250cc)のマルコ・シモンチェリとシモーネ・コルシの2名が、3月29日に発表されたジレラ社のスポーツ・スクーター、ネクサスシリーズ(Gilera Nexus)の製品発表に登場し、コメントを残している。
ジレラやデルビ、MVアグスタ、およびアプリリア等のバイクメーカーは、現在イタリアのピアジオ社の傘下にある。元々ピアジオ社は1884年に設立された輸送機器メーカーだったが、早くからスクーターやモペットの開発に着手し、中でも一世を風靡したベスパは有名だろう。現在シモンチェリたちが戦うジレラチームの250ccマシンがアプリリア製なのは、こうしたピアジオを中心とした資本提携関係にある。
125ccのジレラチームでは、デルビチームと共通マシンが使用されている。デルビは125ccクラスの名門チームとして有名なオートバイメーカーであり、宇井陽一選手が2000年と2001年に優勝争いをしていたマシンはデルビだった。ちなみに、現在KTMで250ccを戦う青山博一選手のチームメイト、マヌエル・ポッジャーリが宇井選手との激戦を制して2001年に125ccで優勝した時のチームはジレラである。
ピアジオ・グループ内での市販車販売におけるジレラ社の位置づけは高速スクーターメーカーであり、今回ジレラから発表されたのは以前から人気のあるスポーツモデルのネクサス500(水冷単気筒500cc)の新型と、同モデルと同じフレームを使ったエントリーモデル、ネクサス250の2機種だ。
ジレラで戦える事が嬉しいと言うシモンチェリは、このモデルに跨り「最近の技術の進歩は凄いですね。自分の知ってるバイクとは全く思想が異なるんで、正直自分が運転できるか不明です。」とコメントした。250ccでのデビューレースとなった先日の開幕戦は残念なリタイアに終ったシモンチェリだが、IRTAテストや予選では好調だっただけに、2戦目のカタールでは活躍が期待される。
また、開幕戦では11位とまずまずの成績だったチームメイトのシモーネ・コルシは、「ジレラのライダーとして戦えるなんて光栄ですので、できる限りの貢献が出来れば嬉しいです。」と述べた。
(写真提供:ピアジオ)
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