MotoGP 速報ニュースサイト インテリマーク
  新着ニュース 2006年冬季データ 2006年のMotoGP年間予定、及び各クラスの結果 2006年のMotoGP各クラスのポイントランキング ライダー情報 - coming soon - サーキット情報 - coming soon - インテリマークフォーラム/2輪ロードレースカレンダー/MotoGP天気予報/世界サーキット時計 お問い合せ  
         
IRTAテスト250cc、ヘレスの初日もロレンソ
2006年3月9日 ShoppingOn編集部

スペインはヘレスサーキットの3月6日、250ccクラスにとって最後となる2日間のIRTAテストが始まった。同地での開幕戦に向けての今年最後の公式テストだ。



250cc初日の気温は終日20度前後と安定していたが、午前中のサーキットは霧に包まれていた事から走行が危険な状態と判断され、テストの開始は予定より1時間遅い午前11時まで見合わされたようだ。

■序盤は日本人3名が10位以内に

序盤はアスパルチームでアプリリアを駆るアレックス・デ・アンジェリスがリードをする形となり、上位10位以内に3人の日本人、ヒューマンゲスト・ホンダの高橋裕紀選手、KTMに移籍して順調に開発を進める青山博一選手、アプリリアの型落ちワークス車が間に合わずにキット車で戦うカンペテーラの関口太郎選手の名前を見る事ができた。

■絶好調のロレンソ。アプリリア勢3人が上位に。

中盤以降は2番手タイムにつけてたフォルツナ・アプリリアのホルヘ・ロレンソがトップ(1分43秒432)に出て、アプリリアの強豪3名が上位3名を占める結果となり初日は終了。IRTAテスト開幕前の「評判が良くても実力を見せ続けなければ」というコメント通り、先週のカタルーニャからロレンソは好調さを見せ付けている。

アスパルチームのアレックス・デ・アンジェリスは初日のトップタイムは逃して2番手タイムとなる1分43秒543を記録。マシンのセッティングに大幅な修正を加えたらしい。

「今日はずっと速いタイムで走れたので、ドタバタの無い良い1日でした。」とデ・アンジェリス。

「高速コーナーがあまり速く走れなかったのでデータを分析したのですが、開発の方向性に一部間違いがある事に気がつきました。このサーキットに適した方向でマシンのセッティングを変更したので、今回のタイムを出せています。明日も開幕に向けての作業を続けます。もうすぐですね。」

3番手タイムはロレンソのチームメイト、エクトル・バルベラの1分44秒138。今年はシーズンが始まっても、この上位3人の意地の張り合いは続くだろう。

■カタルーニャに続き予想外の活躍を見せるヤコブ・シュムルツ

カタルーニャでは突然の上位進出に周辺を騒がせた昨年ランキング20位のヤコブ・シュムルツだが、どうやら調子は本物のようだ。カルディオンABモーターレーシングでアプリリアを駆るシュムルツは、ヘレス初日もバルベラに続く4番手タイムの1分44秒827を記録してきた。今年注目のライダーの1人だ。

5番手タイムはホンダ勢トップとなるヒューマンゲスト・ホンダの高橋裕紀選手。タイムは1分44秒878。昨年は初めてのコースが多くて苦しんだ高橋選手だが、2年目の今年は多くの表彰台争いに期待がかかる。続く6番手タイムは高橋選手のチームメイト、アンドレア・ドビチオーゾの1分44秒934。

ちなみに、加藤大治郎選手が保持するヘレスの250ccコースレコードは1分44秒444。

7番手タイムはレプソル・ホンダでマシンの調整に苦しむセバスチャン・ポルトの1分45秒178。まだ2006年型ホンダのセッティングが自分の思い通りにはいかないらしい。



「前回のテストと比べれば少し進展が見られますね。」とポルト。

「このバイクも好きになってきましたが、まだ本当に乗りやすいというレベルではありません。事実アプリリアからはかなり離されていますし、自分たちにはまだ解決しなければならない問題が多く残っています。むこうの状況はかなり違うでしょうね。まだ1日ありますから、明日の様子を見たいと思いますし、もっと速くなれる事を期待しています。」

「11月にここでテストした時のタイムの方が今回よりも速かったんですよ。今回のバイクの調子は11月の時より悪くなっていますので、今は原因を分析中です。11月の方が寒くて環境も悪く、マシンを試したのもその時が初めてでした。」

「全てがもっと良くなるのが自然です。速く走れていないのは問題を抱えている証拠ですが、必ず解決できると思います。明日はバイクの調子が良くなって欲しいです。」

8番手タイムは250ccルーキー、ジレラのマルコ・シモンチェリ。125cc時代にヘレスでは2回の勝利を記録しているシモンチェリだが、本日はジレラのマシン調整に集中し、タイムは1分45秒189。昨年はゴロワーズヤマハのバレンティーノ・ロッシと見紛う色使いの出立ちだったが、今年はジレラの赤を基調としたマシンとつなぎに身を包んでいる。

「今日もたくさん仕事しましたね。」とシモンチェリ。

「86周を走りましたが、もっと調子は上げられそうです。明日はレースシミュレーションをして、ライバルの中での自分の現在のポジションと、走行後の自分の体調を確認したいと思っています。」

「今日はいっぱい走れて良かったです。頑張ればもっと速く走れますし、ライバルたちの中にいても緊張しません。今はロッサノ(チームメカニック)の指導に従って単独走行の経験を積んでいます。」

シモンチェリに続く9番手は、昨年はKTMで雨天時の速さを見せたベテラン、今年はアプリリアを駆るアンソニー・ウェスト10番手は今回アプリリア・レーシングの開発ライダーとして参加しているアレックス・デボン(アプリリア・レーシング)。今年はアプリリアRSWの開発を担当する。

■着実な日本勢。関口選手は今年もスポンサー問題?

250cc初日10位以下の日本勢を見てみよう。12番手タイムは今年からKTMで参戦の青山博一選手の1分45秒561。カタルーニャの初日は18位で少し心配したが、着実にマシンはこのテストを通して進化しているだろう。

13番手はセバスチャン・ポルトのチームメイトで、レプソル・ホンダのルーキー青山周平選手。タイムはトップのロレンソからは2.446秒差となる1分45秒878。自身初体験となるヘレスでの初日走行を終え、「もっと走りたかった」と胸中を述べている。



「このサーキットはカタルーニャより難しいです。」と周平選手。

「ここを走るのは初めてですから、このコースの難しさの特徴をつかむ為にもっと多く走りたかったのが本音です。すごい高速コーナーもあれば低速コーナーもあるので、激しいブレーキングと加速の両方が必要ですね。」

「ここで速く走るにはバイクのバランスが不可欠です。高速コーナーではマシンが安定しなければいけませんし、低速コーナーでは軽さが重要になります。安定性と軽さのバランスはどこでも難しい問題です。」

「明日は最終日ですので、走行を重ねてコースへの理解をより深めたいと思います。」

マシンの問題等で、その実力をGPでは全く発揮できていなかった関口太郎選手。今年はメインスポンサーも決まり昨年のアプリリアワークス車両を使える筈だったが、前回のカタルーニャに続き今回のヘレスでもキット車を駆っての関口選手のタイムは初日15番手タイムとなる1分45秒996。スポンサーカラーで色塗られる筈のバイク表面が未だ真っ白なのが気に掛かる。

昨年の繰り返しにならなければ良いのだが。関口選手自身は好調なだけに、マシンが何とも惜しい。

IRTAテスト、ヘレス250cc初日の上位10人と日本人ライダーの順位を以下に示す。

-----
3月8日 IRTAテスト ヘレス 250cc初日

1. ホルヘ・ロレンソ(アプリリア) 1分43秒432
2. アレックス・デ・アンジェリス(アプリリア) 1分43秒543
3. エクトル・バルベラ(アプリリア) 1分44秒138
4. ヤコブ・シュムルツ (アプリリア) 1分44秒827
5. 高橋裕紀 (ホンダ) 1分44秒878
6. アンドレア・ドビツィオーゾ (ホンダ) 1分44秒934
7. セバスチャン・ポルト(ホンダ) 1分45秒178
8. マルコ・シモンチェリ(ジレラ) 1分45秒189
9. アンソニー・ウエスト(アプリリア) 1分45秒324
10. アレックス・デボン (アプリリア) 1分45秒336
12. 青山博一(KTM) 1分45秒561
14. 青山周平(ホンダ) 1分45秒878
15. 関口太郎(アプリリア) 1分45秒996

(写真提供:レプソルYPF、ピアジオ)


mmousew-ani_120-600.gif
インテリマーク - Copyright (c) IntelliMark All Rights Reserved. -
basic_white_banner02
UA_ZOZOTOWN
ZOZOTOWN
有名建築家がデザインしたインターネット上の架空のショッピングタウン
BEAMS
adidas
PUMA
NIKE
吉田カバン