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IRTAテスト250ccはロレンソの圧倒的勝利
2006年3月10日 ShoppingOn編集部

ヘレスでのIRTAテスト、250cc2日目の3月9日の午前中は、曇りがちの天気に昨日と同様に霧の多い天候となった。

午前中のコースにはライダーも少なく、走行するライダーも比較的ゆっくりとしたペースでテストを行っていたが、午後2時前には太陽が少し見え、霧も晴れた最終セッションの終盤には熾烈なアプリリア勢のタイムアタックが開始された。



最初にトップタイムをマークしたのはアスパルチームでアプリリアを駆るアレックス・デ・アンジェリスだったが、すぐにフォルツナ・アプリリアのホルヘ・ロレンソがアタックに加わり、白熱した争いが展開された。

■IRTAテストを制覇したロレンソ

この戦いを制したのは、昨日と同様にフォルツナのホルヘ・ロレンソだった。これでロレンソは250ccのIRTAテストの全4日間をトップタイムで終えた事になる。

ホルヘ・ロレンソが記録したヘレス2日目のトップタイムである1分42秒873は、ダニエル・ペドロサが持つヘレスでの250ccベストラップから僅かに0.05秒遅れだ。テストを終えて、ロレンソは今回のテストを満足げに振り返っている。

「昨シーズンまでの自己ベストを1秒以上更新しました。」とロレンソ。

「この結果には、アプリリアの完璧な作業が全て現れています。今回の主な目標は桁違いのタイム記録を出す事ではなく、プレシーズンを通して開発した内容をさらに充実させる事でした。」

「良い仕事ができてとても満足です。2006年シーズンの開幕戦では、ここヘレスでファンを楽しませたいですね。」

2番手タイムはアレックス・デ・アンジェリスの記録した1分43秒326。最後のアタック合戦に負けた事は悔しそうだが、2006年マシンの仕上がりには満足がいったようだ。

「トップに一度立ってからの戦いが激しかったですね」とデ・アンジェリス。

「最後にタイムを更新しようとしたのですが、コース状況からクリアラップが取れませんでした。」

「本シーズンを前にして2006年型のアプリリアの調子は最高です。テストで走ったどのサーキットでも全く問題がありませんでした。プレシーズンのトップに立つ事はできませんでしたが、開幕後はどのチームもゼロからの戦いになります。去年のチャンピオンのホンダにとっても同じですが、開幕してみない事には誰がライバルかは分かりません。」

3番手はロレンソのチームメイト、フォルツナ・アプリリアのエクトル・バルベラ。タイムは1分43秒541。今年のIRTAテストは常にこの3人のアプリリア勢がトップタイムを争い、4位以下のタイムを引き離す結果に終った。バルベラも今回のテスト結果には大満足の様子だ。

「とても満足しました。」とバルベラ。

「プレシーズンは好調に終りましたが、まだやる事はたくさんあります。目標はレースでのペースを上げる事でしたが、今日は昨日の自己ベストを更新する事ができました。他のチームは強豪揃いですし大変なレースになりそうですが、今は開幕戦が楽しみですし、意気込みも十分です。」

「今年は迫力のある年になりそうですね。開幕戦が待ちきれません。」

■日本人全員が11位以内に

最終日は日本勢も好調だ。アプリリア勢3名に続くのはヒューマンゲスト・ホンダの高橋裕紀選手の4番手タイム、昨日の自己ベストを0.668秒縮める1分44秒210だ。トップのロレンソからは1秒337離されてはいるが、シーズン中は彼の戦闘能力の高さがレース中の上位進出を可能にするかもしれない。今後のホンダマシンの熟成に期待がかかる。

昨日のレース後、高橋選手は自身の好調さをアピールするコメントを出していたが、彼のチームメイトであるアンドレア・ドビチオーゾはマシンの開発状況に不安を述べていた。本日ドビチオーゾは13番手まで順位を落としている。

5番手は今シーズンより上位に浮上しそうなカルディオン・ABモーターレーシング(アプリリア)のヤコブ・シュムルツ。タイムは1分44秒241。

250ccルーキー、ジレラのマルコ・シモンチェリは6番手タイムの1分44秒751。最終日は少しマシンの調子が悪かったようだが、初の250ccシーズンに向けての意気込みに変わりはないようだ。ジレラレーシングの公式サイトで、シモンチェリは以下の通り述べている。

「今回250ccでは6位が精一杯でした。レースシミュレーション中にマシンがおかしな挙動を示したので、10周走ったところでマシンを交換しなければなりませんでした。」

「最初はバイクがゆっくり横滑りを始めて、徐々にひどくなってきました。タイヤに問題は見つかりません。今回の事は自分が安全を意識する上で良い経験になったと思います。」

「テストに関しては進展が多く、良いリズムも掴めるようになり満足しています。ヘレスは2回優勝している相性の良いサーキットですので、シーズンをここで始められて嬉しいです。」

7番手タイムはチーム・トースのアプリリアを駆るベテラン、ロベルト・ロカテリの1分44秒817。8番手には昨日から調子を上げているアンソニー・ウェスト(アプリリア)の1分44秒845が続いた。

9番手からの3名には日本人が続く。今期からKTMに移籍し、なかなかIRTAテストのトップ10入りを果たせていなかった青山博一選手だが、昨日のタイムを0.692秒縮める1分44秒869を記録して9位に浮上

10番手はカンペテーラの関口太郎選手。マシンのハンデを乗り越え、昨日のタイムを1秒103秒も更新する1分44秒893を記録した。現在も特に新マシン到着の情報は入っておらず、今回もキット車によるタイムだけに、マシンとチーム体制が整った後のシーズン中の活躍に今年は期待したい。

11番手は青山博一選手の弟、レプソルホンダのルーキーでヘレスは今回が初めての青山周平選手。タイムは昨日より0.785秒速い1分45秒093。本日14番手までタイムを落としているチームメイトのセバスチャン・ポルトと比べると少し強気な彼らしい発言も出てきたようだ。



「今日は昨日よりも良くなりました。でもトップからは離されたままですね。」と周平選手。

「やっぱりこのサーキットはとても難しいです。でもまだ2日目の走行ですからこれが普通でしょうね。低速コーナーのブレーキングと高速セクションのバランスは大分向上しました。サスペンションの調整を時間をかけて行い、最終的にタイムアップにつながっています。次回ここで走る時はレースですね。開幕が本当に楽しみです。」

また、周平選手のチームメイトであるセバスチャン・ポルトは、ヒューマンゲスト・ホンダのドビチオーゾと同様に、IRTAテスト最終日までマシンの調整がうまくいかなかったようだ。



「あまり良い結果が得られなかった事は事実ですね。」とポルト。

「まだ多くの問題を抱えたままです。状況は昨日と変わりません。変更を色々加えたのですが、問題はそのままです。原因すら分からないという経験は初めてですし、ヘレスを万全な状態で終わりたかっただけに残念です。」

「これからチームとデータをチェックし、解決策を見つけたいと思います。少し手戻りになっても昨年のバイクと比較して違いを見つけたいです。」

(写真提供:レプソルYPF、ピアジオ)

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3月9日 IRTAテスト ヘレス 250cc2日目

1. ホルヘ・ロレンソ(アプリリア) 1分42秒873
2. アレックス・デ・アンジェリス(アプリリア) 1分43秒326
3. エクトル・バルベラ(アプリリア) 1分43秒541
4. 高橋裕紀 (ホンダ) 1分44秒210
5. ヤコブ・シュムルツ (アプリリア) 1分44秒241
6. マルコ・シモンチェリ(ジレラ) 1分44秒751
7. ロベルト・ロカテリ(アプリリア) 1分44秒817
8. アンソニー・ウエスト(アプリリア) 1分44秒845
9. 青山博一(KTM) 1分44秒869
10. 関口太郎(アプリリア) 1分44秒893
11. 青山周平(ホンダ) 1分45秒093


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