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「調子が上がらない」落ち込むポルト

2006年3月30日

MotoGPクラスでは好調なスタートを切ったレプソル勢だが、250ccクラスのレプソル・ホンダ勢の2名は開幕レースを厳しい結果で終える事になった。

予選で一列目4番グリッドを獲得したレプソルホンダのルーキー、青山周平選手は、惜しくも2ラップ目序盤にコーナーでフロントを失いグラベルに直行。ライダーを残してバイクだけがしばらく走るという光景が世界に放映された。

「スタートは上手くいったのに、高速の左コーナーでフロントが滑り、そのままクラッシュしてしまいました。」と周平選手。

今期はKTMで戦う兄の博一選手は、IRTAテストから走る度にマシンの調子を上げ、ドライ路面のレースで6位という250ccクラスではまだ経験の浅いKTMワークスにとって嬉しい結果を残している。兄へのライバル意識も強く、初戦から本気で表彰台を狙っていた周平選手にとって、今回のクラッシュは悔しい結果に違いない。

「フロントが温まらないうちに1周目からプッシュしすぎた自分の責任です。カタールでは出来る限り頑張って良い成績を残したいですね。」

また、周平選手のチームメイトのアルゼンチン人、セバスチャン・ポルトは、IRTAテストから全くマシンに馴染めないまま開幕戦を迎えてしまった。テスト時は「アプリリア勢に比べて遅れを取っている。セッティングを後戻りさせてでも不調の原因を探りたい。」と述べていたポルトだが、予選に入ってもマシンの調子は上がる兆しを見せず22番グリッドスタート。決勝では中盤でレース継続を断念しリタイア。落胆を隠し切れないポルトのコメントは少ない。

「バイクが自分の思い通りに仕上がっていないという事以外、あまり言う事はありません。」とポルト。

「ここまで出来る限りの事はしています。チームもホンダも真剣に支援してくれているので有り難いです。」

(写真提供:レプソルYPF)


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